まず初めにこの記事を読んでいない方はコチラから読んでみてください
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ブランズウィック工場産のコロンビアとトラックの玉 その実力を測る
昨年の11月に発表されたEBI工場買収の話。そこから時は経ちついにブランズウィック工場で作られたコロンビア300とトラックの玉が発表となりました。やっぱり気になるのはエボナイトインターナショナル工場で作られていた玉との違い、これからどんな玉が発売されるのか?ってところです。今回の疑問を答えてくれる最適な人がおりましたので早速打診してこれからのコロンビア300とトラックの事について語ってもらいました。そして新発売されたオーソリティー、アウトルック、プルーフ、ラティチュードの特徴も教えてもらいましたよ
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前回の記事でごっちんからブランズウィック産の玉の事をたくさん聞きました
当然思うのは
ブランズウィック工場に変わったことでどんな違いがあるのか?
コロンビア300とトラックは古くからABSが取り扱っているためファンも多いです
僕がひとりで投げても意見が偏ってしまいそうなので3人のボウラーに声をかけて協力してもらうこととなりました
3人であーだこーだ言いながら投げて感想をまとめて皆さんの玉選びの参考になればと思います
体験メンバー紹介
平均的男子ボウラー代表 芦川和義
ボウラー芦川和義の紹介
ボウリング歴:28年
投球ペース:週に3ゲーム程度
アベレージ:200点くらい
特徴:スピード普通、回転は少なめ 曲がりが足りなくて困ることが多い
所有してるボール数:15個くらい
女子ボウラー代表 松本妃永
ボウラー松Pの紹介
プロボウラー歴:35年
特徴:スピード遅め、回転は少なめ コントロールが良い
所有してるボール数:20個くらい
高速回転ボウラー代表 大城昌也
ボウラー大城昌也の紹介
ボウリング歴:5年
投球ペース:週に15~20ゲーム程度
アベレージ:215点くらい
特徴:スピード超速い、回転も多い
所有してるボール数:20個くらい
ボールのレイアウト
今回投球する4玉ですが全部同じレイアウトであけました
メモ
芦川のPAPに当てはめると…
4と1/2インチ×4と3/4インチ×2と1/8インチ、デュアルアングルだと55°×4と3/4インチ×35°
松PのPAPに当てはめると…
4と1/4インチ×4インチ×2インチ、デュアルアングルだと45°×4と1/4インチ×30°
大城のPAPに当てはめると…
4と7/8インチ×4と7/8インチ×2と3/8インチ、デュアルアングルだと60°×4と7/8インチ×35°
芦川と松Pは親指を入れるのでスパンとピッチはお互いの平均値でドリル
と言ってもスパンはあまり変わらない
指穴は1サイズ違いなのでテープ調整して対応
大城くんは親指入れないのでフィンガーグリップだけ入れ替えて投球
ドリル完成
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投球するボウリング場へ向かいま~す
当日のレーンコンディションは
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38フィート
※投球の模様は緊急事態宣言発令前に撮影したものです
投球開始
3人それぞれが交代で投げてボールの特徴や感じたことを本音でジャンジャン言ってもらいました
COLUMBIA300 AUTHORITY オーソリティー
1人1ゲーム投げます
投げた感想
表面の仕上げは思ったより艶がありましたがオイルを長く使っても安心できました
レーンの中間部での立ち上がり方が毎回一緒なので先まで行きすぎたり手前で捕まったりしなかった
当然レーンコンディションを読みやすいし変化を感じやすいだろうなーって思いました
ごっちんから聞いた印象よりも先の動きが出たので表面仕上げはこのままで投げました
レーンコンディションが遅くなってからどうなのか知りたかったので取材終わりでもう一回投げたけどインサイドに寄ってもしっかり動いてくれて良い印象のままでした
外ミスしてもポケットに向こうとするので安心して投げられました
転がりが良いボールなのにパワーダウンしない
・オイルに強いから中から投げられる
・先もちゃんと動いてくれる
・スタートから出番があるボール
・めっちゃいい
・オイルの多いコンディションでも投げられそう
・色がちょっと…
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COLUMBIA300 AUTHORITY オーソリティー
メタルなスイカ感がスゴイエボナイトインターナショナルの工場が閉鎖となりブランズウィック工場で製作することになったそうですその第1弾として発売されたひとつがこの玉です手前から転がる割に先まで走る感じがあってミディアムからミディアムオイリーあたりで活躍しそうですね癖のない動きなので色々なレーンコンディションに合わせやすそうだぞ
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COLUMBIA300 OUTLOOK アウトルック
投げた感想
思っているよりも軽快に行きました
そのあとはシャッ!って曲がってきます
ごっちんが言っていたとおりスキッド→フック→ロールがハッキリ見られました
ただ走る玉なのでオイルに触れると思ったよりも行き過ぎて危うくノーヘッドとか極めて薄めに行きことがありました
個人的にはアブラロンを使ってもう少しバックエンドの動きを安定させてから使いたいなって思いました
メリハリがハッキリしているのでオイルを感じやすく、レーンコンディションも感じやすい
レーンコンディションがつかめたら爆発できそうなボール
・先が意外と緩い
・外から押し込みたい時は使えるかも
・オイルに弱いから滑っている感じもする
・もう少し曇っていたほうが良いのかも
芦川と大城の共通意見としてもう少し表面を曇らせたいってなったので使い1000番のアブラロンを使ってシャカシャカしました
↓
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もうちょっと曲がってくれればいいのに…1分で解決方法
ボウリングのボールの動きを1分で変える方法を伝授 ボウラーのバックには忍ばせたほうがイイアイテムは【アブラロンパッド】【マイクロパッド】で決まり!手持ちのボールでどうにもこうにもならない時ありますね、なるほどこうやって調整して居るわけか!大きく曲げる私は細めを買っとこう!
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曇っているほうが使いやすい
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COLUMBIA300 OUTLOOK アウトルック
見た感じはブランズウィックの製品でみかけそうな配色ですね
動きはレーン中盤あたりまで軽快に直進してそこからしっかりと向きを変えてきます
暴れる感じではなさそうなので使いやすそう
オイルがテンコ盛りでは厳しそうですが若干遅くなってきてからが使い時って感じです続きを見る
TRACK PROOF プルーフ
投げた感想
ガジガジする感じではなくて前に進む感じはあるのに滑らないっていうかキッチリブレーキがかかってくれます
しかも急激な激しいリアクションではないのでレーンコンディションは読みやすい
今使っているラインが遅くなったとして安心してインサイドに寄れる
ピンアクションは重みがある当たり方でよく倒れる
スピードや回転数で好き嫌いが分かれるボールだなって感じました
箱出しのままだとパワー系の人には合うと思うけど私には個性を感じられなかった
もし使うとしたらポリッシュしたいな
■ポリッシュ仕上げの重要性についてはコチラの記事ををご覧ください
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実験した結果ポリッシュは下地処理でかなり動きが違うんだぜ!
ボールの表面を制する者は世界を制すって誰かが言っていましたが今回はポリッシュ加工について詳しくお伝えしようと思います。ツルッツルの加工とやや艶ありの加工ではボールの動きに違いが出るのは想像できますよね?今回はドリラー芦川和義が雨の中ボウリング場とDrill処あしかわを行ったり来たりして実験をしてきました。動きがイマイチな玉やイメージが合わない玉があったら加工して試してみよう!いきなりいい動きに変貌するかもしれないぜ
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・色もいい
・先がキレすぎなくていい
・外ミスしても跳ね返ってくる感じが無くていい
・非対称だから進んでくれる
・安心感がある
・オイルのあるコンディションに良いかも
・中に寄ると角度が足らなくなるかも
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Track PROOF プルーフ
この玉良いなー一目惚れしてしまった転がる、中盤の立ち上がりが見やすい、バックエンドもしっかりしてる動いてくるし、暴れる感じはないこうなると色々なレーンコンディションや色々なラインで投げやすそうだね
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TRACK LATITUDE ラティチュード
投げた感想
トライトン・エリートと同じコアなんだそうです
色もかなり好み
レーンの先まで走ってくれるけどソリッド素材を使用しているので滑る感じはない
それなのに先でのキレを感じられる
オイルを使っても泳ぐことなくバックエンドの動きも安心できる
ボールの数をあまり持って行けない時はこれをバッグに入れておきたい
幅広いレーンコンディションで使えると思うし、わかんなくなったらこれ投げると思います
松P好調です
女性や軽いボールの人でもオイルを追ってインサイドへ入って行ける
オイルの無い所に行くと急に曲がりが出てコンディションに左右される
・先が緩く感じる
・オイルに負けてる感じ
・動きがハッキリと見えない
・ボールを横に振るとどこに行くかわからない
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Track LATITUDE ラティチュード
トライトンエリートに使用されていたコアを使用しているそうですバックエンドまで気持ちよく走りますがQR8ソリッドがしっかりブレーキをかけてくれます走りと動きのバランスが良いように感じますのでミディアムコンディションあたりで使いやすそう個人的にこれ好きだなー
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総評
約2時間ほどあーだこーだ言いながら、頻繁にグリップ交換しながら、テープ調節しながら投球しました
終わってみればあっという間でした
最後にブランズウィック産のコロ・トラの玉を投げた総評とダイナミコアの効果を感じられたのか?も聞きました
芦川和義の総評
どのボールも前に進もうとする力を感じました
レーン中間あたりからは別々の個性があって思っていたよりも違いを感じられました
それぞれの特徴から使い時をまとめると
・オイリーレーンならプルーフ
・幅広いレーンコンディションで使うならオーソリティー
・走りとキレが欲しいならアウトルック
・レンコンを読むのが苦手な人はラティチュード
ダイナミコアについて
EBI産のコロンビア300に搭載されていたHST(ハイパーショックテクノロジー)がピンを低く飛ばす感じがして個人的には好きでした
ダイナミコアは反発力でピンを倒すって聞いて投げましたが実際にピンアクションは良かったです
投球している途中でHST搭載のムーブメント・ムゲンブラックと投げ比べもしてみました
飛び方は違う感じがするけど、言われてるからそう感じているだけかもしれない(笑)
松本妃永の総評
以前のコロンビア300は緩いイメージしかありませんでしたがピンアクションが良くなり柔らかさに強さがプラスされたと思います
トラックはボールによって違いがあり今回の2つもそれぞれに個性的でした
この先もどんなボールが出てくるか楽しみです
ダイナミコアについて
硬い感じは無くてピンアクションも良かった
でも説明されたような違いはわからない
大城昌也の総評
想像していたより良かったです
自分に合うボールがあったからそう思えたのかもしれないですが使いどころもありそうですし扱いやすいボールでした
ダイナミコアについて
効果については正直わからなかったです(笑)
昨年の11月に発表されたEBI工場の閉鎖に伴いブランズウィックの工場で製造された第1弾のコロンビア300とトラック
どんな動きの玉に仕上がっているのか?ってとても興味がありました
ボールの個性も明確に出ていて、パフォーマンスも良くて色々な場面で投げてみたいなって思いました
これからも新作シリーズやなじみのあるシリーズも出てくるそうなので注目です
正直、昨年11月のBW買収劇は驚きました
周りは不安の声が多かったようですが私は逆にポジティブに考えることができました
なぜなら大手2社の技術が融合し素晴らしい化学反応が起きると信じていたからです
コロンビア、トラック第1弾のボールは実際4個ともしっかりした個性が出ています
今までのコロンビア、トラックファンはもちろんの事ながら、今まで投げた事がない方々にも是非試して頂きたく思います
過去最高のパートナーに会えるかもしれませんね