今年のNHK杯の結果は、すでにご存じの方も多いと思います。リアルタイムでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。毎年、最終日に取材へ行きますが、ピンの音、ボウリング場の匂い、選手の表情など、やはり目の前で見る雰囲気と迫力は格別です。
数ある大会の中でも、NHK杯が特別なのは
テレビの生中継
かなり前ですが、偶然見たNHK杯の決勝戦では、プロの私でさえも大会の重みと、JBのトップボウラーたちによる真剣勝負に目を奪われました。プロの決勝戦とはまた違った雰囲気で、私の勝手な見方ですが、まるで「横綱・ナショナルチーム」にトップボウラーが挑むような構図に見えました。両者の掛け声、そして期待を背負って投げる選手たちに、私も一緒に緊張しました。
NHK杯のテレビ中継はいつから?
ボウリングの「NHK杯」(正式名称:全日本選抜ボウリング選手権大会)は、第23回大会(1989年)からNHKが後援し、NHK Eテレによるテレビ中継が始まりました。
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第1回〜第22回(1967〜1988年):NHKの後援なし、テレビ中継もなし
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第23回(1989年)以降:NHK後援スタート、Eテレでの決勝戦・優勝決定戦の生中継が導入
1989年から、すでに36年。長い歴史がありますね。
第1回の女子優勝者は須田開代子さん。他にも、のちにプロボウラーとして大活躍される方々が多数いらっしゃいました。テレビで見たり、会場で見たり…それぞれの時代に、それぞれのNHK杯の思い出があることでしょう。
数ある決勝戦の中でも、私の印象に残っているのは第51回(2017年)大会です。
対戦相手はいずれもナショナルチームのメンバーという中、男女ともにそれを破っての初優勝。会場は張り詰めた緊張感に包まれていました。いやー、本当に痺れる名勝負でした。
私はこの時、「何かが始まった」と感じました。そしてその「何か」は、今年にもつながっているように思います。
では、今年のNHK杯の内容をご紹介しましょう。
NHK杯の競技内容
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予選
男女ともに9ゲームを行い、合計得点の上位者から男子28名、女子20名が準々決勝に進出。 -
準々決勝
6ゲームを行い、予選との合計(15ゲーム)で、男女ともに上位12名が準決勝へ。 -
準決勝
さらに6ゲームを行い、予選・準々決勝との合計(21ゲーム)で、男女とも上位4名が決勝(エリミネーター方式)に進出。 -
決勝(エリミネーター方式)
1位~4位の選手が1ゲームマッチを行い、得点上位2名が優勝決定戦へ進出。そこでさらに1ゲームマッチを行い、勝者が選手権者となります。
はい、なかなかのボリュームです。
謎の調子の良さだけでは準決勝までは行けませんし、決勝のエリミネーター方式は、経験があっても緊張します。
準決勝12名が投球しています。
前回大会の優勝者須田風海音さん、佐藤悠里さんもいい位置につけてます。
前回大会の模様はコチラ
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第57回NHK杯の生放送中の会場はこんなでした。
皆さんご覧になりましたか?NHKのEテレで生中継されるボウリング大会。この大会は参加資格を取るのも大変で、資格を勝ち取った選ばれし猛者たちが全国から集まってきます。その最終日の会場の模様を松Pがお伝えします。
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レンコンも打てそうで打てない展開が長くて、首をかしげる選手、下を向いて帰ってくる選手が多かったように感じます。
岡本美月さんじゃないですか。
10年ほど前のナショナルチームメンバー
就職してボウリングからは離れてしまったと聞いていましたが、こうして再会できて嬉しいです。
岡本美月さん
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[2014/09/23更新] いよいよボウリング競技開幕です本日より本ページにて途中経過をちょいちょい更新してまいりますよ 以下の[こちらクリック]で最新情報へジャンプします 競技経過・結果最新情報は ...
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みなさん最後まで頑張ってー
(写ってない人ごめんなさい)
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▷▷時を早めます▷▷
女子決勝エリミネーター進出4名
① 網代 羅夢さん
あじろ らむ
神奈川県

② 入江 菜々美さん
いりえ ななみ
三重県

③ 渡辺 希哩さん
わたなべ きり
学連

④ 工藤 由佳さん
くどう ゆか
岐阜県

男子決勝エリミネーター進出4名
① 福満 亮さん
ふくみつ りょう
長崎県

② 須田 風海音さん
すだ ふみね
群馬県
前回大会チャンピオン

③ 勝又 七夢さん
かつまた ななむ
静岡県

④ 高林 和志さん
たかばやし かずし
東京都

今年はかなり近い距離から決勝を観戦しました。いいですね、この距離感。
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▷▷さらに時を早めます▷▷
優勝者インタビューと気になった選手紹介します。
女子優勝 工藤由佳さん 岐阜県





この調子で今回も通過してくださいね。
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男子優勝 高林 和志さん 東京都 史上最年少優勝







…おめでとうございました。
松Pが2度見した選手 ひとりめ
梅田 久徳さん
うめだ ひさのり
シニアジャパン
三重県






松Pが2度見した選手 ふたりめ
小田島 一路さん
おだじま いちろ













松Pが思う、今年のNHK杯
NHK杯に限らず、今では若いボウラーが上位に来るのは珍しくありません。ジュニアだから、シニアだからではなく「今の自分を最大限に活かすボウリング」をした選手が上位に残るのだと思います。
予想を先に言っておきませんでしたが、私の予想は「男子優勝は10代の選手」でしたがまさか中学2年生が、あの緊張感の中で勝つとは思っていませんでした。
女子は、昨年の佐藤悠里さんのような圧倒的な強さと安定感のある選手が思い浮かばず、「誰が勝ってもおかしくない」と感じていました。
競技ボウリングを目指す皆さん、ぜひJBでNHK杯を目指してください!