現在の皆さんのアベレージはどれくらいですか?
「マイボールデビューしたてでまだ140点くらい」
「時々200点も出るけど150点の時もあるから170点くらい」
「どこのボウリング場行っても200点アベくらい」
キャリアや環境によって様々ですよね。
以前このような記事がありました。
180アベレージまでの道
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松Pがオススメするアベレージ180点への道
ボウリングってハイスコアも出るけどロースコアも出ちゃうんだよね~。結局アベレージにしてみると思ってたより低かったりして「え~こんなもんかー!」って良くなります。色々な上達方法があるけども、今回は我らが松Pがアベレージ180点までの練習方法やコツや考え方を教えてくれていますよ。
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簡単に言うと、せっかくボウリングをするなら180点目指しましょうってことです。
記事中にもありますがアベレージ180点にするには
- オープンフレームは1回までにすること。
- 2回オープンフレームをしてもダブルを出す。
これで、だいたい180点です。
しかし190点や200点アベレージを安定して出すには、今までとは違う取り組み方が必要となってきます。
私が感じるのは、180点アベレージのボウラーが最も多く、180点アベレージの期間が長い人が多いということ。そして多くの人がその壁を突破できずにいます。
時代は変わりアマチュアの大会でも200点ベースで順位が決まりプロも参加する大会で上位にいくには200点以上のアベレージが必要です。
よく「ノーミスで180点~190点までは行くよ」って言われますが、アンラッキーなピンアクションでのスプリットやレーンコンディションの変わり目で難しいスペアが残ってミスしてしまうなどもあります。
そのあたりも考慮すると1オープンくらいは出てしまうのかもしれないというのを頭に入れると、ストライクも出しながらも、スペアを続けて行ける人はアベレージで180点あたりに落ち着いてしまいます。
そこから先の世界に行くにはストライクを連続させられないと180点を突破できません。
なかなか厚い壁ですよね。
180点から先の世界を見るために必要なこと
まず180点のアベレージを出せる人はどんな人なのか?
多少のミスはあれど、ほぼほぼポケットにボールを集められるし、残ったピンもほぼほぼ取ることができている人がほとんどです。
それができないと180点のアベレージは行きませんよね。
180点アベレージはこんな人
- ポケットにボールを集められるコントロールがある。
- ストライクも出せるしスペアもまあまあ取れる。
- レーンコンディションもある程度は読める。
- 複数のボールを使い分けられる。
この4つが大前提となった上で、その先を目指すために必要な事は間違いなくこれです!
ストライクの数
ミスを帳消しにするストライクではなく、投げるラインが見えた時に量産できるストライクの数。そして悪い展開にハマった時でも状況を把握して挽回できる。
とにかくアベレージ180点と大きく違うのはストライクを出すこと、出し続けることです。
1. 次もできそうなことを続ける
アベレージ180点以上を目指すには、投球の再現性が必要です。
日によって投げ方を変えたり、いつもフォームを改造していてはストライク率が上がりません。再現性が高くなれば安定したスコアが出やすくなりますから見た目だけのフォームではなく、いつでもできる投球を目指しましょう。
2. 投げ方よりもレーンコンディションの攻略に重きを置く
スピードがあって高回転で大きく曲がる強い球質は誰でも憧れ魅力的ですがヘッドピンに当たらなければストライクに繋がりません。
投げ方ばかり気にしていてはレーンコンディションを見誤りますし、ストライクはなかなか続きません。
強い球質、カッコいい投球フォームを目指すのも大切ですがレーンコンディションを読み幅のあるラインを見つけられない限りストライクは量産されません。
どうしても投げ方や球質が気になるのでしたら「投げ方・球質は2割<8割はレーンコンディションの攻略」と考えてみるといいでしょう。
この割合が逆になっている人は180の壁をなかなか超えられません。
オイルを感じることは必須
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松P先生!レーンコンディションの読み方がわかんないの教えてください。その1
ボウリングのレーンにはオイルが塗ってあって、そのオイル事情を読み取ってストライクを量産していく。こんな話って聞いたことありますよね?でもオイルって見えないしどうやったらレーンコンディションを読めるのだろうか?そう思うのはあなただけじゃない!松P先生がそのあたりの話をしてくれます。
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3. 気のせいじゃない!もう変わり始めている
レーンコンディションは常に変化していきます。
ストライクを出し続けるにはレーンコンディションの変化に応じて立ち位置やラインを微調整することが必要です。
「さっきのゲーム良かったから同じように…。」
「前回このボールで打てたから…。」
という理由もわからなくはないですが、今はその時とは違うことを理解しましょう。
レーンコンディションは常に変化していきますから、違和感や先ほどと違う何かを感じたら変化のサインです。それを見逃さないようにボールの動きやピンの倒れ方をよく見ましょう。
打ち続けられないあるある
- 自分が失投したのか?レーンコンディションの変化なのか?の判断に時間がかかって、だらだらとっゲームが進行する。
- 高スコアを出した記憶に固執してしまい、レーンコンディションの変化に気づくのが遅れて以降のゲームはスコアが伸びない。
4. 冷静に目の前のことを受け入れ対処する
思い通りの展開にならないと、イライラしてミスやスプリットを招きやすくなります。しかし、たとえ思い通りの結果が出なかったとしても、次の投球でリカバリーできることを考えましょう。
諦めず、今自分に何ができるのかを極めて冷静に考えることが、上級者の証といえます。目の前の一投に集中することで、必ずスコアに繋がるはずです。
5. 苦手なスペアはとことん練習して克服する
苦手なスペアがあればひたすら練習ましょう。
スペアをちょろちょろミスってしまうとせっかくのダブルもただの穴埋めになってしまいます。例えば7番ピンや10番ピンのスペアカバーに自信がない場合、それを集中的に練習することで、自信と安定したスコアに繋がります。
「⑩ピン苦手なんだよなー。」
得意はあっても苦手と言わないことも大事かもしれません。
スペア不安な人はやってみて
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苦手な人が多いあのピン、どれくらいスペアできますか?
スコアアップを目指す者にとって必ず立ちはだかる壁がある。それは「10番ピンのスペア」通称テンピンカバーと言われるが、いいところで残る小憎らしい⑩ピン。コイツをスペアできるか否かでアベレージは大きく変わってきます。ポケットを突けるようになったら残る確率高くなるので練習しておこうね。
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6.知識を増やす
アベレージ180点の壁を超えるには技術的な向上だけでなく、オイルパターンやボールへの知識と理解も必要となってきます。自分の持っているボールの素材、オイルパターンを表や図で見てみる、アプローチの状態に合わせたパーツ選び、自分の道具やその場面に合わせて調整できることも大事です。
打ってる人に聞いてみるって言うのも手ですね。
7.環境を変える
個人的には技術的な引き出しの多さではなく経験の多さが必要だと思います。
遅くなったらインサイドに入る、オイル多めなら転がす、ゲームの出だしが悪くても変化に対応していく。同じボウリング場だけで投げていたら、気づかないこともあえて違うボウリング場で投げることで経験値は上がり、アベレージも上がっていきます。
競技会やリーグ戦、チャレンジマッチなど試合に参加するのも刺激になります。
8.失敗を次につなげる
そうは言っても手も足も出ないレーンコンディションや、スプリットばっかり、なかなかストライクが繋がらないって日常的にあります。
なぜうまくいかなかったのか?
何をすればストライクになったのか?
ラインが間違っていたのか?
ボールが違ったのか?
さっきは良かったのになぜなんだ?
仮説を立てて、次の投球へつなげていくことが大切です。
トップ選手のおふたりにお話を聞いてみよう。
では、ユースナショナルチームメンバーとプロボウラーに180点のその先の世界に行くためには?のお話を聞いてみました。
全日本ユースナショナルチームメンバー 渡辺希哩さん(わたなべ きり)
渡辺希哩さんが紹介されている記事
マイボールを持ったのが5歳くらいで小5くらいの時には200点を何回出せるか、200点にするにはどうしたらいいかを考えて投げていました。
まだアベレージ180点にいってない人、その上のアベレージを目指してる人にアドバイスお願いします。
更にその上を目指すひとはもっと高い点数を意識すれば、そのアベレージになれる気がします!
プロボウラー 和田秀和さん (わだ ひでかず)
和田秀和さんが紹介されている記事
その先の200点から220点は、スプリットが出てから変化に対応するか、しないかだと思います。 180アベまで来ると良い時もあり悪い時もある状態で要は、悪い時を抑えれないとアベは上がらないので耐えられてない事が分かります。
一投目だけ上手くなってという感じですね。僕の考えは、スペアが上手くなるためには一投目と同じ数の二投目を投げなくてはならない、そういう考えになれたら上手くなります。
和田さんから見て上手くなる人、上手くなるのに時間がかかる人の違いはなんだと思いますか?
上手くならない人は沢山の意見を聞いて、出来るようになる前に沢山の課題に取り組んで自分が客観的にどうなっているかコントロール出来ていないです。そして最終的にはすぐ、出来ないと言います。
出来てないからやる事があり、学んでないから学べると思うんです。学ぶ事という事が、まだ伸び代があるという事だと理解していきましょう。
一番大事なこと
人それぞれ上達のスピードやアベレージ180点までにかかった時間は違います。これは才能の違いではなくボウリングをする環境やその人が目指すこと、個性(性格)による思考の違いだと思います。
渡辺さん、和田さんも言っていたように180点以上のアベレージになるには特別な技術は必要ではなく、ボウリングの取り組み方や思考に上達のポイントがあります。
ボウリングの取り組み方や練習方法に「正解」はありません。しかし、アベレージ180点のその先に進むためには、今までとは異なる考え方と、それに伴う努力が求められます。
今のアベレージに満足してないのに何かを変える勇気がない。
これは練習方法ではなく自分自身の問題であり、すぐに意識改革できることです。
プロボウラーやアマチュア団体のトップになるとか、世界で戦うとなると思考だけではなく技術的なことも必要となります。しかし大会やリーグ戦などで年間180点以上のアベレージを残すこと、何年も続いているアベレージを上回ることは誰でも可能です。
今のアベレージを守る理由などないのですから「アベレージ200点になる!」と決めて目指してみてください。
おすすめ記事のご紹介
トップ選手が何を考えながら投げているのかを知りたくて、ゲーム中に感じていることやどのようにアジャストしていくのかを追いかけた記事があります。
リアルな頭の中と対処方法がわかると思いますので、こちらも合わせてご覧ください。
プロボウラー藤井信人さん
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【検証】プロボウラーはふらっと行ってもAV200なのか?藤井信人編
一般のボウリング愛好家達は手持ちのボールといきなりスコアついてしまう環境で日々自分のスコアUPの為ボウリング場に通います、ではプロボウラーは何の情報も無しでフラッとボウリング場に来て一般のボウラーと同じシチュエーションの場合アベレージは200超えるのでしょうか?またどうやってアベ200UPで終わる為の投球をするのでしょうか?TOPプロボウラーである藤井信人氏に来て頂き投げてもらいました
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プロボウラー斎藤祐太さん(当時はアマチュア)
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どう感じて、どう動いてるの?オイルコンディションへの対処を言葉にしてもらったよ
ボウリングは投げながらレーンコンディションを感じて、対処して効率よくポケットに集めてストライクやスペアを出していくことがスコアアップの秘訣です。ただ、レーンコンディションというのがなかなかの曲者で、ボウラーを悩ませることも多いです。そのレーンコンディションを味方につけることができれば、きっとストライクを量産できるはずです。では実際に上手な人はどのようにレーンコンディションを感じているのか? 感じ方や対処の仕方を言葉にしてもらいました。
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どう感じて、どう動いてるの?レンコン対処方法を言葉にしてもらったよ。石本美来編
レーンコンディションを読むって難しくないですか?目に見えないオイル事情を投球しながら感じ取ってポケットに集まりやすいラインを探していく。本当にこれでいいのか不安になるし、みんなはどうやってレンコンを読んでいるんだろう。今回はナショナルチームの石本美来選手に投げてもらいました。参考にしてね。
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