とある日
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こんな質問を
いただきました
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「そんなことないんですよー」ってお答えしましたが、よくよく考えてみるとリアクティブボールはメーカー小売価格が3万円台から5万円台まで幅広く設定されています。
3万円のは5万円の玉よりも劣るのか?
そもそも値段の差って何が違うんだろうか?
焼肉で例えますと「カルビ」より柔らかいのが「上カルビ」
それよりも柔らかく質の高いのが「特上カルビ」
当然値段は、段階的に上がっていきます。
このようにボウリングのボールも品質や性能が違うんじゃないか?って思っても不思議ではないですね。
スペア用に使用するボールはポリエステル素材を使用しているので値段は1万円台がほとんど。
これに関しては素材による違いですが、マイボウラーのほとんどが使用しているリアクティブ素材の価格差に目を向けてみます。
価格例 ボール名とメーカ希望小売価格
ストーム
パララックス 52,000円
コードダイナミック 52,000円
アクシオムツアー 49,000円
ハイロードラッシュ 43,000円
ロトグリップ
アテンション 52,000円
ルビコン 43,000円
アイドルレッド 43,000円
ABS
ナノデス アキュロード 43,000円
ナノデス アキュライズ7 51,000円
フォーチュン 36,000円
ジャイレーション2 30,000円
コロンビア300
オーソリティー 51,000円
アウトルック 41,000円
モーティブ
ジャッカル 49,500円
スープラ 39,000円
ブランズウィック
プリズムハイブリッドツアー 51,000円
アッパーカット 48,000円
カンタム・ブラックファイヤー 53,000円
ラディカル
ジングパール 51,000円
真打!KATANA不知火 48,000円
クローザーパール 43,000円
どうですか?
このメーカー希望小売価格の違いを調べてみたところ、1万円以上の価格の開きがありました。
そして、僕は気づいたことがあります。
それは
非対称コアが高い説
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マスバイアスってよく聞くけど何のこと言ってんだろーね?
ボウリングのボールは毎月数多くの種類が発表されます。でもどんな玉が良いかなーって選んでいる時によく聞く用語だけどわからない用語が出てきますよね?その代表的な専門用語「マスバイアス」をお伝えします。当然専門知識が必要なのでハイスポーツ社のMATSUYA氏にご登場いただき、マスバイアスとは何ぞやって言うのを語っていただきました。それ以外にも対称コアと非対称コアの違いについても教えていただきました。これを知っておくとボールを選びやすくなりますね
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ボールの価格を調べてみた結果、おおよそこんな感じで分けられてました。
和義的考察
5万円超え ほとんどは非対称コア
4万円代後半 対称コアと非対称コアが混在
4万円前半~3万円台 対称コア
コアの違い以外にも、秘密のエッセンスや表には出ていないシークレットがあるかもしれないので、メーカーの偉い人に聞いてみることにしました。
価格の違いって何ですか~?
ハイスポのMATSUYA氏
ボールの価格について質問させてください。
価格の違いは、どんな理由なんでしょうか?
プレミアは非対称、マスターは対称、サンダーはハイロードシリーズみたいな感じでいいですか?
プレミアラインはフィジックス、パララックス、コード、ロックなど非対称コアを使用したボール。
マスターラインはアクシオム、マーベル、!Qなど対称コアです。
サンダーラインは比重操作をしない対称コア、ホットラインやトロピカルラインはシンプルなコアを搭載しています。
ロトグリップも同様ですか?
ロトグロップはHP4、HP3、HP2、HP1と分けられています。
HP4はヘイロウやセルなど非対称コアをしており、HP3はアイドルやワイルドストリークなど対称コアでした(笑)
ココがポイント
価格の違いは対称コアと非対称の違いによる
ABSのごっちん
続いて、多くのボールメーカーを取り扱っているABSさんに話を聞いてみます。
ABSさんはいっぱいあるので輸入品と国産品で分けて話を聞いてみようかと思います。
まず輸入品からお願いします
この辺は例外も出てしまうんですが、非対称コアと対称コアで比べると非対称の方が高めの設定です。
対称コアの中でも価格に開きがありますが、これは低慣性と高慣性でも若干値段が違っております。
アキュラインツアープレミアムなどは、復刻版なのでアキュラインが発売されていた2011年と同じ価格に抑えています。
そうですね。
他にも高慣性のアキュロードも値段を少し抑えてあります。
ココがポイント
対称コアと非対称の違いによる
復刻版は当時の値段
高慣性のボールは若干安め
NAGEYO初登場サンブリの寺本氏
最後はサンブリさんに聞いてみましょう
他にも対称コアや非対称コアの違いもありますし、ダイナミコアを搭載しているものなどでも価格は異なっています。
3ピースと違い重さごとに、コアの形状を変えているのもありますね。
ココがポイント
対称コアと非対称の違い
最新の素材などは高めの設定
ダイナミコアや2ピース設計は高め
結論は、性能の差ではなく構造の差でした
3社のボールに詳しい3名に伺ってみましたが、全社同じ答えだったのが非対称コアを搭載しているボールが高い設定という事でした。
複雑な形状をしている分だけ、製造工程が多くなることで価格に差が出ているようです。
それ以外にも、摩擦の強い表面素材や最新素材、転がりやすい、動きが出やすいコア、ピンアクション向上を目指した機構のアリナシでも価格が変わっていくとのことです。
確かに非対称コアを使用していて、オイルに強い素材で、動きがしっかり出て、ピンアクションが良い玉ってなると値段が上がっていくのは想像できます。
でも、それがいつも良いってわけではない!
間違わないでいただきたいのは、ボールの動きに大きく影響するのはレーンコンディションです。
いつもオイルがたくさんあるわけではないってことです。
投球により変化していくものなので、対称コアも、高慣性の玉も、オイルを敏感に感じる玉も必要なんですよ。
高いボールは高性能だけど
いつもいいわけではない!
特上カルビも良いけど
↓
野菜も必要って感じ