皆さんがマイボールを作ったのはいつですか?
1年前?2年前?もっと経ちましたか?
では、1年以上でドリルを見直した方はいますか?
えっ?マイボールは自分の手に合わせたオーダーメイドなんだから見直す必要ないでしょって?
いえいえ、ドリルは定期的に見直す必要があるんです
スパンの長さ(中指と薬指2つの穴と親指の穴の間)や指穴の角度、穴のサイズを改めて見てもらうことでケガの予防や不調の原因までわかります
以前、国体の女子選手がリリースに違和感があって国体前にドリルを見直したいと相談されました
彼女は5年以上もメジャーを見直すことがなく、しかも1年近くもリリースに違和感を感じながら投げていたんです
5年の間に練習量や投げ方も変わったはずですから違和感があっても不思議ではありません
これって珍しくない話でボウリング歴やキャリアに関係なく、プロボウラーでも違和感を感じながらそのままという方が少なくありません
メジャーは一生ものではなく定期的に見直しが必要なんです
でも
見直す必要性、タイミングがわからない
そんなアナタへ
「こんな時は見直しましょう」の紹介
ジュニアボウラー
何歳でマイボールを作っても高校卒業までは毎年見直しましょう
洋服や靴のサイズが合わなくなるように手も成長します
大きくなってから変えればいい、子供なんだからずっと同じで大丈夫じゃないかと思われがちですが体が出来上がってないジュニアにはケガに繋がる可能性があるので毎年の見直しが必要です
ここで大事なのが親子さんが見直す時期を決めないことです
必ず本人に痛くないか投げにくくなってないか『前となにか違う?』と聞いてあげましょう
指導者やドリラーが日頃から投げている様子を見てあげるのがベストです
同じ部分に傷や痛みがある
ボウリングは日頃慣れない重さのボールを使う競技なのでマイボールを作りたては多少の傷や筋肉痛などの痛みがある方もいます
皮が剥けたり擦れたりする人もいますがそれが何ヶ月も続いたりスキンパッチ(水絆創膏)をしないと痛くて投げられない、毎日投げたいのに連投できないという時は我慢せずにドリラーに相談して見直ししてもらいましょう
補助器具を付ける、素手にする
これから補助器具を付ける、これから素手にするという時は同じボールで投げるのはお勧めしません
ゴツい補助器具になればなるほど全く感触は違ってくるし持ち方や投げ方も変わってしまいます
特に影響するのが親指のフィット感や抜け方です
補助器具を付けたメジャーリング、素手のメジャーリングをしてください
簡単な補助器具の場合もドリラーに相談すると安心ですね
技術的に何かを変える
どうしても曲げたい、回転させたい、ローダウンに挑戦したいなどマイボールデビューした頃よりもこだわりが出てきたりボウリングのスタイルを変えたい時も見直ししてください
その技術が身に付くまで負担がかからないメジャーリングをしてもらうことが技術的に向上する近道かもしれません
両手投げに変える、両手投げを続ける
親指を入れない両手投げのボールはフィンガー2つ開いてればいいんじゃない?と思われますが親指を入れない分、フィンガーだけでボールの中心を感じ安定するメジャーリングが必要です
ワンハンドから本格的に両手投げに変える場合はドリルを見直してください
既に両手投げの人も、しっくりきてないなと感じていたら見直してもらいましょう
今までより楽に両手投げができるかもしれません
ドリラーが代わった時
何かの事情で今までのドリラーに頼めなくなった、違う人にドリルしてもらうことになったなど、ドリラーが代わった時は見直してください
ドリラーには個性があり考え方も違うのでメジャーリングのやり方もそれぞれです
新しいドリラーとのコミュニケーションを取るためにも今まで使っていたボールに問題がなくてもお願いしてください
新しいドリラーに見直してもらうことで今まで気がつかなかった発見があるかもしれません
シニアになったら
シニアになったことに抵抗がある方もいると思いますが体は年齢を重ねると変化していきます
体力や握力も無くなり関節も硬くなるので以前と同じように投げているつもりでも関節が痛い、スパンが広く感じるなど感触が変わります
ボウリングが下手になったからではないか?と自分に問題があると思わないでください
ドリルを見直すことで今までの回転やスピードは変わらずに投げられることも多いです
シニアの女性に多い関節の痛みや指の変形に気づいた時もドリラーに相談して見直ししてください
以上が見直しが必要な場合とタイミングですが理想的には毎年ドリルを見直してください
もちろん毎年メジャーを変えてドリルするということではなく手とボールに違和感がないかドリラーと話すことが大切です
見直し修正した男子ボウラーの例ご紹介します
男性ボウラー
初めてのマイボールは男子プロがドリルしてくれましたが投げていくうちに手首と腕が痛くなり長いゲーム数は投げられくなった。
痛みや違和感があるとは言い出しづらく、比べるものがないからボウリングってこんなものかな?と・・・
練習すれば上手くなり手も治るだろうと思っていたら友人からドリラーを紹介されドリルを見直したらすぐに痛みがなくなりスコアもアップ(・∀・)
最後に
始めたばかりだから違和感があるとは言いづらい、ボウリングってこんなものかな、と思ってしまう方が多いですね
違和感がある時はもちろんですが毎年ドリルを見直して今の自分に合ったストレスがないボウリングをしてください、ドリルの見直しは健康診断のようなものです。
また、セカンドオピニオンとして今ドリルしてる所以外の第2の意見を得て、任せっきりのドリルでは無く説明と同意(インフォームド・コンセント)を受け自分の意見を伝え自分自身がボール作りに参加する事が大切です。
医療でよく使われるセカンドオピニオンですが、クリニックや医師を変える事が前提では無く、以後も現在の担当医の治療を受ける事を前提に利用する物です、今回のお話も同じで馴染みのドリラーやショップを変えろという事ではありません
以下の項目に当てはまる場合はドリラーのセカンドピニオンが有効です。
こんな方におすすめ
- 担当ドリラー(ショップ)の話に納得できない部分がある。
- 担当ドリラー(ショップ)に課題、問題の解決策について説明受けたが自分で決められない。
- 担当ドリラー(ショップ)に課題、問題を指摘してもらったが別のドリラーの意見も聞いてみたい。
- 担当ドリラー(ショップ)に課題、問題の解決策を提示されたが他の方法、選択肢が無いのか知りたい。
- 担当ドリラー(ショップ)の意見を別の角度から検討したい。