仲良しボウラーから「松P、ボウリング始めたての人にレーン牽制のこと聞かれるんだけど、どうやって教えたらいい?」
とかSNSで「レーン牽制しない人がいる」「投げる順番とか注意してくる人面倒くさい」などなど左右にボウラーが居る場合の投球順、すなわちレーン牽制の事が気になったので調べてみました。
私がアマチュアの頃、大会やリーグ戦に出始めた時は何もわからず右見て左見て、よし今だ!って投げてました
プロになってからも今のような決まりがなかったので投げるタイミングが悪く「早く投げなさい!」と大先輩達に言われたものです
普段のボウリングではどうする?
ほとんどのボウリング場で同時投球は危険だとお知らせしています
こんな注意書き見たことありませんか?
最近では譲りあってご投球くださいと案内しているボウリング場もあります
明確な理由はないのですが投げようとしたタイミングが同時になってしまった場合、基本的に右側優先と覚えておきましょう
右側優先が染み付いて同時投球されると投げにくいマイボウラーと前だけ見てガンガン投げるハウスボウラー、たまたま仲間と遊びにボウリングをしに来た方々、前者の右優先や牽制が染み付いた方たちからすると、それらを無視している人達に対し「あ”あ”あ”~イライラ」、後者の人達からすると「なんだか知らないけど隣の人がムスクれてて嫌な感じ」となります。
先に触れています注意書きを見る人はどれくらいいるのでしょうか?多くの場合、周知不足等で「右優先」「●●牽制」が徹底されていない以上この問題はどちらも悪気がありませんので少しタイミングをズラす事でスムーズになる事でしょう
同時投球されると投げにくいマイボウラーの最終奥義
ポイントはアプローチに立ってズラすのではなくお隣さんが投げてからアプローチに上がる同時投球さえなければ問題ありません
それでも元気溢れる若者達が隣になって投げにくいっていう時はスタッフにコソッと
って言ってみてください,たいていのボウリング場は
少々お待ち下さい(・∀・)
と言った対応で移動してくれますよ
大会やリーグ戦の時は?
大会やリーグ戦はほとんどワンボックス牽制です
ワンボックス牽制
※ボックスとは2本のレーンを合わせてワンボックスという例えばレーン番号1番、2番の1組でワンボックスと表現する
人によってワンボックス牽制のタイミングが少し早めだったりワンボックス以上気にする人もいますが特にその大会やリーグ戦の決まりがなければ気にする必要はありません
団体によってレーン牽制は違うの?
JBC(公益財団法人全日本ボウリング協会)
World Bowling (世界ボウリング連盟)に準ずる形で基本2ペアレーンカーテシーですがルール化されていないので大会によっては1レーン牽制の場合もあります
2ペアレーンカーテシーとはワンボックス牽制と同じ意味です
世界的に競技をスピーディー化する風潮になっていて日本の競技進行は遅いと言われています
NBF(日本ボウラーズ連盟)
基本的にワンボックス牽制です
まれに1レーン牽制もありますがその時はアナウンスでお知らせしています
ABBF(全国実業団ボウリング連盟)
1レーン牽制です
参加人数560名の大会もありスムーズな進行のためです
毎大会、参加者にアナウンスしています
JPBA(公益社団法人日本プロボウリング協会)
ワンボックス牽制です
ジャパンオープンなど参加人数が多い大会は事前に大会要項に記載して1レーン牽制の場合もあります
私の経験上ワンボックス牽制を覚えておけば問題ないと思います
1レーン牽制の時は戸惑うかもしれませんが競技の進行と共に慣れていくしかありません
競技ボウラーになりたて、大会デビューの時は同じボックスかチームメイトがフォローしてくれます
プロボウラーが一緒の大会、リーグ戦はワンボックス牽制を教えてくれますから心配な時はスタート前に聞いてください
ボウリング楽しいなって思い始めたハウスボウラーの皆さんへ
ハウスボウラーの皆さんは同時投球は危険なのでご注意ください
カーブを習得しているボウラーはレーンの真ん中で構えている人でも右端や左端に斜めに進み投球する事もあります
場合によっては、左右隣のアプローチ(助走する所)に大幅にはみ出て投げる事もあります
【ボウリング】和田悠嗣VSPat Nolan PBA JAPAN Regional2015 PBA Shark Open
フルバージョンもどうぞ
上の二人の例はPBAリージョナルと言う大会での一幕ですが、両選手共に端に寄って隣のレーンまではみ出て投げます
この時後ろから勢いよく投げる体制に入ってしまうと、衝突事故が発生してしまいます
右側の先に投げに行った人の足が自分の方へ伸びてくる事も考えられますし、投球直前つまづいて転ぶ事も考えられます
勢いついて投げに行ってる最中なかなか急には止まれません
こういった不慮の事故を防ぐ為に「右側優先」と行った牽制に関する案内が出ていますので是非心の隅に置いておいてください。
危ない例
ふお〜
よく止まったワイ
遅くなってかなり内に入ってたから危なかった〜いつもより前にいたから後ろからこられると焦る〜 pic.twitter.com/N3xEOI1KVV
— ゆき@へたっぴボウラー (@yuki777jackal) February 11, 2020
最近話題の同時投球どうのこうの pic.twitter.com/pqAFIiyAc6
— ぷ。 (@bowlingpuo) January 14, 2020
レーンは思いの外狭いものです、同時に投げに行くと狭いその先でのアクションで接触する可能性がグッと高まります
せっかく楽しみに来ているのに怪我をしたらお互いブルーな嫌な気持ちになりますよね
結局「牽制」はルール?マナー?
結論としては「マナー」となります
同じボウリングでもワイワイ投げたいハウスボウラーや遊びに来た方々と集中して投げたいマイボウラー、ルールじゃないけどマナーとして、どのボウラーも同時に投げるタイミングになったら「お先にどうぞ」「ありがとう」の気持ちを持てば楽しく投げられます
なんて会話するきっかけにもなり、右側優先の牽制の事なんかも教えて上げられると知らない者どうしの隣人さんと笑顔で過ごしたボウリングにハマってくれる人も増えるかもしれませんね
冒頭でも触れましたが、世の中的には右側優先にこだわらず「譲りあって」をアナウンスしているボウリング場が増えたそうです