こんにちは、松Pです。
春といえば、入試・卒業・プロテスト、そしてナショナルチーム選考会。私的に春の風物詩です。今回の選考会には、知り合いのジュニアボウラーや再挑戦する選手もいて、私自身もドキドキしながら会場の東大和グランドボウルにやってきました。
グービーがお出迎え
今回もよろしくね♪
選考会といえば、前回取材した2021年のことを思い出します。当時、選考から漏れ、呆然と立ち尽くす選手の姿が印象的でした。しかし、その選手はプロに転向し、今では活躍中で、そんな成長の瞬間に立ち会えるのも、選考会の魅力の一つです。
今回の選考会は4年ぶりの取材。2023年は稲沢グランドボウルで開催されましたが、NAGEYOが取材するのは久々です。では、どのような基準で選手が選ばれるのか、見ていきましょう。
2021年の選考会記事
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久々の現地取材でドキドキわくわくだった全日本ナショナルチーム選考会
2年に一度開催される全日本ナショナルチーム、全日本ユースナショナルチーム選考会が開催されました。久々の取材という事で体温管理、体調チェックをして行ってまいりました。多くのボウラーが参加していて嬉しい気持ちになりましたが、激ムズコンディションで気力体力も奪われるような展開でした。
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2025年度 ナショナルチーム・ユースナショナルチーム 選考基準
参加者はめちゃくちゃ多いです。
選考会は2年に1回開催され、開催ごとに基準が若干異なります。
今年の選考基準は以下の通りです。
男子ナショナルチームメンバー
- 対象年齢:18~49歳(1975年4月2日~2007年4月1日生まれ)
- 参加人数:39名
- 選考方法:実技テストの総合スコア上位5名が合格
シード選手
佐々木智之
神奈川県
プレイングコーチキャプテン
女子ナショナルチームメンバー
- 対象年齢:18~49歳(1975年4月2日~2007年4月1日生まれ)
- 参加人数:11
- 名
- 選考方法:実技テストの総合スコア上位5名が合格
シード選手
佐藤悠里
神奈川県
女子キャプテン
男子ユースナショナルチームメンバー
- 対象年齢:13~17歳(2007年4月2日~2012年4月1日生まれ)
- 参加人数:44名
- 選考方法:実技テストの総合スコア上位6名が合格
女子ユースナショナルチームメンバー
- 対象年齢:13~17歳(2007年4月2日~2012年4月1日生まれ)
- 参加人数:22名
- 選考方法:実技テストの総合スコア上位6名が合格
ナショナルチームの男女キャプテン以外は、選考会で決定。つまり、毎回メンバーがほぼ総入れ替えされます。二日間で行われる15Gの戦いは、長いようで短い、緊張感のある選考会となり、ベテランもプロボウラーも気が抜けません。
合計116名の強者が集結
キャプテン以外は
総入れ替え
泣く子も黙るオイルパターン3種盛り合わせ
今回の選考会では、3種類のオイルパターンが使用されました。
実技テスト① 43フィート 5ゲーム
難易度
実技テスト② 36フィート 5ゲーム
↑
クリックすると全画面表示
難易度
実技テスト③ 47フィート 5ゲーム
↑
クリックすると全画面表示
難易度
どれも難しく、選手たちは苦戦。とはいえ、国際大会で戦うためには、こうしたオイルパターンを攻略しなければなりません。
後ろからの「アドバイス」「アイコンタクト」「声出し応援・大きな拍手」なども禁止されています。
大人ナショに比べユースメンバーは年齢による体格差があり、ロースコアが出る場面も見られました。それでもナショナルチームメンバーを目指し挑戦する姿は印象的でした。
オイルパターンとは
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ボウリング場に有る◯◯を読み解く本日のレーンコンディションVol1
誰が言ったか知らないが実しやかに囁かれる名言 「レーンコンディションを制する者はボウリングを制する」 ではどうやって制したら良いのか? ・ ・ ・ 実は最大級のヒントはボウリング場のどこかにあるこちら ...
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15ゲーム終了しました
各部門で総合1位に輝いた選手に、選考会に向けた準備と今後の目標について聞いてみました。
さらに、ナショナルチームは男女各2名、ユースチームは男女各1名が、強化委員会の推薦枠として選出されました。
男子ナショナルチーム
村濱裕紀
佐賀県

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オフィシャルの写真撮影の横で、新ナショナルチームメンバーの写真撮らせていただきました。
畑秀明
神奈川県
菅野直人
神奈川県
枝吉誠
佐賀県
福満亮
長崎県
佐藤滉介
学生連合
女子ナショナルチーム
今井双葉
熊本県

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近藤眞桜
群馬県
入江菜々美
三重県
石本美来
広島県
泉宗心音
愛媛県
鈴木波流
佐賀県
渡辺希哩
群馬県
男子ユースナショナルチーム
佐々木士門
東京都

須田風海音
群馬県
齋藤大哉
埼玉県
早乙女瑛太
埼玉県
橋本篤輝
愛知県
品川圭佑
山口県
福島滉己
徳島県
女子ユースナショナルチーム
渡邉陽
広島県

石井こころ
埼玉県
藤田妃夏
東京都
高橋亜子
東京都
平嶋彩葉
神奈川県
奥田琴弓
山口県
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2025年、世界の舞台へ
コロナ禍の影響で、日本ナショナルチームは一時国際大会への参加を見合わせていました。しかし、2024年のアジアボウリング選手権を経て、本格的な復帰の年となります。今年の派遣予定大会は以下の通り。
8月20日~28日 第22回アジアユース(マレーシア)
11月26日~12月5日 世界選手権2025(中国・香港)
アジア選手権記事
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全日本ナショナルチーム~27th MWA Asian Tenpin Bowling Championships 2024 挑戦記~
コロナ禍で大会の中止や延期など派遣ができない状態が続いていましたが約5年ぶりにナショナルチームの国際大会参加が決まりました。タイで行われる第27回アジア選手権が約2週間のスケジュールで行われます。この直前合宿にお邪魔してきました。
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日本のナショナルチーム、どう戦う? 偉い人にインタビュー
海外では、ボウリングが国技の国や、選手が共同生活をしながら強化される環境があります。一方、日本は十分な活動資金があるとは言えません。そんな中で、どう戦っていくのか? JB齋藤専務と下地監督にお話を伺いました。
Japan Bowling 齋藤良太郎専務




今だから言えますが以前は貫禄があるというか体重がある選手が多かったです。ボウリングの選手って太ってる人が多いなって。

今年は世界大会がありますがどのように戦っていきますか?

今回のメンバーがそのままチームジャパンとは限りません。

ナショナルチーム 下地賀寿守監督




プロも含めて世界選手権は強い選手、強いチームを作ります。


松Pのまとめ
4年ぶりの選考会の取材はユースのレベルの高さと、ナショナルチームメンバーになるための厳しさを改めて感じました。夢や希望、自分のキャリアを積むため、意地やプライドをかけて臨んだ15Gにはそれぞれドラマがありました。
楽しいボウリング、イベントとしての大会、アイドル的な存在のボウラー、時代が求めているボウリングとは別に、スポーツとして下地監督が言っていたアスリート集団として国内外問わず活躍してほしいと思います。
ナショナルチームメンバーが日の丸を背負って投げる姿は、背筋がピンと伸び、胸が熱くなります。
その覚悟を持った選手達の挑戦にこれからも注目していきます。
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グービーのやつモテモテじゃん