「ストライクは次の2投までスコアが足せる」のと「スペアは次の1投までスコアが足せる」
ボウリングのスコア計算方法は簡単に言うとコレだけです
が!
スコア計算に慣れていない人は実にコレが微妙らしい
私もその一人?
当然皆さんはスコアの計算はできますよね?
微妙な人はこちらの記事でお勉強しましょう
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松本先生!何点だかわかりません(・∀・) ボウリングスコア計算方法簡単伝授!
実は多いボウリングのスコア計算の苦手な方へ松本先生のスコア計算授業がはじまりましたよ
わかってしまえば超簡単な事なんですけどねー
ボーナス1投分か2投分なだけだしw続きを見る
30年ほど前からコンピューターが自動で計算してくれるシステムをボウリング場が導入を始め、現在ではほとんどのボウリング場は自動で計算してくれます
その前はスコアは自分で計算できなければボウリングで遊べなかった訳です
ボウリングが好きな皆さんにとっては安易なスコア計算ですが、オートスコアラー導入以降普段ボウリングをしない人たちにしてみると難しいようです
実際にボウリング関係以外の友人や知人と投げに行くとよく言われるのが
「ストライクって何点?」
「スペアってどうやって計算するんだっけ?」
なんて質問が多いです
ボウリングのスコア計算が刷新!
マークが付くと次の投球がスコアに反映されていく計算方法なので現時点でスコアは何点って言い難さもありますね
なぜこんなことを言い出したといいますと「第18回アジア競技大会ボウリング日本代表選手団記者発表会」でこんな発表がありました
- 今大会では
- 新しく開発されたスコア計算方式
- カレントフレームスコアシステムが適用されます
- by ボウリング日本代表選手団総務 小杉雅彦氏
理由としてはオリンピック競技となるためには万人がわかりやすいって事が大切らしいです
ルールや得点の入り方などは時代背景によってすこしづつ変化していくものなので特に最近はスピード化・わかりやすさが求められているようです
このカレントフレームスコアシステムも実際に数年前からアジアボウリングツアーなどではすでに採用されている計算方式なんですよ
このカレントフレームスコアシステムについては下記の記事で触れてあります
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第18回アジア競技大会ボウリング競技日本選手団記者発表会に行ってきたぜ!
4年に一度開催されるアジア最大のスポーツの祭典第18回アジア競技大会がインドネシアのジャカルタで開催されます。当然ボウリング競技も開催されますので日本からも選手団が派遣されます。
この大会のために編成されたボウリング日本代表選手団発表会、壮行会、公開練習が行われましたので取材に行ってまいりました。注目すべき点は代表選手、レーンコンディション、競技種目などありますがなんと言ってもカレントフレームスコアリングシステムが最も注目されるべき点でしょう。
大会初日から採用される新スコア計算方式はストライクを出すことが今までよりも大切になっています
新たな競技方法、計算方法に我ら日本代表がアジアの頂点を目指して戦います続きを見る
今回お届けしたいのはスコアの計算方法だけでなく実際に投げてみて面白さや勝負所などを身をもって体験して皆さんにお伝えしたい
そんなわけでボウリング仲間数名に声をかけてカレントフレームスコアシステムを使って本気で遊んでみようと思います
カレントフレームスコアシステムで遊んでみる
自分ひとりの感想だけでは意見が偏ってしまうので今回は4名のボウラーと1名のヒーローが集まってくれました
5人で1ゲーム投げてみて通常のスコア計算とカレントフレームスコア両方で計算して楽しいとこやポイントなどを伝えていこうと思っております
カレントメイト紹介
- 最近週2で投げてる
- 芦川和義
- プロボウラー代表
- 松P
- メキメキ上達中
- アベレージ175点
- モリモリ
- サムレスボウラー
- ストライクは得意スペアは発展途上
- わたる
- ボウリング界のヒーロー
- テンピンの貴公子
- ナゲルマン
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スコア画面に名前を入力してスタートしますが、当然カレントフレームスコアシステムには対応していないので手書き用のスコアシートを用意してきました
上段の白塗りが通常のスコア
下段の水色で塗りつぶしてあるほうがカレントフレームスコア
ゲームスタート
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2本て
ある程度まで投げてスコア計算しましょう
フレームは順調に進んでいきます
久々の手書きは妙に忙しい
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スコアはこんな感じです
ポイント
カレントフレームスコアシステムでは次の投球を待たずに下記のルールで計算されていく
①ストライクは1個30点加算される
②スペアは一投目で倒れた本数+10点を加算
③オープンフレームは通常通り倒れた本数が加算される
もう少しフレームを進めてみましょう
- ナゲルマンのスコア
- ↓
1フレーム目の1投目でいきなりの2本でカウントダウンしましたが、以降ストライクを2個出したので60点加算され通常のスコアを追い抜いた
ポイント
1フレーム目 カレントスコアは1投目のカウントがモロに影響するのでカウントダウンは厳禁
2フレーム目 通常のスコアもカレントスコアもスペアミスは加算がないのでスコアが伸びない
4フレーム目 通常スコアはストライクと5フレの9本合わせ19点加算されるのに対しカレントスコアは30点加算される
- 芦川和義のスコア
- ↓
ポイント
3フレーム目 通常スコアはスペア後のカウント3本が響いてスコアを落とすがカレントは次のフレーム関係ないのでカウントは落ちない
4フレーム目 3+9でオープンとなる通常スコアもカレントも関係なく9本
5・6フレーム目 通常ダブルが出ると次の1投を投げるまでスコアは入らないがカレントではフレーム終了後すぐにスコアが反映される
- わたるとモリモリのスコア
- ↓
ポイント
ストライクが続いているのなら通常のスコアと変わりはない
- 松本妃永のスコア
- ↓
ポイント
ストライクが出ないとほとんどスコアに変わりは無い
この時点でカレントフレームシステムのことをあーだこーだ言いながらスコアの確認と後半の作戦を練る
とにかくカレントはストライクが出ないと30点が加算されないのでスコアは伸びていかないから9本スペアの展開の時は我慢しないでどんどんラインや玉を変えてストライクを狙いに行くことが基本スタイルとなりそうだ
次に1投目のカウントがモロにスコアに反映するので6本スペアや7本スペアが多いとガンガンカウントが落ちていくのでワンミスしたような展開になってしまう
この事に気をつけて残りのフレーム投げます
①ストライク大事!
②カウントダウンに気をつけろ!
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順調にストライク出していく
が!
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↓
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ゲーム終了
スコア計算中
スコア比べと感想
1ゲーム終了してスコア計算ができましたので各ボウラーのスコア比較と実際に投球してみた感想を聞いてみます
松本妃永
- 通常スコア 174
- カレントスコア 177
- スコア差 ±3
- ストライク 0個
- スペア 9個
- オープンフレーム 1個
通常スコアでは9本スペアの我慢の展開はレーンコンディションが落ち着くまでの間や、変化しているタイミングでは戦術として有利に働くことがありますが、カレントフレームはストライクの重要性が高まっているので我慢せずに投球ラインやボールチェンジを積極的に行って1個でも2個でもストライクを出さないと厳しいなって思いました
カレントスコアの計算はやりやすいって思うけど、通常スコアの方が染み付いているので投げていてもイマイチピンと来ない感じかな?
モリモリ
- 通常スコア 193
- カレントスコア 201
- スコア差 ±8
- ストライク 4個
- スペア 3個
- オープンフレーム 3個
通常スコアのほうが9フレ10フレの終盤で一発逆転がありそうな感じがして最後までハラハラするような気がする
わたる
- 通常スコア 247
- カレントスコア 266
- スコア差 ±19
- ストライク 8個
- スペア 1個
- オープンフレーム 1個
芦川和義
- 通常スコア 174
- カレントスコア 203
- スコア差 ±29
- ストライク 6個
- カレントでのストライク 4個
- スペア 3個
- オープンフレーム 2個
でもカレントは単純にボウリングの醍醐味であるストライクの価値が上がったような感じがするので常に勝負しているような感じがして楽しかったー
個人的にスコア計算が苦手だがカレントは単純だしフレームごとにスコアが表示できるので勝ってる負けてるがすごくわかりやすい
ナゲルマン
- 通常スコア 176
- カレントスコア 203
- スコア差 ±27
- ストライク 4個
- スペア 4個
- オープンフレーム 2個
順位を付けてみたよ
せっかくなので通常スコアとカレントフレームで順位付けをするとどうなるのか?も見比べてみました
- 通常スコア
- 1位 わたる 247点
- 2位 もりもり 193点
- 3位 ナゲルマン 176点
- 4位タイ 松本妃永・芦川和義 174点
- カレントスコア
- 1位 わたる 266点
- 2位タイ ナゲルマン・芦川和義 203点
- 4位 モリモリ 201点
- 5位 松本妃永 177点
通常スコアで4位タイだった芦川和義が2位タイになって、通常スコア2位だったモリモリは4位になってします
大会を開いてみたら通常スコア優勝とかカレントスコア優勝とかできそうだね
まとめ
カレントフレームスコアシステムを採用した第18回アジア競技大会の反応を見て今後このスコア計算方式が導入されていくかもしれないし、されないかもしれない
現時点ではなんとも言えないがボウリングは今までスコア計算方法は1種類しかなかったので、カレントフレームやそれ以外の計算方法などが今後開発されて行くと楽しみの幅が広がっていくのでいいですよね
当然そうなるためにはオートスコアラーも対応しないと実現は難しいと思うんだけどね
ちなみにアジア競技大会の会場のオートスコアラーは対応していたそうですよ
近い将来ボウラーの間ではこんな会話がされているかもしれないですね
次のゲームはカレントで!