プロアマ問わず最近の大会や試合では事前にレーンコンディション（オイルパターン）が発表されることが多くなりました。そのパターン表を見ながら妄想して､戦略を立て､持って行くボールを決めるボウラーも増えたことでしょう。
過去にもボール選びに関する記事を書いてきました。
ボール選びの記事
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スペック?流行り?色?ボールはどうやって選んでるの?松Pが聞いてみたよ
ボウリングボールっていっぱい発売されているから、どれが良いのかなー?迷っちゃいますよね。どんな玉が良いのか?どんな基準で選んでいるのか?を松Pがもしもし作戦しました。3人のボウラーにインタビューしました。トップアマ、女子プロ、両手投げ男子プロのお話をどうぞ。
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成績（スコア）を大きく左右するボールですが「あれ持ってくれば良かった」とか「これいらなかったー」なんて思うこと多いですよね。昨今はボールチョイスが重要となっていますが遠方から来る方はある程度､個数が限られます。
どうやって決めるのか?
何を基準に選ぶのか?
人それぞれ考え方の個性が出るところです。
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そこで今年のNHK杯に持ち込んだボールと､そのボールを選んだ理由を男女合わせて5人の選手にお聞きしました。
NHK杯の記事はこちら
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今年も濃かった。NHK杯第55回全日本選抜ボウリング選手権大会
今年も大好きなNHK杯に行ってきました。残念ながら今年も無観客での開催でしたので読者の皆さんにはお会いできませんでしたが、多くの選手とお話したり写真撮らせていただきました。NHKの生中継を見た人も多いと思いますが最終日の雰囲気をお伝えします。
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NHK杯 女子の部 初優勝
伊勢川華愛さん
いせがわはなえ
記事でもお伝えしたように伊勢川さんはパワーで投げるタイプではなく再現性の高いボウリングをします。
そんな伊勢川さんは何を選んだのでしょう。
優勝ボールは
ウルトラ・バイト
持込ボール
インサイト
IQツアーナノパープル
ウルトラバイト
ゼン
RST X-2
クリアストーム（スペアボール）
選んだ理由
対称コアと非対称コアの両方の大切さを最近理解したので、持っていくボールで均等になるように考えました。
インサイトは､練習時にオイルを引いてもらい､扱いやすく､調整しやすかったので選びました。
IQツアーナノパープルは､日頃の信頼度があり､何も考えずに持っていこうと思いました。
ウルトラバイトは、ピンアクションがいいので､持っていこうと思いました。
ゼンは､大学個人選手権の時に新狭山グランドボウルに合っていると思ったので持っていこうと思いました。
RST X-2は､レーンが遅くなった時用の1番走るボールに選びました。
女子の部 第4位 7年連続決勝進出
石本美来さん
いしもとみらい
石本さんは勉強熱心でボールに関しても調べたりレーンコンディションとのマッチングを考えています。
昨年の第54回大会チャンピオンの石本さんの持ち込みボールです。
持込ボール
選んだ理由
オイルの長さが今回は44ftと長いので、対称コアよりも非対称コア多めがいいと思って決めました。 わたしは曲がりが強い方ではないので、キレ感のある非対称を選びました。
今回シフトの入れ替えもあるので あらゆる状況を想定できるように 曲がりの範囲を広く持てるように ラインナップを組みました。
好みの曲がりのボールと迷いましたが状況を優先したラインナップにしました。
NHK杯 男子の部 初優勝
藤永北斗さん
ふじながほくと
球威があってパワー系､そしてレフティの藤永さんの持ち込みボールと理由に興味津々でした。
優勝ボールは
ザ・ワン ウレタン
予選から優勝決定戦まで23ゲーム全てザ・ワン ウレタンを投球
持込ボール
ザ・ワン ウレタン
パープルパールウレタン
ブラックハンマーウレタン
ファストピッチ
ピッチブルー
パワートルク
選んだ理由
リアクティブだと外に出てしまった時に滑ってしまうことが多かったのと1ゲームレーン移動ということでウレタン多めにしました。 曲がる順番は上から順で曲がるウレタンから､そこまで曲がらないウレタンまで幅広く対応できるようにしました。
リアクティブはもしものための保険でラインナップしました。
ウレタンボールって?
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新たなウレタンボールの時代へ
多様化しているレーンコンディションに対応するために近年注目されているのがウレタン素材のボールです。特に短めのスポーツコンディションではなくてはならないと言っていいほどの強力な武器です。その使い方や特徴などをウレタニストの二人に詳しく聞いてみました。
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男子の部 第9位 昨年の第54回大会チャンピオン
宮澤拓哉さん
みやざわたくや
『宇宙人』と言われるほどコンディションを掴んだ時の宮澤さんの凄さは有名です。感覚派なのか計算されているのか､それが少しわかるかもしれない持ち込みボールの選び方です。
持込ボール
ブラックウィドーパープルウレタン
パープルパールウレタン
フェイズ2
ハイロードナノ
ソーラーパララックス
ジングパール
IQツアーブラック
選んだ理由
理由は事前練習でこのレーンコンディションを投げてみて､安定していたボールと自分の中でこれが打てそうな気がする！！っていう好きなボールを選びました。しかし全部が決まるまでは慎重に選んだ結果なかなか決まらず悩んでしまいました。
海外試合の選考も兼ねてる大会なのでいつもみたいに好きなボールだけでっていうわけにはいかないと思いました。しっかりと事前練習した上で､このセンターに合っているか､レーンコンディションに合っているかを見極めて決めました。
男子の部 第12位 今大会300点達成
守屋雄斗さん
もりやゆうと
ボールのことだけではなくレーンコンディションや多方面からボウリングのことを考えてる方だなぁと､いつも感心しています。
『大会前が色々とドタバタしていて､今大会のコンディションを練習出来なかったので、少し多めに持ち込んでいます』と言っていた守屋さんの持ち込みボールです。
持込ボール
ブラックウィドーパープルパールウレタン
アイドルウルトラブラック
マーヴェル・マックスブラック
ボルテックスV2
ゼン
オルタードリアリティ
IQツアールビー
ブラックウィドー2.0α
選んだ理由
ブラックウィドーパープルパールウレタン
フィート数も長く、オイル量も多いので使わない可能性もありますが、難度が高いコンディションなので、保険的に。
アイドルウルトラブラック
オイルに強く、収まりが良いので、朝イチスタート時のレーンが落ち着くまでの間に投げることを想定しています。
マーヴェル・マックスブラック
オイルにはそこまで強くないのですが、収まりが良いので、朝イチで思ったよりオイルが乗っていなかった場合を想定して、こちらも保険的に。
ボルテックスV2とゼン
この2つは自分の中でベンチマークなので。
オルタードリアリティ
ボルテックスV2やゼンの動きが足りずにピンが飛ばなくなったときに持ち替える用。
IQツアールビー
後半の走り系として想定しています。
ブラックウィドー2.0α
IQツアールビーの動きが足らずにピンが飛ばなくなったときに持ち替える用。
ベンチマークボールって?
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今回は持っているようで持っていないチョメチョメボール
ベンチマークボール持ってますか？今の自分に対してそのレーンはどんなレーンなのかを判断する為のモノサシとなるボール
同じボウリング場でもオイルコンディションは毎回同じではありません。ベンチマークボールで投げ始めることでその日のオイルコンディションが自分にとって遅いか早いかがわかり投げるラインの見当をつけられます。
ベンチマークボールを基準にその日のオイルコンディションに合ったボールを決めやすく攻略法も見つけやすくなります。続きを見る
いかがでしたか？
今回ご紹介した5人の皆様は今年のNHK杯優勝者お二人を含めたトップボウラーです。今回レフティは藤永さんだけでしたがボール選びはそれぞれの考え方や個性が出てましたね。
最近は発表されたレーンコンディションで事前に練習して､それからボールを選ぶ方も多いようです。
自分の球質
レーンコンディション
ボウリング場のクセ
様々なことを考えてスタート前から試合は始まっています。これからボウリングを競技として取り組む方､ちょっと大会に出てみようかな､と思ってる方はニューボールを購入して選ぶ楽しさも味わってみてください。
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決め方は自由!
