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投球三銃士の闘い(投球)はまだ続きます!
前回の記事をまだご覧になっていない人はコチラから読んでください。
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前半記事時は来た!ずっと前からやってみたかった実験がついに実現
ボウリングボールにソリッド、パール、ハイブリッドって呼ばれるカバーがあるのを聞いたことありますか?巷で言われるのはソリッドはオイルに強い、パールは走る、ハイブリッドはその中間ってよく聞きますが、その差ってどのくらいの事なんだろうか?投球三銃士が実験してみたよ。
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ひと通りプルーフ三兄弟の特性を堪能した3人だが、一人だけ浮かない顔
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おもむろにタブレットを取り出し、いつになくマジメな表情で何かやってる
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和義が言ってるのは
投球した軌道やスピード、回転数など自分の投球を細かく数値化してくれる話題のハイテク機材が世田谷オークラボウルにはあるじゃないか!
せっかくハイテク機材があるんだからこれを使ってプルーフ三兄弟の違いを可視化することはできないだろうか?
ちなみに和義的には是非ともこうなって欲しい結果ってのがあります。
それは
「パールの方が2フィート先まで走るね!」
とか
「ソリッドの方が3フィートも手前から動いてんじゃん!」
とかね。
このようにボウラーが感じている違いを数字で見てみたいんです。
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スペクトとは?ボウラーが見えなかったモノを見られるハイテク機器スペクト(SPECTO)
ある日のボウリング場で ・ ・ ・ ↓ ナゲル今の見てた? 完ぺきな投球だったね! 和義その前の投球より2枚くらい出てたんじゃない? ナゲルうそーん 前の投球と同じラインだったっしょ 和義スパットは乗 ...
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投球はリアルタイムで数値化されタブレットに表示されます。
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こんな感じね。
スペクトでわかること
・ファールライン (ファールライン通過時の板目)
・スパット (スパット通過時の板目)
・ブレイクポイント板目 (曲がり始める板目)
・ブレイクポイント距離 (曲がり始める距離)
・入射時の板目 (ポケットヒット時の板目)
・初速 (手から離れた時の球速)
・入射時の速度 (ポケットヒット時の球速)
・回転数(RPM)※1分間に何回転するかってことです
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はずかし~
当日のオイルパターンはコレです。
※画像クリックで全表示します
実験その1 立ち位置と狙う位置を一緒にして投げ比べ
三兄弟の違いを見てみたいので、スペクトに表記されるブレイクポイント(板目)とブレイクポイント(距離)に注目してみよう。
実験内容
プルーフ三兄弟(ソリッド、ハイブリッド、パール)を5回投げる。
同じ立ち位置、同じスパットを通過させる。
ポケットに行く、行かないは関係ない。
ソリッドが一番出ていかないと思うのでブレイクポイント(板目)が一番内側になる、そしてブレイクポイント(距離)が一番手前になる。
そして、パールが一番外まで出ていくし、ブレイクポイントが一番奥になる。
ハイブリッドはその中間になると思う。
1番手 ツーハンドボウラー枠 大城昌也さん
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プルーフ
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プルーフパール
狙った所に通ったかどうかを確認するために【ファールライン】と【スパット】
そして何枚目までボールは出ていったのか?を見るための【ブレイクポイントの板目】
さらにどこまで直進したのか?を見る【ブレイクポイントの距離】
わかりやすくするために4つの項目の平均を出しました。
大城昌也 | ファールライン(枚) | スパット(枚) | ブレイクポイント板目(枚) | ブレイクポイント距離(フィート) |
プルーフ | 17.90 | 13.28 | 9.92 | 39.20 |
プルーフハイブリッド | 17.24 | 13.18 | 9.82 | 37.40 |
プルーフパール | 18.18 | 13.02 | 9.88 | 35.00 |
考察ポイント
ブレイクポイント板目がほぼ変わらないのは意外だった。
ブレイクポイントの距離はソリッドが一番奥でパールが一番手前なのが意外だった。実験前はパールが一番先まで行くものだと思っていたが、単純にオイルパターンの影響で早めにボールが出て行ってしまい手前でで捕まったってことなのか?
2番手 平均的な男子枠 ドリルかずよし
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プルーフ
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プルーフパール
芦川和義 | ファールライン(枚) | スパット(枚) | ブレイクポイント板目(枚) | ブレイクポイント距離(フィート) |
プルーフ | 21.32 | 16.90 | 11.50 | 48.20 |
プルーフハイブリッド | 21.34 | 16.44 | 11.36 | 47.40 |
プルーフパール | 20.86 | 15.78 | 10.82 | 43.80 |
考察ポイント
ブレイクポイント板目はパールが一番外になりそうだが、ほぼほぼ変わらない。
大城選手同様ブレイクポイントの距離をみるとパールが一番手前になっている。オイル上ではパールの方が滑ると言われているので多めに出て行ってしまい手前でブレーキがかかった気がしなくもない。
3番手 女子プロボウラー枠 軽トラック松本
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プルーフ
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プルーフパール
松本妃永 | ファールライン(枚) | スパット(枚) | ブレイクポイント板目(枚) | ブレイクポイント距離(フィート) |
プルーフ | 17.18 | 12.00 | 7.96 | 35.60 |
プルーフハイブリッド | 17.88 | 13.14 | 9.80 | 36.00 |
プルーフパール | 17.38 | 12.56 | 9.20 | 36.00 |
考察ポイント
ブレイクポイント板目がソリッドだけ2枚ほど内側なっている。
ソリッドが一番摩擦するからってことなのか!? それとも球速によるものなのか?
ハイブリッドとパールはそれほどの違いはない。
ブレイクポイントの距離の違いは思ったほど無い
ソリッドってオイルに強いって言われているから手前からレーンキャッチして、オイル上での摩擦は弱いとされているパールが一番先まで行くと思っていたけど、スペクトの数値を見る限り男子二人の結果は逆になっていた。
仮説だけどパールの方がソリッドよりも滑っていったことで早めにオイルの少ない10枚外に触れて曲がったのではないか?と思う。
松Pはブレイクポイントの距離が3種類とも同じで、これまた意外だった。
実験その2 三兄弟全てでストライクを出す
同じラインを通してそれぞれの玉の違いを見る実験は、思っていたよりも違いが出なかった。それならばストライクを狙ってみればそれぞれの玉に合った投球ラインが見えてくるはずだ。
実験内容
プルーフ三兄弟(ソリッド、ハイブリッド、パール)でストライクを出す。
投球ラインは玉の動きに合わせて変えて良し。
ソリッド→オイルが多いインサイドをタイトに投げる。
パール→動きがとキレが強いからワイドなラインとなる。
ハイブリッド→その中間。
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メモ
ソリッドが一番オイルが多いインサイドを投球しているのがわかります。
ブレイクポイント(距離)が一番奥なのもオイルが多い所を投げられるってことですね。
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メモ
ソリッドが一番インサイドのラインで、パールが一番外のライン、ハイブリッドはその中間でハッキリ特徴が表れましたね。
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メモ
大きな差はありませんでしたが、男子とは逆にパールが一番先まで行っていました。
実験まとめ
トラックのプルーフシリーズのソリッド、ハイブリッド、パールの違いを、同じレイアウトで試してみました。前回の記事(前半)では全員で三兄弟の違いを感覚的に堪能し、三人とも巷で言われているようなソリッドはキャッチする、パールは走ってキレる、ハイブリッドはその中間という感想を受けました。
ではその感覚的な違いをスペクトで調べてみるとどんな結果になるのだろうか?が今回の内容でした。
当たり前に感覚的な違いは数値にハッキリ表れると思っていたのですが、「立ち位置と狙う位置を一緒にして投げ比べ実験」では期待したような大きな差は現れず、あれ?パールの方が手前で捕まってる?ってなったり、ブレイクポイントはほぼ変わらないといった結果でした。
次に試した「三兄弟全てでストライクを出す実験」では、みんなが思うような実験結果が表れたと思います。ただ男子に比べ、松Pは大きな差が出なかったので球質やレンコン、表面仕上げ等によって差が出やすい人と出にくい人がいるというのもわかりました。
色々なオイルパターンで調べてみると、もっと明確な結果が出ると思いますが、それはまたの機会という事にして今回のまとめを言うと
機械的に見えるちょっとの違いは感覚的にかなりの違い!
そして
スペクト実験はかなり楽しかった。
自分が持っているボールの投げ比べをスペクトを使って調べてみるとか楽しそうだよ
スペクト導入ボウリング場
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Emery Lanes(米軍基地内)