技術・知識

両手投げプロボウラー戸辺誠さんに聞く!ノーサムボウラー向けコアとレイアウト術

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戸辺誠 サムレス 両手投げ

いや~本当に増えましたよね。
「両手投げ」「サムレス」のいわゆる親指を入れない「ノーサムボウラー」さん達。

ボウリング 両手投げ


こんな感じで親指を入れないスタイル。

とにかくボールをグイーンと曲げたい!」というロマンを求めて始めた方も多いと思います。

ナゲルマン 両手投げ

俺も練習中!
BY ナゲルマン

でも、両手投げ、サムレスの世界に足を踏み入れると、多くの人がぶち当たる壁があるんです。

曲がりすぎて困ることが多い!

そう、両手投げは回転数が上がりやすい分、レーンの奥で強烈に曲がってしまいコントロールが難しくなりがち。

ボウリング ナゲルマン

曲がりすぎてしまう(汗)

今回は、その対策のひとつとして可能性を大いに感じる「ノーサムボウラー専用設計コア搭載のボール」と、その「レイアウトの違い」について、この方にお話を伺いました。

戸辺誠 ボウリング

プロボウラー
戸辺誠さん
(とべ まこと)

戸辺誠さん出演記事

プロテスト ボウリング
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今回はなんと、同じボールで「ピンからグリップセンターまでの距離(COG)を1インチだけ変えた2つのボール」を投げ比べてもらったという超マニアックかつ実用的なお話。

「たった1インチ(約2.5cm)で何が変わるの?」と思ったあなた!
1インチってボールレイアウトの世界ではかなりの違いがあるんですよ。そのあたりの話を深堀りしていきましょう。コアだけにw

両手投げ専用コアは「奥の動きがマイルド」で超扱いやすい!

和義
戸辺誠プロ、よろしくお願いします。
今回はノーサムボウラー専用コアと言ってもいいボールを投げられていて、さらにレイアウトの違う2つのボールを投げ比べているそうですが、その違いって結構感じるものですか?
ゲスト(男)
そうですね。
実は、ノーサムに特化したコアを使ったボールを投げたのが今回初めてだったんです。

DV8 TROUBLE MAKER SOLID トラブルメーカー・ソリッド

トラブルメーカーシリーズ

DV8 DARKSIDE ダークサイド

ダークサイドシリーズ

DV8 HECKLER ヘックラー

ヘックラーシリーズ

ここ最近、DV8社はノーサムボウラー向けのコアを開発し発売している。
サムホール(親指穴)をドリルしなくても、レイアウトによるリアクションの変化を感じやすい設計をしている。
※もちろんサムホール有りのボウラーも使えるよ。

ゲスト(男)
今回のボールはカバーストック(表面素材)が強かったので、「結構曲がりすぎちゃうのかな?」って投げる前は思ってたんですよ。
和義
ふむふむ。
両手投げで強いカバーだと、手前から噛みすぎて先がぼやけたり、すごく曲がっちゃったりしそうなイメージがありますよね。
ゲスト(男)
そうなんです。
でも、やっぱりコアの特徴なのか、先の動きがマイルドですごく扱いやすかったんです。
和義
両手投げのボウラーって今すごく増えていて、やっぱり「曲げたい!」から始めた人が多いと思うんです。
でも、実際にマイボールを使い出すと「曲がって困ること」って結構ありそうですよね
ゲスト(男)
それは本当にあると思います。
和義
だけど、今回のように両手投げ専用に設計されているようなコアだと、曲がりが奥で緩やかだったり、扱いやすかったりするんですか?
ゲスト(男)
はい、圧倒的に緩やかでコントロールしやすいですね。
和義
おお~ノーサムボウラーさんには朗報ですね。
今回投げたボールの名前を教えてください。
ゲスト(男)
サンブリッジから発売されている「ダブルトラブル」というボールで、すごく良い感触でした。
SB
DV8 DOUBLE TROUBLE ダブル・トラブル
DV8 DOUBLE TROUBLE ダブル・トラブル

【DV8 DOUBLE TROUBLE ダブル・トラブル】のボール詳細、口コミ評価みんなのレビュー:最近のDV8は、トラブルメーカーシリーズ、ダークサイドシリーズ、ヘックラーシリーズ、のようにコアの上部が特殊な形状をしていたり、あらかじめ穴が掘られたようなデザインが多いですよね。これ、実は『ノーサムボウラー』や『両手投げ』の人たちに向けた、ものすごく計算された設計なんです。通常、ボールのスペック(RGやDiff)は親指の穴を開けることで変化します。でも、親指を入れないボウラーは穴が1個少ない分、レイアウトによる性能の偏りを引き出すのが難しかったりしたわけです。そこでこの『デュアリスティック・コア』は、最初から「フィンガーホールだけでコアのどの部分を削るか」によって、軌道や強さを自在にレイアウトできるように設計されています。つまり、ドリル穴が少なくても、意図した通りの動きがバッチリ出せるというわけです。こんな感じね→対称コアドットからグリップ中心までの距離ガイドまさに今の時代に特化した『ノーサム専用エンジン』ですね。カバーには、『HK22』をベースにした『ハヴォク・パール』を搭載。スキッド(走り)はかなり出ますが、ドライゾーンに触れた瞬間にいきなりカクンと曲がるのではなく、連続性のある力強いアーク状の動きを見せてくれます。この「読みやすさ」は、ライン取りが激しく変わる高回転ボウラーにとって最大の武器になるはずです。「自分は両手投げだから、どのボールも同じような動きになっちゃうんだよな」と悩んでいる方にこそ、ぜひこの設計試してほしい。

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たった1インチの差が生む「レイアウトの魔法」

和義
さて、ここからがドリラー芦川としても大好物なレイアウトのお話です。
まず、以前のサンブリッジセミナー記事でも紹介したこの部分をもう一度ご覧ください。

サンブリッジセミナー記事

ブランズウィック最先端技術セミナー
ボールIQ爆上がり!ブランズウィック最先端セミナー潜入&レジェンド パーカー・ボーンIII直撃インタビュー

サンブリッジ主催「ブランズウィック最先端技術セミナー」にNAGEYOが潜入!HK22やダイナミコア、DOTなど最新ボールテクノロジーの秘密を分かりやすく徹底解説。さらにPBAの生ける伝説パーカー・ボーンIIIプロらの独占インタビューも収録!あなたのボールIQが爆上がりする必読記事です。

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【サンブリッジセミナー記事 一部抜粋】

■ ドリル(ノーサム・ツーハンド)
〜指穴の位置で「曲がり具合」を操るDV8の秘策〜

現在、ツーハンドやノーサム(親指を入れない)ボウラーが爆発的に増えております。しかし、ルール変更によりボールの動きを調整するための「ウェイトホール(バランス調整用の穴)」を開けることが禁止されました。

これにより、指穴を2つしか開けないボウラーは、ドリルのレイアウトによってボールの性能を変化させることが非常に難しくなっていました。

そこでDV8ブランドが開発したのが、ツーハンド・ノーサム専用の画期的なドリルシステムです。「2つのフィンガーホールを開ける位置(ドリルゾーン)」を変えるだけで、コアの性能を意図的にコントロールできるという独自設計のコアを採用しました。

■ 非対称コア

サムレス 両手投げ

↑クリックでPDFページに飛びます。

■ 対称コア

サムレス 両手投げ

↑クリックでPDFページに飛びます。

和義
雰囲気だけでも感じ取っていただけましたか?
特にノーサムボウラー向けのコアは「COG(ピンもしくはDOTからグリップセンターまで)の距離を変えることで、リアクションを大きくコントロールできるように設計されている」ってことですね。

COG レイアウト

↑クリックで全画面表示

和義
今回、レイアウトのCOGを3.5インチと4.5インチで開けたと伺いました。

両手投げ サムレス

COGとは?
センター・オブ・グリップの略で「ピン(DOT)」から「グリップセンター」までの距離のことを表しています。

ゲスト(男)
はい。そうです。
そして、ピン(DOT)とPAP(ポジティブ・アクシス・ポイント)の距離は、どちらもメーカー推奨の5インチで一定にして固定しました。
その上で、COGだけを3.5インチと4.5インチで開け分けたんです。

【ドリラー芦川のワンポイント解説】
初心者の方にざっくり説明すると、ボールの中にある重り(コア)の傾き具合を調整するのが「レイアウト」。今回はその距離を「たった1インチ(指の第一関節くらい)」だけ変えて、ボールの性格がどう変わるかの実験です。

ゲスト(男)
正直、たった1インチの差なので、そこまですごい大きな違いは生まれないのかな?って最初は思ったんです。でも、意外と1インチの差だけでも、手前の「行き感(ボールの走り)」ですとか、奥での「先の動き」がハッキリ変わるんだなっていう風に感じました。
和義
僕もさっき投げているのを見させてもらったんですけど、1インチの差でも結構違いが出てましたね。
具体的にどんな違いがありますか?

ダブルトラブル 戸辺誠

COG 3.5inch

ゲスト(男)
3.5インチはこんな時に良いです。

・手前にしっかりオイルがある時。
早くから転がってほしい時。
・奥での急激な曲がりがいらない時。

ゲームの序盤で、まずはレーンの状態を探るために「安定した曲がりが欲しいな」って時に、3.5インチの方がイメージが良いです。

和義
オイルが多い序盤での使用や、安定した動きがほしい時ですね。
では、4.5インチの方はどうでしょう?

ダブルトラブル 戸辺誠

COG 4.5inch

ゲスト(男)
4.5インチの方はこんな時に良いです。

手前がスムーズに走ってほしい時。
・奥で鋭く曲がってほしい時。

なので、みんなが投げてレーンのオイルが少し削れてきた後半戦や、立つ位置を少し中(内側)に入って、奥での動きがしっかり欲しいなっていう時に使いたいですね。

和義
めちゃくちゃわかりやすいです。そして2個欲しくなる説明(笑)

なので、普段投げているボールを軸にして考えて、「1ゲーム目などの序盤で安定して使いたいなら短め」がおすすめで「レーンが遅くなってきた後半で使いたいなら長め」「万能にどこでも使いたいならその中間くらい」のレイアウトで開ければいい、って感じで考えておけばバッチリですかね?

ゲスト(男)
そうですね。
そんなイメージで選んでもらえれば間違いないと思います。
和義
1インチでも感じ方はかなり違うんですね。
僕も勉強になりました
ゲスト(男)
COGを1.5インチとか5.5インチとかも試してみたいです。
和義
そういった試みは、ボウラー的にもドリラー的にもワクワクしますね。
今日は超タメになるお話、ありがとうございました。

数日後

戸辺誠 ボウリング

戸辺さんから届きました。

ゲスト(男)

その後pin-cog 1インチ〜pin-cog 5.5インチまで試しまして、圧倒的にpinに近づけた方がコントロールがしやすく、先も緩やかになる印象でした。
逆に遠すぎてしまうと僕の場合はスピードがあまり無いのでオイルがしっかり無いと進まなくて手前で終わってしまう感じでした。

とのことでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
「曲がりすぎてスコアがまとまらない!」と悩んでいる両手投げボウラーの皆さんは、今回戸辺プロが投げてくれたような「両手投げに特化したコアのボール」を選ぶことで、驚くほど快適に投げられるようになるかもしれません。レイアウトについても希望を担当のドリラーさんに伝えてみてください。

・手前走らせたい
・奥でしっかり動かしたい
・安定させたい

「序盤で安定させたいからCOGは短めで」「後半で走らせたいから長めで」なんてオーダーをすると、「おっ、こいつ分かってるな!」と思われるかもですね(笑)

そう言えば、過去のインタビューでロトグリップのクリス・シュレマーさんも同じようにピンからグリップセンターまでの重要性を熱く語っていましたね。

クリス・シュレマー Chris Schlemer

クリス・シュレマー Chris Schlemer

クリス・シュレマー氏インタビュー記事

クリス・シュレマー Chris Schlemer
ROTO GRIPのクリス・シュレマーさんがやってきた!〜ピンダウンと○○の話で盛り上がりすぎた〜

ROTO GRIPブランドマネージャーのクリス・シュレマー氏への独占インタビュー!14ポンドへの重量変更のメリットや、食わず嫌いしがちな「ピンダウン」レイアウトの意外な効果、さらに両手投げ必見の2LSレイアウトの秘密まで、正確でディープな情報をお届けします。

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戸辺誠 ボウリング皆さんもお試しください。

戸辺誠さんのYOUTUBEチャンネル「とぅーびーちゃんねる」では様々なボール紹介やボウリングに関する情報を発信しています。こちらもチェックしてくださいね。

ナゲルマン 戸辺誠戸辺誠さん風の締め方で
(>o・)


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芦川和義

神奈川県横浜市「Drill処あしかわ」完全予約制ドリル専門店店主、一般社団法人 レッシュ・プロジェクト公認 マスター級トレーナー 「ボウリング レッシュ4スタンス理論 25%の共鳴」(ベースボールマガジン社 )を執筆 同理論を元にした、ボウラー向けのセミナーやレッスン、ボウリングボールのドリルをプロアマ問わず提唱しています。 また2015年9月TBSマツコの知らない世界をはじめ多くのTV番組に出演




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