皆さんボールが入っている箱の側面を見たことありますか?
ボールの色や重さ、トップウェイト、カバーストック、ウェイトブロック(コア)ボールフィニッシュ(表面加工)RGやΔRG、ボールの個体番号などが書かれています。
ボールの個体差について
-
ボール購入する時の数字って何ですか?ってよく聞かれるのでお答えします byかずよし
ボウリングボールを買う時はボウリング場で買いますか?ネットショップで買いますか?ネットショップで購入するボウラーは重さを選ぶときに重さ以外の数字が出てきて何だこりゃってなったことはありませんか?見たことない数字だし大事そうな気がするし、よくわからないので教えて欲しい。実はこんな質問が結構多いのでドリル歴25年以上の芦川和義がお答えしまーーす
続きを見る
今回注目したいのは『Ball Finish』の表記です。ココにはボールの表面加工が表記されています。
例をいくつか挙げると
とか
とか
こんなのもありますね。
4K-Fastとは
-
4K-Fastってご存じですか? 教えてもらって投げてみました。
4Kファストって聞いたことありますか?ここ最近ストーム、ロトグリップ、900グローバルの玉の表面仕上げです。聞きなれないので一体それが何なのか?どんな効果があるのか?気になって気になって仕方ない。となれば聞きに行くしかないよね。
続きを見る
半年くらい前からストーム、ロトグリップ、900グローバルの3ブランドにこの表記が追加されました。
REACTA GLOSS
(リアクタグロス)
リアクタグロスの仕上げってどんななのか?実際の玉を見てみましょう。
・
・
・
あれ?
普通のポリッシュと違うのか?
↑が1500グリットポリッシュ仕上げのTHE CODEなんですが、あんまり違いがわからないですね。
2個並べてみましたが見た目ではほとんど違いがみられません。いったい何が違うのでしょうか?
ちなみにコレは上記の2個よりも若干くすんだ感じの4Kファスト仕上げです。
並べてみると4Kファストは若干くすんでいますがパッと見は見分けつかないですね。
リアクタグロスってなんなの?
ボールフィニッシュに書かれているので最終の表面加工の状態を言います。リアクタグロスと表記がある玉はこの表面加工剤使って加工したということです。
実物がハイスポさんから発売されたので取り寄せました。
コレね。
まずは裏になんか書いてあるので読んでみましょう。
↓
ま、いつものことながら日本語訳はもちろんGoogleさんにお願いします。
てか、驚いたのはカメラアプリで撮影するとテキストを拾って翻訳までしてくれるんすね。なんだか知らない機能を見つけると未来に来た感じがします
↓
Storm's Reacta Gloss is the purest finishing material in the market. Unlike many other polishes, Reacta Gloss contains no wax or silicone which can quickly wear off through use. With Reacta Gloss, you can feel the difference! It's tacky, and you know what that means, more backend and more entry angle!
Googleさんの翻訳
Storm の Reacta Gloss は、市場で最も純粋な仕上げ材です。他の多くのポリッシュとは異なり、Reacta Gloss には、使用中にすぐに剥がれてしまうワックスやシリコンが含まれていません。 Reacta Gloss を使用すると、違いを実感できます。ダサいです、そしてそれが何を意味するか知っているでしょう、より多くのバックエンドとより多くのエントリーアングル!
ダサいですって訳の意味わかんないけど(笑)
そして
DIRECTIONS: Shake well and apply with a clean damp cloth. Work in small areas using light pressure to spread. Gradually increase pressure to work into ball surface. More time and pressure leads to extremely high luster. Works best with high-speed ball spinner.
Googleさんの翻訳
使用方法: よく振って、清潔な湿らせた布で塗ります。小さな領域では軽い圧力をかけて広げてください。徐々に圧力を強めてボール表面に働きかけます。より多くの時間と圧力を加えると、非常に高い光沢が得られます。高速ボールスピナーとの併用が最適です。
何となくわかったようなわかんないような…。
とりあえず現在わかっているのは↓
ポイント①
すぐに剥がれてしまうワックスやシリコンが入っていないので効果が長持ちする。
やっぱこれだけでは意味がわかんないので、この方に電話して伺います。
・
・
リアクタグロスのことを伺いたくてお電話させていただきました。
1500グリットポリッシュ
では、艶が出ているから走るけど、凸が残っているから滑りすぎないってイメージですか?
これがリアクタグロスを使うことで解消されるかもしれないってことですね?
リアクタグロスは、その前の工程のアブラロンの凹凸が残りやすいので今までと同様に手前は走るけどもレーンの中間からバックエンドにかけてグリップを感じます。
走りが欲しい時は今までのポリッシュ。
走りもキャッチも欲しい時はリアクタグロス。
まろやかな動きが欲しい時は4Kファスト
付け加えさせていただくとリアクタグロスは500番でもしっかりとした艶が出ますから、リアクタグロスを使う前のアブラロンは500番~2000番くらいがおすすめです。3000番以上のアブラロンを使う場合はリアクタグロスじゃなくて今までのポリッシュでいいと思います。
MATSUYA氏おすすめのリアクタグロスの下地
先のキャッチが強めに欲しい時
500番→リアクタグロス
適度なキャッチが欲しい時
1000番→リアクタグロス
キャッチはそこそこで走り重視にしたい時
500番→2000番→リアクタグロス
ポリッシュは下地が大事だぞ記事
-
実験した結果ポリッシュは下地処理でかなり動きが違うんだぜ!
ボールの表面を制する者は世界を制すって誰かが言っていましたが今回はポリッシュ加工について詳しくお伝えしようと思います。ツルッツルの加工とやや艶ありの加工ではボールの動きに違いが出るのは想像できますよね?今回はドリラー芦川和義が雨の中ボウリング場とDrill処あしかわを行ったり来たりして実験をしてきました。動きがイマイチな玉やイメージが合わない玉があったら加工して試してみよう!いきなりいい動きに変貌するかもしれないぜ
続きを見る
ボウラーの微妙な感覚や繊細な要望は、「今までのポリッシュ」「リアクタグロス」「4Kファスト」の3つで合わせやすくなりますね。
ポイント②
走りが欲しい時は今までのポリッシュ。
走りとキャッチも欲しい時はリアクタグロス。
適度なキャッチとマイルドな動きが欲しい時は4Kファスト。
艶出し加工も幅が広がりましたね。
リアクタグロスの感想集
それではここからはリアクタグロスをお試しいただいたボウラーさんの感想を聞いてみました。
右投げMSさん
リアクタグロス加工は、ちょっと不思議な感じです。手前の行き感はいい感じで行ってくれますが、中間ぐらいから嚙み始めてる感じです。ただ、ドライに当たっても跳ね返りはなく、一度クイって向きを変えて、そのあとググッて曲がってくる感じです。
右投げSIさん
リアクタグロスは走り感もヌルヌルしている印象で、ポリッシュのシャキッとした感じがない反面安定感があります。
光っているけどオイルの中でも安心して使える印象でした。
右投げHYさん
4Kファストと普通のポリッシュの間くらいかな?という印象です。レーンの中間から奥にかけて粘りのような動きがあります。
右投げYSさん
両手投げYTさん
通常のポリッシュより動きが読みやすい感じがします。それと艶が長持ちします。
左投げRTさん
劇的に変わるとまでは言いませんが、今までのポリッシュと比べて手前のスキッドに安定感のある転がりがあって先も向いてくるように感じます。
一段強いカバーのボールをポリッシュして投げたような感覚です。
右投げ松Pさん
オイルが無くなりスピードを出そうと無理して投げなくても手前が走ります。
だからといって滑りぱなしということもありません。
両手投げKKさん
引き立てやオイリーなレーンでは若干滑る感じがありますが、数ゲーム投げたあとから後半にかけての幅広い時間帯で活躍してくれました。
ガッツリ噛む!とかではなくジワジワ噛みながら進んでいく感じです。
ご協力いただいた皆様ありがとうございました。引き続きボウリングを楽しんでくださいませ。
表面加工はとても大切なんだよ
いかがでしたでしょうか?
今回は新しい艶出し加工の「リアクタグロス」について取り上げました。ご存じかと思いますが昨今はボールの性能も上がり、レーンコンディションが多様化し、両手投げを代表とする高速回転ボウラーが多くなってきたことで一昔前よりもレーンコンディションの変化が激しくなっているように感じます。それに対応していくためには投球精度を上げることと同じくらいボールのチョイスが必要なんだと思っています。
新しく発売される玉をドリルするのもテンション上がりますが、使い続けているお気に入りの玉のメンテナンスという意味でも、バッグやロッカーの中で眠っている玉やイマイチイメージが合わないんだよねって玉たちがあればいろいろな表面加工を試してみてください。
「サンディングしたらめっちゃいいじゃーん!」
「4Kファストにしたらよくなった。」
「リアクタグロスしか勝たん!」
こんなことになるかもしれませんよ。
ポリッシュの下地は大切記事
-
実験した結果ポリッシュは下地処理でかなり動きが違うんだぜ!
ボールの表面を制する者は世界を制すって誰かが言っていましたが今回はポリッシュ加工について詳しくお伝えしようと思います。ツルッツルの加工とやや艶ありの加工ではボールの動きに違いが出るのは想像できますよね?今回はドリラー芦川和義が雨の中ボウリング場とDrill処あしかわを行ったり来たりして実験をしてきました。動きがイマイチな玉やイメージが合わない玉があったら加工して試してみよう!いきなりいい動きに変貌するかもしれないぜ
続きを見る
リアクタグロス試してみたい
自分も試してみたいけど近くに取り扱っているお店がないんだよねって人もいるかと思います。横浜のDrill処あしかわで加工を承っていますのでお声掛けくださいませ。
予約となりますが直接お持ちいただくこともできますし、宅配も承ります。(送料は別途頂戴いたします。)