技術・知識

時は来た!ずっと前からやってみたかった実験がついに実現

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この3個の玉を見てください。

おわかりいただけましたでしょうか?

この写真を見ただけで今回のテーマがわかった人は鋭い!

わからない人のためにもう少し話を進めましょう。
この玉たちはトラック社から発売されているプルーフ・シリーズです。2020年の4月に第一弾が発表され、当時は工場の変更が大きな話題となったことは記憶に新しいですね。

工場についてのお話

ブランズウィック工場産のコロンビアとトラックの玉 その実力を測る

昨年の11月に発表されたEBI工場買収の話。そこから時は経ちついにブランズウィック工場で作られたコロンビア300とトラックの玉が発表となりました。やっぱり気になるのはエボナイトインターナショナル工場で作られていた玉との違い、これからどんな玉が発売されるのか?ってところです。今回の疑問を答えてくれる最適な人がおりましたので早速打診してこれからのコロンビア300とトラックの事について語ってもらいました。そして新発売されたオーソリティー、アウトルック、プルーフ、ラティチュードの特徴も教えてもらいましたよ

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初代はソリッドとして発売され、10月にはパール、そして2021年1月にハイブリッドが発売されました。

もうおわかりいただけましたね?

そうなんです!
実はこの3個の玉は兄弟と言って良いほど似ているんです。まずコアはボール名にも使用されている「PROOF」と呼ばれているコアが入っています。

↑こんなの

カバー(表面素材)はPrime Response。違いといえばソリッド、パール、ハイブリッドだけなのです。
念のため三兄弟のスペックをご覧くださいませ。

長男
(写真左)
Track PROOF プルーフ
カバーストック  Prime Response

次男
(写真右)
Track PROOF PEARL プルーフパール
カバーストック  Prime Response Pearl

三男
(写真中央)
Track PROOF HYBRID プルーフ・ハイブリッド
カバーストック Prime Response Hybrid

長男はソリッドなので入っておりませんが、次男にはパールと呼ばれる添加物が入っております。そして三男にはソリッドとパール2種類の材料が使われています。

表面素材について

ボウリングボール選び基礎知識講座vo1:講師ヒサカプロショップ日坂義人

みなさん!ボールを買う基準てなんですか? 値段 メーカー 誰かにお任せ ピンアクション それとも ・ ・ ・ 色ですか? いきなりどアップで登場していただきました ヒサカプロショップ代表 日坂義人さん ...

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ハイスポのMATSUYA氏はソリッド、パール、ハイブリッドの違いを過去の記事で語っております。
↓↓↓
↓↓

※↑をタップすると記事へ飛びます

実際はどのくらいの差を感じるのだろうか?

昔からやりたかった実験だったのですが、発売時期に開きがありすぎてなかなか三兄弟が揃わなかったり、違う素材が使われていたりで意外と玉集めが難しかったんです。

やっと巡ってきたこのチャンスを絶対に逃すわけにいかない!

あの時実験した投球三銃士に声をかけ、世田谷オークラボウルへ集合することにしました。

あの時とはこの時の事です

投げちゃったもんねー!ブランズウィック工場産のコロ・トラの玉

前回の記事でブランズウィック工場で作られたコロンビア300とトラックの玉をABSのごっちんに解説をしてもらいました。
解説が終わって思ったのは「投げてみたいじゃん!」って。一人で投げても面白くないので平均的な球質の芦川、女子代表松P、高速回転代表の初登場大城君を呼んで投げ比べ会を開催
3人が実際に投げてみた感想を参考にしていただけると嬉しいです

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実験開始当日

 

フィンガーグリップのサイズ
43/64インチと41/64インチ
高速回転代表

おーしろーまさーや~

続きまして
フィンガーグリップのサイズ
11/16インチと5/8インチ
男子ストローカー代表

ドリルかずよ~し~

続きまして
フィンガーグリップのサイズ
43/64インチと41/64インチ
女子ボウラー代表

軽トラック~まつもと~

第一試合 箱出し堪能マッチ

3個の玉のレイアウトは4-3/4×4×2
(松PのPAPからレイアウトしてます)

走るけど先の動きも出るレイアウトです。

PAPとは?

ドリラー和義お兄さんの今さら聞けないボールのお話 第1弾「PAP」

良い子のみんな~ ・ ・ ・ こんにちはーーーー \(^0^)/ 今日はみんなに今さら聞けないボールのお話をするよ~ ↓ ちょっと難しいところもあるかもしれないけど 頑張ってついてきてね♪ &nbsp ...

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こんな感じ。

オイルパターンはオークラボウルさんが直前にレーンメンテナンスしてくれました。

↑クリックすると全部見られます

レーンの中央は48フィートで長いけど外側はオイルが薄いので曲がって来てくれます。

あとは交代でプルーフ三兄弟を投げまくって感想を言うだけです。

大城昌也の感想

長男(ソリッド)
オイルの中を使ってもブレーキがしっかり掛かるが、他のと比べると先の動きがぼやけて感じる。

次男(パール)
オイルをしっかり感じるし、ドライゾーンもはっきり感じられる。手前の進み具合と先のキレがめちゃくちゃ良い。

三男(ハイブリッド)
ソリッドとパールの中間的な動きをする。先の動きはパールと比べるとぼやけて感じるが先の動きはあるので扱いやすい。
オイルを少し使ってあげればぼやける感じはなくなって動きが更に良く感じた。

ドリルかずよしの感想

長男(ソリッド)
レーン中間での立ち上がり方がゆったりしていて、ブレーキの掛かり方もしっかりしているのでオイルが多い所を投げても安心できる。

次男(パール)
三兄弟の中で一番走る代わりに先の動きも鋭い。短い距離で急激に向きが変わるので、先の動きが欲しい時やオイルが長い時に使いたいと思った。

三男(ハイブリッド)
本当にソリッドとパールの中間という感じで、オイルゾーンでもそこそこレーンキャッチするし、バックエンドは鋭くないけど動きはハッキリ感じられる。

軽トラック松本の感想

長男(ソリッド)
柔らかい動きで安定感が一番あります。

次男(パール)
ソリッドとハイブリッドに比べるとオイルに触れた時に滑ってしまいます。その代わりオイルコンディションが一番わかりやすいです。

三男(ハイブリッド)
思った以上にソリッドよりも走る。そしてパールよりもオイルに敏感ではないので曲がりを感じられてメリハリがあります。

第二試合 シャカシャカ表面加工1000番マッチ

第一試合は箱出しでしたので、三兄弟それぞれ表面加工が違っていました。その表面加工の違いがリアクションの差になっていることも考えられますので、シャカシャカして全部同じ表面加工にして再度投げまくろうと思います。

アブラロン500番シャカシャカして、そのあと1000番シャカシャカしました。

できた!

これでレイアウトも表面加工も同じになったので本当の違いが感じられるはず!

シャカシャカとは?

箱出しが最強ってわけじゃないんだぜ! 状況に合わせてシャカシャカできるようになりましょう

ボウリングボールの表面加工ってとても大切なの知ってましたか?なんとなく気にせずに使っていた人も多いかと思いますが、レーンコンディションに合わせたり、所有しているボールの特性を際立たせたり、ボールのメンテナンスという意味でも大切なんですよ。今回はボールの事ならおまかせ芦川和義がアブラロンの使い方やどんな目的で使うのかを解説しました。自分でシャカシャカできるようになると間違いなくボウリングの幅は広がるよ

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大城昌也の感想

長男(ソリッド)
三兄弟の中で一番オイルの多い所を投げられます。オイルをしっかり使ってあげることで動きと先のキレが良くなりました。

次男(パール)
箱出しで感じていた先のキレが感じなられなくなってしまいました。ちょっと微妙かな。

三男(ハイブリッド)
投げられるラインはソリッドよりも外だけど、内も投げられないことは無いので色々なレーンで使えそうです。

ドリルかずよしの感想

長男(ソリッド)
箱出し同様三兄弟の中ではレーン中盤でのレーンキャッチを感じられます。これによりバックエンドの動きも一番マイルドに感じます。

次男(パール)
三兄弟の中では一番行きます。ソリッドと比べるともうひと伸びあるように感じます。そのためかバックエンドの動きは強いです。

三男(ハイブリッド)
オイル上でのキャッチ力はソリッドとほとんど変わらない印象を受けました。バックエンドでは適度なキレを感じました。

軽トラック松本の感想

長男(ソリッド)
三兄弟の中で一番手前から曲がりが出ます。

次男(パール)
走らなくなってしまったのでパールの良さが消えてしまいました。

三男(ハイブリッド)
ソリッドと比べて大きな違いはありません。

※初速の無い私にはこの表面仕上げでは走ってくれないので違いを感じにくかったです。

第三試合 ボールクリニックでツルツルマッチ

次の試合はこのマシンを使って表面をツルッツルに加工して違いを感じてみようと思います。

ポリッシング標準を選択

ポリッシュが終わるまではセブンティーンアイス休憩。

ツルッツルになりました。

大城昌也の感想

長男(ソリッド)
ポリッシュしても三兄弟の中では多少キャッチを感じます。ただブレーキのかかりは弱くなりましたね。

次男(パール)
オイルに触れると行きっぱなしです。

三男(ハイブリッド)
行きっぱなしになってしまったので遅い所に持って行かないと曲がらないです。

ドリルかずよしの感想

長男(ソリッド)
全部滑ってしまうので違いは感じにくくなってしまったけど、ソリッドは少しキャッチしようってのを感じる。

次男(パール)
ピューーーーンって行くようになったのでそーっと投げないと動きが出ない。遅い所にボールが出るとひっくり返ってくるように向きが変わってかなり厚めに当たる。

三男(ハイブリッド)
ハイブリッドって、いろんな加工しても本当にソリッドとパールの中間です。

軽トラック松本の感想

長男(ソリッド)
ポリッシュされて弱くなったけど、曲がろうとするところはあります。

次男(パール)
箱出しより更に滑ってしまって一番ライン取りが難しくなりました。

三男(ハイブリッド)
パールとの動きはわかりにくいけど、若干曲がるかな?くらいです。

ここまでのまとめ

よく聞くソリッド、パール、ハイブリッドの違いを感じてみようという会でした。ほぼ巷で言われている通りの結果を三銃士は感じました。
と同時に大城君と軽トラック松本が感じたように、レーンコンディションやボウラーの球質に合わない表面加工をしてしまうと、違いを感じにくくなってしまうんですね。改めて表面加工は大切なんだって認識しました。

ソリッドの特徴

オイルの中を投げてもレーンキャッチを感じやすく、レーンの中間あたりから動き出そうとするので曲がりのイメージは緩やか。

パールの特徴

ソリッドとは対照的でオイルの中は滑りやすいです。その分バックエンドでは短い距離で鋭く曲がりが出ます。いわゆる走ってキレるというのはパールが多そうですね。

ハイブリッドの特徴

ソリッドとパールの性能を適度に併せ持っています。この適度というのが重要でオイルゾーンではソリッドほどは噛まないけどパールほど滑らない。バックエンドではソリッドよりは鋭い動きだけどパールほど激しくはない。
絶妙にも感じるし、時には中途半端に感じることもありそうです。

ココに注意

皆さんが混乱しないように付け加えさせていただきます。
今回は同じコア、同じ表面素材のソリッド、パール、ハイブリッドの違いを実験しましたが、表面素材は摩擦が大きなものから小さなものまで幅広く発売されていますので。一概に「この玉はソリッドだからオイルに強いんだよ~」とか「パールだからめっちゃ走るよ~」って言いきれません。
摩擦がそこまで強くないソリッドもありますし、逆に摩擦が強いパールもあります。表面素材が持つ摩擦の強さと、コアの特性により「走りやすい」「転がりやすい」ってあるので、まずはそこの見極めが大事です。

このあたりの話はメーカーのカタログや動画、各ショップの専門家などに相談してみましょう。

次は今回の実験のメインイベントなんですが、尺がだいぶ長くなってしまいます。
そんなわけで一旦終了して次回この続きをご紹介します。

投球三銃士の闘い(投球)はまだ続きます!


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芦川和義

神奈川県横浜市「Drill処あしかわ」完全予約制ドリル専門店店主、一般社団法人 レッシュ・プロジェクト公認 マスター級トレーナー 「ボウリング レッシュ4スタンス理論 25%の共鳴」(ベースボールマガジン社 )を執筆 同理論を元にした、ボウラー向けのセミナーやレッスン、ボウリングボールのドリルをプロアマ問わず提唱しています。 また2015年9月TBSマツコの知らない世界をはじめ多くのTV番組に出演





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