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全日本ナショナルチーム~27th MWA Asian Tenpin Bowling Championships 2024 挑戦記~

投稿日:2024.09.14 更新日:


全日本ナショナルチーム ボウリング

2024年9月30日追記

9月25日 大会最終日

大会7日目の9月24日にマスターズ戦が始まりました。
16名による1対1の1ゲームマッチ総当たり戦で15ゲームを行います。最後の16ゲームはポジションマッチと呼ばれる15ゲーム終了時点での順位順に直接対決していきます。
1位vs2位、3位vs4位、5位vs6位…といった感じね。
他にも重要になってくるのが対戦して勝利すると10点もらえるので「スコア合計+勝利ポイント合計」で順位が決まります。そのため上位に行くための条件としては「高スコアで勝つ!」という誰でもわかりそうなことをアニメーションつけて大声で言ってみました。

外野が口で簡単に言ってますがここにいる16名はこの大会で勝ち進んできた猛者達ですから、そうやすやすとは勝たせてくれないと思います。
それでも勝たなくてはならないのが勝負の世界で生きる者の道。何とか勝ち抜いてトップ3が進めるステップラダー方式まで進んでほしいです。

24日は前半8ゲームが行われ最終日は後半8ゲームが行われました。

女子マスターズ戦 結果

アジア選手権 女子マスターズ

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女子マスターズ戦 16ゲーム総当たり戦
第14位 佐藤悠里 3303点
スコア3233点(AVG202.06) 
7勝9敗で勝利ポイント70点 

第15位 鈴木波流 3211点
スコア3161点(AVG197.56) 
5勝11敗で勝利ポイント50点 

男子マスターズ戦 結果

アジア選手権 男子マスターズ

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男子マスターズ戦 16ゲーム総当たり戦
第12位 村濱裕紀 3260点
スコア3190点(AVG199.38) 
7勝9敗で勝利ポイント70点 

第15位 宮澤拓哉 3176点
スコア3106点(AVG194.13) 
7勝9敗で勝利ポイント70点 

残念ながら上位3名のステップラダーに進むことはできませんでした。

これにて全日程は終了しました。

日本が獲得したメダル数

■女子5人チーム 銅メダル
鈴木波流、泉宗心音、石本美来、入江菜々美、佐藤悠里

■女子オールエベンツ 銅メダル
佐藤悠里

大会ホームページにメダル獲得数が出ていましたので紹介させていただきます。

アジア選手権 ボウリングマレーシア 17個 金8銀5銅4
シンガポール 4個 金3銀1銅0
韓国 10個 金1銀5銅4
オーストラリア 2個 金0銀2銅1
フィリピン 1個 金0銀1銅0
香港 2個 金0銀0銅2
日本 2個 金0銀0銅2

直前合宿で下地監督が言っていた強豪3か国のマレーシア、シンガポール、韓国がほとんどのメダルを獲得した状況となりました。

ナショナルチーム下地賀寿守監督による総括

下地賀寿守 ナショナルチーム監督

和義
お疲れさまでした。
下地監督から総括をお願いします。
ゲスト(男)
まず男女ともメインに考えていたのは5人チーム戦でした。それまでにキチっと検証していこうと戦略を立てた大会でした。

ロングオイルパターンもミディアムオイルパターンも検証を進めて行きながらトリオ戦ではメダルに届いてもおかしくない状態でした。
ここで再度気持ちを入れなおして5人チームを迎えることができました。

初日が終わってメダル獲得まで無茶な差ではないとこに着けていましたが5人チーム2日目で気づいたことがありました。それは男子メンバーの中で世界大会経験者が佐々木と宮澤の2名でした。これによりチームの熟成度が足りなかった言うことです。
それは何かというとチーム戦の中で重要なのは上手くいかなかった時の声かけや励まし、テンパった状態で経験者と未経験者の気持ちがつながらなかったという点でした。

和義
投球以外の気持ちの部分って大事になるんですね?
ゲスト(男)
チーム戦というのは投球順に1番手から投げていって、情報を後に投げる選手に伝えていくのですが、その情報が多くて消化できずに投げてしまったということです。
本来ではれば伝わってくる情報を元に「よし、これでいこう!」となっていくわけですが、今回の場合は「こうかな~?ああかな~?」といった決めきれない状況になってしまい全体的にディフェンシブな展開になってしまったことだと思います。
全員ポケットにコントロールはできているわけですが、飛ばしきれない、ストライクを続けきれないという苦しいゲームが多かったです。
和義
女子は銅メダルを獲得しましたがいかがでしたか?
ゲスト(男)
男子の状況があったので女子のチーム戦ではどこから投げてもいいからブレイクポイントはココって決めて挑みました。これにより選手にも迷いが消え1ゲームで1145点(5人のAVG229点)のビックスコアを叩き出せて一気にメダル圏内に突入できました。
それを見ていたシンガポールが後手後手に回ってスコアを伸ばしきれていなかったので、慌てずに普通に進めて行こうという作戦を取り銅メダルを取ることができました。
女子チームはベテランの佐藤、泉宗、石本、入江が鈴木を引っ張って勢いをつけてチーム戦を戦ってくれたと思います。
和義
他の国の選手と比べて日本選手のレベルの差ってあるんでしょうか?
ゲスト(男)
ボウリングの技術的に足りていないというのはないと思います。
不安の中で得られる情報から「なにを選択」して、「いかに消化」して、「次の投球につなげていく」これができれば日本は十分戦って言えると思います。

ただし、韓国にしてもマレーシアにしても強豪国はとにかくメンバー同士でよく投げ込んで来ています
メンバー同士の情報共有もできているので自信を持って自分の投球に入ることができていました。私たちは決めきれないままゲームが進行してしまった場面もあったので「自信を持って投げる強豪国」と「大丈夫なのかな?」って探りながら投げてしまった日本との差がスコアの差になってしまったんだと思います。

和義
確かに信じて投げるのとそうではないのとでは小さな差かもしれませんが長い試合だと大きな差になりそうですね。
これからもナショナルチームは挑戦を続けていくと思いますが、自分も世界で戦いたいと思っているボウラーへアドバイスいただけますか?
ゲスト(男)
投球に関しては日本の選手も海外に出ても問題ないほどレベルが上がっています。
それ以外にはボールのラインナップボール選択ライン取り球質に合った表面の仕上げが現場では大切になってきます。そしてドリラーと相談して場面場面に合ったボールのレイアウトを試していって欲しいと思います。
ただ単に走る、曲がる、強い、弱いではなく状況に合わせて「先を動かすのか?」「おさめるのか?」などボールのラインナップを組んでいくことが大事だと思います。
和義
お疲れのところありがとうございました。
ゲスト(男)
我々ナショナルチームを応援してくださった皆様ありがとございました。

このアジア選手権は来年香港で行われる世界選手権の予選も兼ねていたようです。男女とも出場権を得ることができたようですので、これを見て将来自分も世界の舞台で戦ってみたいってボウラーは下地監督のアドバイスを実践してみましょう。

金メダルを持ってくるのは

なたかもしれない!!

【今回参加したの選手の皆様へお願い】
ご自身で撮影した現地の雰囲気や皆さんの素敵な写真をお貸しいただけませんか?
このページの最後に皆さんのたくさん載せたいな~なんて考えてます。


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芦川和義

神奈川県横浜市「Drill処あしかわ」完全予約制ドリル専門店店主、一般社団法人 レッシュ・プロジェクト公認 マスター級トレーナー 「ボウリング レッシュ4スタンス理論 25%の共鳴」(ベースボールマガジン社 )を執筆 同理論を元にした、ボウラー向けのセミナーやレッスン、ボウリングボールのドリルをプロアマ問わず提唱しています。 また2015年9月TBSマツコの知らない世界をはじめ多くのTV番組に出演




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