パーソナルレッスンに来られるほとんどのボウラーが悩みを持っています。
アベレージが上がらない。
日によって投げ方が違う。
大会で結果が出ない。
レッスン前に必ずお聞きするのが練習量です。月1、週1、週3、練習量によっては同じ悩みでも解決法が違ってきます。
次にお聞きするのがどんな練習をしていますか?なんですが、「ただ投げているだけ。」というボウラーが多いように思います。
もちろん何ゲーム投げるかの『量』も必要ですが、課題を持って練習する『質』的な部分も大事です。
練習してるのにアベレージが上がらなかったり大会で結果が出ない方に共通するのが
ただ投げるだけ
その日に200アップが1ゲームもないと「不調」と感じ、それが悩みとなり、ゲーム数を増やしたり投げる回数を増やしてしまいがち。
これでは練習の量が変わるだけで問題の本質は解決しません。
パーソナルレッスンで練習方法や課題を持つことをアドバイスした方のアベレージアップ率は高く、練習の時のスコアに一喜一憂しなくなりました。ただ、誰からのアドバイスを受けることなく「どんな練習方法があるのか何をしたらいいのかわからない」というボウラーもたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は
↓
松Pオススメ
ボウリングがみるみる上達する
課題練習方法
第二弾
その1も読んでね
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松Pオススメ ボウリングがみるみる上達する課題練習方法
ゲーム数をこなしてボウリング体力をつけるのもいいですが目的を持った練習で心身共にレベルアップしてはどうでしょう。
今回は『松Pお勧めの課題を持って取り組む練習方法』をご紹介します。続きを見る
前回の記事も合わせてチェックしながら、今回の記事もぜひ参考にしてください。
好きなボールばっかり投げちゃうボウラーにオススメ!
「ボールを何個も持っていても、ついお気に入りのボールばかり投げてしまうんだよね。」
「新しいボールばっかり投げてしまう。」
そんな方におすすめの練習方法をご紹介します。
対称コアと非対称コアのボールそれぞれで練習する
ベンチマークボールで投げ始める方も好きなボールで投げ始める方も、練習ボールで体を慣らし、ある程度レーンコンディションがわかったらボールチェンジをしてみましょう。
この時、対称コアと非対称コアを1ゲームごとに投げ比べる のがポイントです。ゲーム途中で頻繁に変えるのではなく、それぞれ1Gずつ投げて違いを感じましょう。
もちろん、同じボールを使い続けながらオイルの変化に対応する練習も重要です。しかし、コアの違いによってオイルの変化の感じ方や対応の仕方が異なる ことを理解することも、ボウラーとしての幅を広げるうえで大切です。
良いスコアが出ると同じボールで何ゲームも投げたくなりますがボウリングの幅を広げるにはボールを変えることは良い練習です。
アベレージが上がっていくにつれ
対称コアと非対称コアの投げ分け
チェンジのタイミング
これらはとても重要です。
近年では「ボールチェンジも技術のうち」だと大いに感じています。レーンコンディションや変化のタイミングを見極め最適なボールを選択できるようになりましょう。
ストライクアングルを見つける
対称コア、非対称コアを投げ比べる。
どちらがスコアが出るか選んでもう一度投げてみる。
大会を想定して投げる
大会には出ないという方には必要ないかもしれませんが、練習のときから大会を想定して投げることをおすすめします。
練習では、1レーンをひとりで自由に使えることが多いですが、大会では自分のタイミングで投げられないこともあります。もし可能であれば、ワンボックスのアメリカン方式で投げてみてください。
ボウリング場の状況にもよりますがワンボックスのアメリカン方式で借りられる時があったら試してみてください。
ひとりでもアメリカン方式で投げるだけで、左右のレーンの違いや景色の違いを感じることができます。1レーンで投げ続けるとオイルの変化に気づきにくいですが、2レーンを交互に使うことで、その変化をより明確に理解できます。また、大会では他の選手と同じボックスで投げるため、投球順番がある環境での練習も重要 です。1レーンしか借りられない場合でも、間をとりながら考えて投げることで、大会の雰囲気に近づけることができます。
私自身、アマチュア時代は端の1レーンでひとり練習することが多かったため、もっとこの練習をしておけばよかったと感じています。
アメリカン方式のワンボックスで投げる
大会を想定して左右のレーンの違いを感じる。(1レーンでも同様。)
3Gのトータルピンを意識する。
アメリカン?
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誰かと投げる
投げ友がいる方は、同じボックスで練習してみるのも良い方法です。
ご夫婦やパートナーと投げる方は、すでに良い練習環境になっていますね。
この時に望んでいないアドバイスをしたり、されたりしない関係が理想的です。
オイルパターンの感想や情報交換は良いですが、あくまで一緒のボックスで投げることが目的 です。
不調な時や体調が優れない時は、コソ練やひとり投げが良いですが、誰かと投げることで他の人の投球やライン取り、スコアが目に入るため、新たな刺激を受けられます。
また、ボールやシューズなどの新しい情報を得る機会にもなり、知識を深めることができます。2人ならワンボックスを借りやすく、アメリカン方式の練習もしやすくなります。
この練習は「大会を想定して投げる」ことにもつながり、大会の雰囲気に慣れる良い機会になります。
誰かと一緒に投げる。
投げ友とあれこれ言いながら投げてみる。
投げ友のライン取りやボールも参考にする。
新たな情報や知識を共有する。
片手投げでもウォーミングアップとして両手投げをする
流行っているから、上手くいかないからボウリングスタイル変えちゃえば?ってことではありません。
現在、世界的に両手投げのボウラーが増えていますが、私はかなり前から練習方法としての両手投げ をおすすめしてきました。両手投げウォーミングアップの最大のメリットは、身体全体を使うことと、両手でボールを扱うことです。
ボウリングは片手で振って投げ、反対の手はバランスを取るというイメージが強いですが、両手で持ち、身体全体を使って投げるのが望ましいのです。「スポーツでは身体全体を使うことが大事」とよく言われますが、多くの人が実際には使えていませんし、ボウリングの時だけ体幹を意識的に動かせる人は少数 です。
しかし、両手投げを取り入れることで、振り子やボールの重さを使ったスイングだけでなく体全体を自然に使う感覚を養うことができます。
注意して欲しいのは練習方法として両手投げをするのが目的でスコアやフォームにこだわらないでください。もうひとつの注意点は軽いハウスボールで軽く投げることです。
こんな感じのウォーミングアップもおすすめ。
ハウスボールで両手投げ
軽く投げる。
体幹を意識して投げる。
投げ込まない。
スペア100本ノックは定期的に
前回の記事でもご紹介した100本ノックは多くの皆様が取り入れてくださってスペア率が上がったとご報告をいただきました。
6割だった10ピンのスペア率が9割になったボウラーもいて効果は絶大です。これはもう定期的にやることをオススメします。
改めて何が良いかと言うと、
- ①100回投げたという達成感
- ②100回投げたという自信
- ③自分と向き合える
- ④ミスするパターンがわかる
- ⑤投球のばらつきに気がつく
- ⑥自分の実力がわかる
- ⑦練習してるなーって感じがする。
時間が取れない時は50本でもいいので同じピンを集中して練習することを2ヶ月に1回など定期的に取り入れてください。
スペア100本ノック
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苦手な人が多いあのピン、どれくらいスペアできますか?
スコアアップを目指す者にとって必ず立ちはだかる壁がある。それは「10番ピンのスペア」通称テンピンカバーと言われるが、いいところで残る小憎らしい⑩ピン。コイツをスペアできるか否かでアベレージは大きく変わってきます。ポケットを突けるようになったら残る確率高くなるので練習しておこうね。
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課題を持って練習する
何も考えない気晴らしのボウリングも有りですが、せっかく投げるなら課題を持って目標や目的に近づける意識を持って練習してみてください。
スコアだけを追い求めて良いスコア=良い練習と思ってしまうと練習から得られることは少なくなります。
ゲーム数をこなす練習
スコアを意識する練習
不自由さに慣れる練習
意識して練習すると持っている才能や実力が発揮されます。