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最近よく発売されている重量コアってどうなんすかね?

投稿日:2022.08.19 更新日:


ボウリングボール 8ポンドコア

芦川和義 ボウリング

芦川和義 ボウリング

芦川和義 ボウリング

芦川和義 ボウリング

芦川和義 ボウリング何がそんなに切り株気になるのかというと最近ABSから発売されている重量コアシリーズが気になって仕方ないんです。

商品紹介

8ポンドコア搭載 リアクティブボール

ナノデス・エイト NANODESU EIGHT ナノデスエイトブラック NANODESU eight black

アブソリューション・エイト ABSolution eight

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2022年7月現在3種の8ポンドコア搭載リアクティブボールが発売されています。

8ポンドコア搭載 ウレタンボール

ピュアライズ74Dエイト purerise74D eight ピュアライズ74Dエイトパール purerise74D eight pearl

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2022年7月現在2種の8ポンドコア搭載ウレタンボールが発売されています。

9ポンドコア搭載 リアクティブボール

ナノデス・ナイン NANODESU NINE ナノデスナイン・ブルー 重量コア

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2022年8月現在2種の9ポンドコア搭載リアクティブボールが発売されています。

8ポンドコアどういうことなのか?

まず下のイラストをご覧ください。ボウリングボールはほとんどが3層構造となっています。(一部2層構造もある)

ボウリング 8ポンドコア

よく言われるコアというのはボール内部の色の濃い部分を指します。この部分の重さが8ポンドあるということです。(※15ポンド以上のボール)

ボウリング 8ポンドコア

ボウリング 8ポンドコア

ボウリング 8ポンドコア

それ以外のコアはどうなっているのかというとこうなります。

例えばコアが6ポンドだった場合ボウリング 8ポンドコア

ボウリング 8ポンドコア

ボウリング 8ポンドコア

当然コアの重さが変わるとカバーとインナーシェルとの重さの比率が変わるため、転がりや曲がり、更にはピンアクションにも影響を与えるんじゃないかと思うんです。このあたりのもやっとしたところは直接メーカーの人に聞いちゃいましょう。

ABSの偉い人に聞いてみよう。

後藤謙二 アメリカンボウリングサービス

アメリカンボウリングサービス
後藤謙二さん

通称
ごっちん

和義
最近発売されている重量コアについて教えてもらえますか?
ゲスト(男)
もちろんです。
まず先日お送りした2種類のコアの重さを量ってみてください。

8ポンドコア ボウリング

2個のコアが編集部に送られてきた。

和義
だいぶ大きさが異なりますね。

8ポンドコア ボウリング

ゲスト(男)
丸くて大きなコアが∞ 4×8 HV Coreでいわゆる8ポンドコアです。

ボウリングボール コア

ゲスト(男)
もう一つがウルトラベンドシリーズに使われているBattle Coreです。
和義
どっちも重いっすね。
ゲスト(男)
重さを量ってみてください

8ポンドコア ボウリング 8ポンドコア ボウリング

∞ 4×8 HV Coreの重さ
8lbs15oz
(約9ポンド)

ボウリングボール コア ボウリングボール コア

Battle Coreの重さ
5lbs15oz
(約6ポンド)

※ボールのポンドによりコアの重さは異なります。今回計測しているコアは15ポンドで使用しているコアです。

和義
3ポンド(約1360㌘)の違いがありますね。
見た目以上に重さの違いがありますが通常コアと重量コアとではどんな違いがありますか?
ゲスト(男)
通常コアは5~6ポンドが多いですが、重量コア(8ポンドコアと9ポンドコア)は体積が大きく緻密な計算によって 4 層構造を実現しておりこの重さを 創り出しています。
和義
と言いますと?
ゲスト(男)
全体的な総量は同じでもコアが重たくなることで直進力が増し反発係数も増加します。
和義
ほほ~。コアが重たくなると直進力が増すっていいですね。
直進力があるってことはバックエンドまで行きやすいってことなので荒れてきたレンコンとか、遅くなってきた時に良さそうですね。しかも反発係数も増加ってことはピンアクションにも影響しそうですか?
ゲスト(男)
コアの特性としては高慣性なので直進性が高く、高反発を生み出す仕組みにな っているので他のボールにはない破壊力を感じて頂けるかと思います。
それと国産特有の技術ですが、衝撃吸収コアシステムがどのボールにも搭載されています。この重量コアの場合は衝撃吸収と高反発のバランスが相まってピンアクションの向上に繋がっています。
和義
最高じゃないすか!
重量コアはどんな時に活躍しそうですか?

後藤謙二 アメリカンボウリングサービス

ゲスト(男)
当社の契約プロの声で多いのは板目を多くとるライン取りよりも幅を取らないラインが向いているようです。他にも難しいコンディションや当てに行くライン取りでは10本飛ばす能力が長けている為、選択されることが多いようですね。

また高慣性で直進力がある為、手前を行かせたい時にも使用が可能です。もちろん表面仕上げも変更が必要な場合もありますが。

和義
なんだか重量コアって荒れたレンコンや難しいレンコンでの可能性を感じますね。

それでは実際に使用しているプロボウラーの感想を伺ってみましょう。

プロボウラーの感想。

NANODESUブランド男子キャプテン 伊吹太陽さん

比較した感想

先に言いますと、『コアは重ければいい』『コアが重たいのはダメ』というような正直どちらが良いという感想ではありません。
一言でいうと『直進力と力強いピンアクション』です。ウレタンはショートピンでドリルしたり、ソリッドはピンダウンでドリルしたり色々なレイアウトで自分が感じたコアの特性を活かしています。
特にシビアなスポーツコンディションでは輝きを見せる気がします。

動きの違い

レーンヘッド、ミッドレーンでの動きの違いは感じません。
バックエンドでは、直進力を感じます。
タイトなラインを投球している時にはそれをあまり感じませんがワイドなラインでは、起き上がってから少し前に進むように感覚です。
最近はウレタンにも重量コアを搭載しているのですが、ウレタンでは特にそれを感じます。
最近は各メーカーから色んなウレタンが発売されていますが、この感覚は重量コアでしか味わえないと思います!

ピンアクション

押し込むような厚めのピンアクションが重量コアの1番な特徴だと思います。
ぶつけにいくようなタイトなラインを迷わず選択できます。かといって薄めが飛ばないわけではありません。

NANODESUブランド女子キャプテン キム・ソヒョンさん

重量コアの感想

私が初めてナノデスエイトを投げた時の感想は「ピンアクションも含め全てが重い!」との印象を強く受けました。特にピンアクションに於いては、ピンに当たってからもはじき返される感じがなく、曲がってからの進入角度を維持したままで、最後列のピンまで突き進んでいく感じがしました。
(もちろんピンアクションに関しては人の感じ方次第となりますので、私なりの感覚での表現となります。)
ピンを叩く音も明らかに他のボールよりも、高い音で鳴り響いている感じがしました。飛び方を見てても一般的な横に弾き飛ばしてくると言うよりは、後方になぎ倒す様なイメージが強く、ピンデッキから無くなったピンが戻ってきたのか感じるくらいに、後方のピンが後ろから前に倒れてストライクになる出来事もありました。

どんな時に良さそうですか?

この時に「通常の飛ばし方かできないボウリング場」というイメージの所には持ち歩こう!と思いました。投球したときもコアRG値からか直進力を感じるのに、レーンとシッカリ接地して進んでいく感じがあり、またスウィングをしてる時も他のボールよりも、なんとなく重たい感覚がしていました。
このイメージからも全てが重いとの印象を受けました。8ポンドコアと9ポンドコアについては、その時ほど大きな違いや衝撃を受けた感じはありませんでしたが、ナノデスナインの方がさらに直進性が増した感じだったと共に、ピンデッキのカーテンに当たった時の衝撃が強く感じた印象があります。
上記の二つのボールを投げた時に、タフなレーンコンディション下で1本でも多くのカウントを残したい試合では、とても有効なボールになるだろうとも感じました。

どんな人に良さそうですか?

特にスピードの無い方たちには「とても強いボール」と感じて頂けるのではないかとも思いました。少しでも多くのピンを倒したいとお考えの方に、とてもおススメのボールです!

まとめ

最初に重量コアが発売された時はコアが重くなったと言っても全体の重量が変わるわけではないから、正直な話そこまで影響はないんじゃないの?って思ってました。
しかしコアが重くなると直進力が増したり反発係数が増加したりすることが今回の取材で分かりました。

これによりオイルが少なくなってきた時や荒れている時、難しく感じる時などに活躍そうです。それにピンアクションが期待できるってとてもいい響きじゃないですか!
ごっちんの情報によりますと今後も重量コアは発売されていくそうなので是非お試しくださいとのことです。

8ポンドコア ボウリング困った時の重量コアって時代が来るのか?


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芦川和義

神奈川県横浜市「Drill処あしかわ」完全予約制ドリル専門店店主、一般社団法人 レッシュ・プロジェクト公認 マスター級トレーナー 「ボウリング レッシュ4スタンス理論 25%の共鳴」(ベースボールマガジン社 )を執筆 同理論を元にした、ボウラー向けのセミナーやレッスン、ボウリングボールのドリルをプロアマ問わず提唱しています。 また2015年9月TBSマツコの知らない世界をはじめ多くのTV番組に出演




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