ある日のボウリング場で
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完ぺきな投球だったね!
前の投球と同じラインだったっしょ
2人の言い争ってる理由はそれぞれの感覚でしょ?
感覚って人それぞれ違うから、人によっては完璧と思う人もいればちょっと出た気がするって思う人もいるはず
前に実験した40フィートってどこ?って実験でも正確に言えた人が居なかったんだから、二人の意見が違うのも当然といえば当然ね
近々スペクトっていう投球精度を正確に示してくれる機械が発表されるから行ってくれば?
それぞれの投球精度がどの程度か細かくわかるらしいよ
行ってみようぜ!
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数日後
やっぱりナゲルマンは行かないって事なので投球精度を示してくれる機械とやらの実力を調べに松Pと共に現地へ向かった
首都高湾岸線
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鶴見つばさ橋
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横浜ベイブリッジ
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休館日でのようですが、このタイミングで計測機械の発表会が行われているようです
通用口からハウスシューズに履き替えて入場
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妙に静まり返った館内の階段を上がっていくと
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真剣に話をする殿方達
ひたすら投げ込んでるボウラー
写真撮りまくる松P
とりあえず
何ができるのか?
どんな機械なのか?
説明を受けたーい!
たーい
たーい
たーい
- 頼もしい人
- 発見
- ↓
- Mr,レンコンこと油師
- 酒井健次
これはKEGEL社が扱うスペクトと言うボウラーの投球データを可視化できる機械です
レーンの途中にセンサーが埋め込まれていて最大で6レーンの投球データを読み込む事ができます
読み込んだデータは皆さんが持っているスマホやタブレット、パソコンでも読み取ることができるので、自分が投球したデータをその場で見ることができますし、お家でゆっくり見直すこともできます
まずは芦川さんもスペクトのアプリをインストールして投球データ取ってみましょう
それを見ながら解説していきます
投げ始める前にSPECTO Bowlingというアプリをダウンロード
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メールアドレスとパスワードを設定
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できましたー
なんでもレーンの途中にあるセンサーが読み込んだ投球データは、アプリを使ってリアルタイムで見られるんだって
コイツがセンサー
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寄ってみるとこんな感じ
中で何かが高速でクルクル回転している
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振り返ってみると
はーい
準備できたので5球投げてみます
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5分掛からず計測終了
ファールライン通過の板目
15フィート地点(スパット近辺)通過の板目
ブレイクポイントの板目
ブレイクポイントの距離
入射時の板目
投球方向の角度
入射角度
球速(初速)
入射時の球度(終速)
回転数/分
ただ数字だけだと「へーそーなんだー」って感じでピンと来ないっす
しかも投球ごとにちゃんとボールが動く!
って言うか僕は全然玉曲がってないですね(笑)
未来が着実に来てる感じしますね
でもぶっちゃけちゃいますと、僕が投げる時考えてるのは
立つ場所
狙いのスパットに通ったか?
どこから動き出したか?
どこに当たったか?
こんな程度です
投球角度とか入射角度とか考えたことないですし、初速終速の違いはあったとしてもできるだけ同じように投げようとしてるだけで積極的にスピード調節はしないです
上手な人はみんなこんなことやってるんですかね?
全ての項目を完璧にしようとすると苦しくなってしまうので、自分のデータを見て足らない部分を改善していくって使い方が良いと思います
芦川さんが今どのレベルにいるかがわかる表に当てはめられますので見て下さい
英語だけど
英語ですけど
左から日本語にしますね
LAYDOWN POINT:落とし位置のブレ幅
ARROWS:スパット(15ft)でのブレ幅
PATTERN EXIT:オイルパターンの出口でのブレ幅
LOFT DISTANCE:放り投げる距離のブレ幅
LAUNCH ANGLE:発射角度のブレ幅
LAUNCH SPEED:初速のブレ幅
RPM:回転数のブレ幅
緑で塗りつぶされているのが芦川さんが当てはまるレベル
ココを見て行くとRAYDOWN POINT(落とし位置)とPATTERN EXIT(オイルパターンの出口)はレベル6でプロ級です
他の項目もほとんどがレベル5なので問題ありません
ただ1箇所気になるのはLOFT DISTANCE(放り投げる距離)がレベル3なので縦回転が多くなったり、横回転が多くなったりして先の曲がりが不安定なんだと思います
一定に転がせるように練習すればボールの軌道がもっと安定すると思います
レベルの低い所を重点的に練習していけばいいってことですね
そう考えたら闇雲に練習するよりも一点集中で練習すれば上達の近道ですね
何だかスッキリしました
最初は下手クソ度合い判定機だと思ってました(笑)
気づけばボウリング男子のボウリング談義になってた
プロボウラーに5球投げてもらって比較してみよーのコーナー
大まかな見方がわかった所で次にやってみたくなったのが他人との比較
今日はプロボウラーもたくさん投げに来ているので実際に投球データを取らせてもらい和義データと比較してみましょう
- 一番手は人気女子プロボウラー
- 鈴木理沙
まずは
趣旨を説明
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そう来たかー
でもその気持ちわかりますよー
自分の投球データが公になるのは何だか恥ずかしいもんだよね
でもココはプロショップKINTAのために
イヤ!
全国の鈴木理沙ファンのために勇気出してやってみましょう
お菓子買ってあげるからさー
ジュースも付けちゃおっかなー
一生のお願い!
いろんなものを繰り出して
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あざっす!
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計測終了
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LOFT DISTANCEは計測できなかったようだがレベル6が5項目もある
現実を知りました
できてるとは思ってなかったけど、投球ラインやブレイクポイントが結構バラバラなので改善する場所がいっぱいあって恥ずかしいです
でも「やっぱりな~」って感じ(笑)
これからは何気なく練習するだけじゃなくてテーマを持ってできると思うので頑張ります
男子プロのみなさ~ん
鈴木理沙さんもやったんで
当然やりますよね~?
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二番手
- シードプロの実力を見せていただきます
- 宮田俊輔
と言いながらもサラッと安定した投球を見せてくれました
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注目すべきはファールラインで全部20枚目を通過しているのと初速と回転数のブレが殆ど無いってとこですね
以前同じような計測機械でキャッツというのがありました
それよりも細かい数字が出されるので自分の長所と短所が明確にわかると思いました
家に帰って今日のデータをじっくり見たいと思います
今まで自分でどんな練習方法が良いのかを模索してきたのですが、それが良かったのか?悪かったのか?確認できるのが良いですね
それと使った玉ですが、ちょっとプロっぽいとこ見せなきゃいけないなーって思ってソリッドのピンダウンで開けたボールで投げました
理由としてはこのデータを皆さんに見せるということなので安定した軌道が出せるかなーなんて思っちゃいました(笑)
逆にパールのピンアップで開けたボールだと先で暴れるのでひとりでやる時はこんなボールでもやってみたいなーって思いました
ずっとPCの前で難しい顔してますが出番ですよ
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最後はこの方
- プロショップKINTAの若頭
- 井上純平
今回テストしていただいたボウラーの中で一番大きく曲げるタイプです
ファールライン、スパット、ブレイクポイント、スピード、回転数が一定ですね
他にも会場に居たプロボウラーの皆さんにも感想を聞いてみました
- 結婚指輪がキラリと光る
- 堀江真一
以前発売されていたキャッツよりも綺麗にデータが取れるのと、より細かいところまで取れるので凄く良いですね
自分で使うのも良いですけどレッスンで使いたいですねー
いちゃついてるとこ失礼します
データを知ることの必要性やスペクトとの違いってありますか?
例えばタップをしたとして、自分のボールの強さに自身があった僕としては完璧なショットで残ることにとてもイライラしていたんです
ただ、数値化されたものを見てみると自分が100%完璧と思った投球でもバラツキがあることを知って自分のレベルを思い知らされてしまいました
それからは試合中でもイラつかなくなりましたねー
今回発表されたスペクトは精度も上がった感じですし、レッスンなどでも大いに期待が持てると思います
現場に居合わせたプロボウラーにお話を聞いてきましたが最後にスペクトを導入したプロショップKINTA社長にインタビューしてみます
僕はレッスンにかなり力を入れているんですけど、どうしてもなんとなくや感覚的な部分がレッスンの中でも多かったんです
それを数値やデータでキチンと出したかったっていうのがあります
例えば「このボールキレるよね?」とか「走るよね?」というのをキチンとデータで見たかったのもありましたので、この話が僕のとこに来た時にはすぐに飛び付きました
例えばファールラインで5枚外に落としましょうってアドバイスをしても、本人は5枚外と思っていても殆どのアマチュアさんは8枚くらいに落ちてしまうんです
このようなズレを伝える事ができるんです
さらに走るボールに代えた時には実測で3フィート先まで行きますよって言えるんです
初心者の上達方法でスパット5枚幅に投げましょうとかちょっと難しくして3枚幅にしてみましょうって色々細かく設定できます
「お前レベルいくつ?」とか(笑)
金太社長のインタビューの中で話が出た課題を2つやってみました
■1番スパット~4番スパットまでの4つのスパットに±1枚の幅で3球通しなさい
■スパットで9.6枚から10.4枚を通してポケット16.0枚から18.0枚の板目でポケットヒットさせなさい
お~!行ったじゃん
とか
あー1枚厚いねー
とか
仲間とあーだこーだ言いながら楽しめそうなツールでした
ちょっと時間かかったけど
テケテテッテッテッテー♪
和義はレベルが1上がった
最初は自分の感覚的な部分が明確になることに抵抗がありました
「ココがダメ」「これができてない」「こうしなきゃならない」なんて考えるとボウリングが苦しくなってしまうような気がしたからです
実際にデータを取ってみるとちょっぴりドキドキするけど楽しく投球データを取れました
投球データを見る時は小学校の時にもらった通知表を見るような気分で良かった部分と悪かった部分を知ることができ全体的に真面目で楽しめるツールです
現状スペクトはものすごく良い仕上がりですがここが良くなれば最高なのにーって感じた点をあげます
①データ諸々をみるアプリは英語ベースなので完全日本語版が欲しい
②アプリが課題を出してくれるが英語なので英語力必要
③データを読み取って的確にアドバイスできる人
もしくはナビゲーター的な人が必要
①②はKEGELとABSが頑張って完全日本語版を作ればクリア
③に関してはまだ導入されたばかりの機械なのでデータを読み取ってアドバイスできる人がほとんどいません
現状はデータを取ったらプロショップKINTAで改善点や今後の練習方法を聞いておくのが良いでしょう
ところで!
やたら投げ込んでたこのオジサマ
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- ただのボウリング好きのオジサマではなくKEGEL社の副社長でした
- Mark Davis
- マーク・デイビス
鼻が高っ!