あ!
っという間に2022年が終わろうとしています。
「一年てあっという間だよねー。」って話をしている大人たちを見たカズヨシ少年は「そんなことあるかーい!」って思っていました。
が、あの時の大人たちが言っていることは本当だったって痛感しています。最近なんて気が付くともう夕方だもんね(笑)
今年も振り返りの時期がやってきました。
悲しいニュースとしては僕のヒーローアントニオ猪木さんがお亡くなりになりました。
驚いたとこでは、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が完全試合達成、ヤクルトスワローズの村神様と呼ばれる村上宗隆選手が日本人最多の56本のホームランを打ち最年少で三冠王獲得。
最近ではサッカーワールドカップで日本代表がドイツとスペインに勝利してグループリーグ首位で突破など凄いニュースもたくさんありました。
ボウリング界ではプロアマの競技団体ともトーナメントや競技会においては一部無観客試合はあったものの観客の入場も認められて、大会自体も感染対策をしてほぼ予定通り開催されました。
数年前はLIVE配信というものは、ごく一部の大会でのみ行われていましたが最近はLIVE配信をする大会も多くなって、家にいながら観戦、応援できるようになったのはボウリングファンにとってはとても嬉しいサービスとなりました。
しかしここ最近ボウリング場の閉鎖や縮小などは通年聞こえています。ボウリング場が減ってしまうとボウリングを続けることが難しくなってしまうボウラーもいらっしゃるでしょうし、その地域のボウリング熱が下火になってしまいます。
これ以上ボウリング場の閉鎖のニュースが聞こえることなく、逆にリニューアルオープンや新規オープンの話もたくさん出てきてほしいなって思います。
ドリラー芦川和義が選ぶ 勝手に玉・オブ・ザ・イヤー2022
さーて、いってみましょうか。
この一年発売された玉を全部思い返して部門別にオブ・ザ・イヤーを決定します。
2022年1月~12月までに発表されたボールはハイスポーツ、ABS、サンブリッジ、レジェンドスター合わせて135個ありました。
この中からソリッド、パール、ハイブリッド、ウレタンの4部門に分け勝手に決めさせていただきます。
それではいってみましょう!
ドリラー和義が選ぶ ソリッド素材の部
ソリッドの特徴
ソリッド素材の特徴はオイルに対して過敏に反応しないので、オイル上での安定した挙動からのレーン中間からバックエンドにかけて読みやすいのが特徴です。
これにより派手な動きはしませんがしっとりとした読みやすいレーンキャッチをしますので、滑りすぎるたり先で動きすぎたりする読みにくいレンコンやオイルの濃淡差が大きなレンコンでおすすめです。
好きだった女の子と同窓会で再会し、あの時の気持ちになれた。
そんな気分です。(笑)
20年ほど前に発売された名作の初代THE ONE。
復刻版でカバーは当時のものよりもオイルに若干強い物を使用していますが、20年前よりもオイルが多く塗られている傾向にあるので使用感はあの時の感じに極めて近いと思います。
まず手前からゴロゴロ転がってくれてるので全体の動きが読みやすいです。しかもカバーは強すぎない仕様なので適度に先まで行ってくれますし、バックエンドの動きもしっかり感じられます。
さらに非対称コアだけれども曲がっている時間も長く感じるのでワイドなラインもタイトなラインも投げやすいです。
当然レーンコンディションも読みやすいし変化も捉えやすいのでいつでもどこでも持っていって欲しい玉です。
2022年10月に発売されているのでまだ店頭で見かけることもあると思います。迷っている人は数個買っといてもいいレベルの玉ですよ。
わおわおー。
なんて動きが読みやすいんでしょう。今まで発売されてきたWEBシリーズのコアとは違いますが安定感は変わらずに走りを追加したような素敵な仕上げです。
転がり、走り、曲がりのバランスがいいので、転がりながら先に進んでバックエンドの動きへと繋がっていきます。
野球で言えば「打てる、守れる、走れる」みたいな選手でチームには絶対に欲しいですよね。
ハイスポさーーーーん。この玉はいつでも購入できるように定番品にしてくださぁーい。(マジで)
あの名作!Qツアーエディションを彷彿させる玉です。
荒れたレンコン、難易度の高いレンコン、よくわかんないレンコンなどなど他の玉では収拾がつかないようなときに活躍してくれます。
もちろん普段使いもできますから、ひとり1個は持っていてほしい素晴らしい玉です。
ドリラー和義が選ぶ パール素材の部
パールの特徴
リアクティブ素材にパールを混ぜることによりオイル上の摩擦を弱めています。
これによりオイルゾーンでの走りが良くなりフッキングのエネルギーをピン前まで保持してくれます。いわゆる走って切れるという表現をする玉が多いです。
少し前まではパールと言うとピン前での動きが暴れてしまうと嫌う人もいましたが、コアの設計やオイルに強い素材を使うことにより使い勝手がかなり良くなっています。
「おいおい。もーフィジックスはお腹いっぱいだよ。」って思っている、そこのあなた!
このフィジックスは使ってほしいです。
何が素晴らしいって言ったら昨年のTOY(玉・オブ・ザ・イヤー)に輝いたマーヴェルマックスブラックの発売以降よく使われているNRGプロという表面素材です。特徴として手前の走りは軽快に感じるのにレーンの中盤からバックエンドにかけてはしっかりとしたグリップをしてくれます。この玉はNRGプロのパールバージョンを使用していますので走りとバックエンドの動きが強化されています。
ここ最近多い現象として手前のオイルを感じなくなってすぐに遅く感じてしまうってよくありますよね。そんな近年の状況を考慮して作った新しいカバーをフィジックスのアトミックコアと組み合わせました。
これにより幅広いレンコンにも合わせやすいですし、いろんなタイプのボウラーにもお勧めできます。
もうそれを聞いただけで欲しくなりませんか?
フィジックスパワーエリートプロモデル同様、カバーにはNRGプロパールリアクティブを使用しています。マーヴェルマックスブラックのパール版が出たらいいのになーって思っていたら割と早い段階で発売されたので嬉しかったのを覚えています。
マーヴェルって扱いやすいし先の動きもしっかり出てくれる対称コアの代名詞とも言っていいほどボウラーに長いこと愛され信頼されているシリーズですから、そのセントリピタル・コアとNRGプロパールリアクティブの組み合わせですから、それだけでよだれ出ちゃいます。
走りも感じるし先の動きもしっかり出ますから幅広いレンコンに対応しやすいし長い時間使用できますよ。
持っていける玉の数が限られている時なんかはバッグに入れといてほしい。もし見かけたら即買いで!
ブラックウィドーシリーズも長いこと愛されているシリーズですが、このウィドーさんはENVYというハンマー社の中では最強にオイルに強いと言われているカバー。それのパールバージョンなのでオイルの中に遠慮なく寄っていける仕様です。
ついオイルが少なくなってきたらオイルを感じやすい玉に持ち替えて同じとこを投げがちですが、この玉でどんどんインサイドに入って投げて欲しいです。
もちろんオイルの量によってはサンディングして使うのもありです。
個人的には今でも欲しい玉だし、まだまだ皆さんに使っていただきたいです。
ドリラー和義が選ぶ ハイブリッド素材の部
ハイブリッドの特徴
ソリッド素材とパール素材を混ぜ合わせています。
特徴はソリッドの安定感とパールのキレを混ぜたイイトコ取りってことになりますので、どんなレーンコンディションにも合わせやすいという特徴があります。
悪い言い方をしちゃうとソリッドほど安定しない、パールほど走らないなど中途半端って感じる時もあるけどね。
名作だらけのアキュラインプレミアムシリーズの6作目。とにかく素晴らしい仕上がりで投げたことない人には超おすすめ。
簡単に言ったらバランスがいい仕上がりなんですが、どこを切り取っても予想を超えてくる素晴らしい玉なんです。
走りもあるけど滑りすぎずしっかりブレーキもかかってくれる。と言ってもガツガツ噛みすぎないからミディアムコンディションあたりまで幅広く使える。バックエンドも向きをしっかり変えてくるので安心してインサイドにも入っていける。
しかも、11ポンドから作っているので老若男女いろんな人が使えるのも高評価です。
まだ投げてない人は使ってみてね。
こんなにオイルに強いのに、先でしっかり動いてくれるって凄すぎる!
と言うのも、摩擦が強いカバーって手前からブレーキがかかってしまうので先の動きは緩くなりがちなんです。なのに、この玉は先もしっかり向いてきてくれます。
バックエンドで動くというのがとても大事で、動くとわかれば安心して投球できますし、さらにオイル事情が変化したとしてもどんどんインサイドに寄っていけますね。
Formura1ハイブリッドというコロンビア300では一番オイルに強いカバーなのでオイルが多い時も安心して投げられます。
ドリラー和義が選ぶ ウレタン素材の部
ウレタンの特徴
ここ最近多様化してきているレーンコンディション攻略のするために注目されている通称ウレタン。
スポーツコンディションの短い時や、外のら投球ラインに張り付かなくてはならない時など特殊な場面で活躍してくれます。
高速回転ボウラーや両手投げボウラーなどは日常的に使うこともあるようです。
驚いた!!
こんなにキャッチして動きが出るウレタンてなんて心強いんでしょう。
ここ最近はウレタンボールの発売数はかなり多くなってきており、毎月どこかのメーカーが発売しているような状況となっております。
リアクティブウレタン同様、ウレタン素材を使ったボールもそれぞれ個性があります。
その中でも群を抜いてレーン中盤から向きだして先の動きも大きく出てくれる玉です。
ウレタンと言えばスポーツコンディションにおいてショートオイルパターンには必需品と言われていて他のウレタンボールでは物足りない時に投げて欲しいです。
ウレタンボールもここ数年進化してきたことで、特化した性能を持つウレタンが多くなりました。
これにより逆にウレタンらしさを感じられるのが減ってきた気がします。
この玉はウレタンらしさをしっかり感じられますので、ウレタンデビューをする人やリアクティブの玉では制御不能になってしまうことが多い両手投げボウラーや高速回転ボウラーには使って欲しい玉です。
ラディカル社初のウレタンボールはやっぱり素晴らしかった。
パールウレタンですが操作性の高い動きをしてくれるので、ちょっとの失投がとんでもない結果になるスポーツコンディションでも使いやすいです。
最近は荒れてしまったレンコンでもウレタンボールを使うボウラーも増えてきたので出番は多くなりそうです。
いかがでしたでしょうか?
おいおい!
待てよ和義!
俺のお気に入りの玉が入ってねーじゃねーか!
って方は
その玉の感想を
書き込んでくださいな。
今年も多くのレビュー投稿をいただきました。
貴重な感想を投稿してくれた皆様
ありがとうございました!
松Pの振り返り
もう振り返るのね〜っと時の経つのが早いことに驚く年末です。
今年も制限がある中でボウリングを楽しんでいる方々を見ると嬉しい気持ちになりました。各団体も大会を開催し始め、取材の際に関係者の皆様のご努力を見る度に頭が下がる思いでした。
参加するボウラーも関係者も新しい形の大会を見つけた年だったと思います。
3年ぶりの国体と大好きなNHK杯
大会の規模に関係なくボウラーそれぞれが目標にしている大会がありますが3年ぶりに開催された国体は多くの方が大きな目標としている大会です。記事でも書きましたが選手だけではなく多くの関係者が時間をかけ準備をする国体でしたが延期や中止が続きました。今年は待ちに待った国体が開催され会場の熱気と選手のいろんな思いが伝わってきた素晴らしい大会となりました。
プロボウラーの参加や難しいと言われたコンディションへの対応も見どころの一つで来年の国体がもう楽しみです。
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第77回国民体育大会いちご一会(いちえ)栃木国体。
2年ぶりの開催となりました国民体育大会の取材に行ってきました。残念ながら無観客開催だったので皆さんの代わりにNAGEYO取材班が会場内の模様をお伝えいたします。難易度が高くてなかなかストライクが出ないレンコンで各県の代表選手は一丸となって戦っています。
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それともう一つ春に行われるNHK杯も毎年取材に行っていてドキドキします。特に藤永北斗選手と熊凌汰選手の対戦が将来のボウリング界を見ているかのようでした。
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今年も濃かった。NHK杯第55回全日本選抜ボウリング選手権大会
今年も大好きなNHK杯に行ってきました。残念ながら今年も無観客での開催でしたので読者の皆さんにはお会いできませんでしたが、多くの選手とお話したり写真撮らせていただきました。NHKの生中継を見た人も多いと思いますが最終日の雰囲気をお伝えします。
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JBCの大会に行くと必ず探す人ができました。
ユーヤ・タナカさんには大会の説明や見どころ、注目選手など教えてもらいました。
溢れる情報
コロナ禍の影響と時代の流れで多くの情報が手に入るようになりました。大会の情報や結果、チャレンジマッチの新しい形、団体・個人の発信、用品の購入などなどボウリングに限ったことではありませんがスマホは欠かせない物となり大事な情報源です。
そんな時代ですが取材へ行く度に実際に見て感じるボウリングが何にも変え難いと改めて感じた年でした。レーンを走るボール、ピンが飛ぶ音、オイルの匂い、ボウリング場でしか経験できないことがたくさんあります
。溢れる情報から自分に合ったものを見つけられる方もいれば振り回されてしまう方もいます。進化していくものを上手く取り入れながら自分で見て体験して感じることも大事にしていってください。
体感と経験は財産です。
今年のボール
みんなが大好きなボール。今年も覚えきれないほどのボールが発売されました。メーカーの方とお話しする度に進化の凄さに驚きます。
私の今年のベストボールはマーベルマックスパープルです。
今まで投げる場面を見つけられずに特別好きではないマーベルシリーズでしたがマーベルマックスパープルは「君しかいない」と投げる場面がはっきりわかるボールでした。感じ方は個人差がありますが私の中では手前でへこたれないオイルに強いボールがマーベルマックスパープルです。
毎月発売されるたくさんのボールの中から、どんな時に必要なのか、どんな動きが好きなのか、譲れない部分はなんなのか、これを見極めて選ぶのは簡単ではありません。ボウラー本人の好みが最優先ですが信頼できるドリラーに相談することをお勧めします。
今年もいろいろ教えてもらいました。
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皆さんは詳しく知っていますか? NeXとReX。
皆さんはNeXとReXって聞いたことありますか?我らが松Pが最近気になったワードのようです。答えを言ってしまいますとボウリングボールの表面素材の名前なんですが語呂も似てるし発音も似ている。いったい何が違うんだろう?ってことになり深い話をあの人に聞いてきました。
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最後に
年末年始にボウリングを楽しむ方も多いと思いますが気持ちは熱くても真冬の体は冷えています。これでもかと準備運動をして手を温め、ゆっくりな投球から始めてください。良いボウラーは準備が上手です。
ボウラーの中には受験生の方もいて投げたい気持ちをグッと堪え小休止されています。桜を咲かせ春のボウリング再開に向け、体調に気をつけて受験勉強頑張ってください。
今年も始めてお会いした方、いつもNAGEYOを見てくださっている方、取材に協力していただいた方、ボウリング沼にハマってくれた方、プロアマ問わず応援してくれた方、ボウリングに関わってくれた皆様ありがとうございました。
今年もボウリング業界は良いことばかりではありませんでしたが皆様の一投が明るい未来に繋がっています。来年も健康維持、夢や目標に向かってストライクをバンバン出して、ボウリングを通じ良い出会いがありますように願っております。
来年2023年も取材やレッスンで皆様とお会いするのを楽しみにしています。
今年もありがとうございました。
BY 松P
カズヨシの振り返り
昨年と違いボウリングの試合や競技会も通常通り行われるようになりいろんなボウリング場へ出かける人も多かったのではないでしょうか?
大会によっては無観客試合とか入場規制がありましたがLIVE配信を見ながら応援できる仕組みもできて新しい楽しみ方が定着しましたね。
では、まとめとして今年一年特に心に残った記事を紹介します。
重いってどういうこと?
ここ数年ABSから発売されている重量系コアの記事です。
重いとどうなるの?そういうことなの?って、個人的にずっと気になっていたのでスッキリしました。
ナノデスエイトシリーズ、ナインシリーズは続いていくと思いますので、気になった人はボールもチェックしてくださいね。
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最近よく発売されている重量コアってどうなんすかね?
ここ最近ABSから発売されるシリーズで気になるのがあります。それは重量コアを使用しているナノデスエイトシリーズとナインシリーズ。短期間に多種発売されているのを見たドリラーカズヨシはなにかをかぎつけたようです。重量コアの特徴や可能性を調べてみました。重いコアが気になっている人は一度お試しください。
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新しい表面加工 4K-Fastとは?
ストームから突然新しい表面加工をしたボールが発売されました。4K-Fast(ヨンケーファスト)っていうんですが、それが一体どんな効果があるのか?どんな加工のことを言っているのか?をハイスポMATSUYA氏に質問しに行ってきました。
実際に自分でも加工してみんて違いを堪能して楽しい実験でした。
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4K-Fastってご存じですか? 教えてもらって投げてみました。
4Kファストって聞いたことありますか?ここ最近ストーム、ロトグリップ、900グローバルの玉の表面仕上げです。聞きなれないので一体それが何なのか?どんな効果があるのか?気になって気になって仕方ない。となれば聞きに行くしかないよね。
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今年もいろんなボウラーの写真を撮らせてもらい、お話もたくさんさせていただきました。忙しい中快くお話を聞かせていただいた皆様ありがとうございました。
2023年も取材に行きますので、どこかで僕を見かけたら声かけてくださいね。
2023年も打てる気になれますように
今年も多くの皆様にお会いしたり、お話を伺いました。
コロナ禍で今までのようにキャッキャしながらお話するのは時間がかかりそうですが、その中でも取材に応じてくださった皆様ありがとうございました。
そしてなによりもNAGEYOの記事を読んでくださる皆様本当にありがとうございました。皆様が読んでくれるから記事制作に励むことができます。
2023年もあっちこっちに取材に行って皆さんのボウリングに役に立つ情報を記事にしていきますので楽しみにしてください。