こんにちはー
ドリラー芦川和義です
Drill処あしかわをオープンしてから最近妙にハマっていることがあります
それはね
↓
の
ご存じの方も多いと思いますが、プラグというのは
穴埋め
の事です
なんのこっちゃわかんない人はコチラの記事をご覧ください
-
掘る事もあれば埋める事もある職人的ワザが光る プラグ とは
ドリルの反意語はプラグ?
開けた穴を埋められるプラグの工程ともろもろを紹介
プラグに魅了され日々技の鍛錬に励むプラグのプロ達は何に惹かれているのだろうか?続きを見る
そうです
既にあいている穴を埋めることをプラグと言うんです
プラグする理由
中古ボールを手に入れたので自分用にあけなおすため
スパン(中指・薬指から親指までの距離)を変えるため
動きが気に食わないからレイアウト変更
などなど
プラグボールを使ったことある人も多いんじゃないでしょうか?
このプラグですが慣れれば埋めること自体は難しくないのです
ただし和義の職人魂をくすぐる工程が一か所あるんです
それが色付け(色合わせ)
穴埋め作業の基本作業(準備段階)
プラグをご存じない方も多いと思うので作業を追っていきましょう
角だし
そのあとにしっかり接着するように大きめの刃で削って角を出します
これやんないと、うまくプラグが付かなかったり、割れやすくなってしまいます
角だし完了
ダム作成
次はプラグ液を流し込むために穴の周りにダムを作ります
昔は小学校とかで使った油粘土とかで作ってたんだけど、油粘土の油っ気を玉が吸い込んでしまうのでプラグ専用ダムを使います
大きさは数種類あるので、良い大きさのダムを選びます
裏面は両面テープになってるのでペトって貼り付けるだけ
ダム完成
プラグ液準備
いよいよプラグ液を混ぜます
レジンとハードナーを決まった量入れてかき混ぜるだけ
このプラグ液の場合はレジン3:ハードナー1の割合で入れます
まーポンプ押すだけだから間違えることは無い
準備完了
最大の難関 色合わせ
ここが「プラグ職人」としての最大の腕の見せ所であり最大の難所
プラグ液自体は透明なので専用のカラーキットを使って色を合わせていきます
いったるで!
↓
パープル・ブルー・ホワイト・シルバーパール
このあたりを使って着色
↓
↓
混ぜてみたら色が明るかったので
もう一回合わせます
↓
ブラック・レッドをほんの微量混ぜます
色が合ったら流し込み
↓
↓
ひとまずできた!
単色の玉ならここで放置して固まるのを待つだけなのですが、今回の玉はマーブル模様なのでこの後も色を足して目立たないようにしていきます
プラグ液は熱を発するので固まるまでダム内で対流しています
混ぜたばかりの状態でマーブル色を混ぜてしまうと硬化する間に最初に入れた色と後から入れた色が混ざってしまうんです
そのため少し時間をおいてハチミツくらいの硬さになるまで1時間ほど待ちます
ヒマなので素振りして待つことにしよう
・
・
・
1時間経過
ハチミツくらいの硬さになったので色を追加します
レッド・ホワイト・ブラック・シルバー
↓
慎重に混ざり具合を見ます
・
・
・
失敗はできない!
・
・
・
レッドが多すぎたか?
・
・
・
こんな感じ
硬化するまで一晩待ちます
翌日
プラグも固まっていると思うので一目散に玉を見に行く
↓
白色が流れている!
・
・
・
俺の頭の中で
この曲が流れた!
誠に申し訳ございません
和義が立ち直るまで
しばらく動画をお楽しみください
・
・
・
・
・
・
続、最大の難関 色合わせ
上手くいったと思った色合わせでしたが、残念な結果に終わってしまった
この失敗を経験として生かすべく違う方法でマーブルを作ることにした
着色済みのプラグ液を2色用意して流し込む作戦
2色用意して時間差で流し込む
レッドとパープルを準備します
① ベースとなる赤をホールのギリギリまで流し込み放置
約60分経過
③ 軽ーく混ぜてマーブル感を出す
・
・
・
・
・
・
最終仕上げ プラグカット
いよいよここまで来たら最終工程です
プラグカッターでダムをカットして球面に合わせて滑らかに整えていきます
↓
↓
↓
↓
やっぱレッドが多かったのとホワイトが流れてしまったのが悔やまれる
表面加工で完成
それでは最後にサーフェイスラボを使って表面の仕上げを2000番に仕上げます
↓
完成!
親指側はまあまあ上手くいったけど、フィンガー側はもう少しうまくやりたかったなーなんて思いました
プラグ職人への道は続く
このように試行錯誤を繰り返しながら色合わせをしていくわけですが、経験や色の調合センスがとっても大事です
もちろん埋まってれば色は気にしないよーってボウラーも多いですが、なんとなく気合いが入ってしまうのが色合わせです
・
・
・
どこをプラグしたのか見つけられない!
そんなカメレオンプラグを目指してます