季節はどんどん過ぎて最近は25°Cを超える夏日もありました。
近年の夏は猛暑日も多くなり厳しい暑さです。
暑いのが苦手な松Pはこんな感じです。
夏場に大事なボールがバッグの中でオイルが浮き出ていたり高温になっていたことはありませんか?特に車にボールを積んでいる方は経験があると思います。
逆に冬場はキンキンに冷たくなっていたり、季節毎にボールの保管は状態が気になります。
一般的なボールの保管場所
ボウリング場のロッカー
自宅(屋内)
車内
車庫
会社という方もいますが屋内であれば自宅とほぼ同じで、庭とか屋根のない車庫などの屋外は屋内と比べて良い環境で保管できてるとは言えないかもしれません。
屋内に保管していても絶対に安心というわけでもなく稀にボールが割れてしまうことがあります。
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ぱっかーん
ショック……
もちろん雨ざらしなどの悪条件では割れてしまっても仕方がありません。
以前より投げる回数が減った方もいらっしゃると思いますので、ボールが割れてしまう原因や保管する時に気をつけることをメーカーの方に聞いてみましょう。
「お疲れさんでございます」でお馴染みハイスポーツMATSUYA氏
ボールが割れる原因は割れたボールを検証したわけではないので残念ながら絶対にコレだと言える理由はありません。ただ考えられる一つとしてボールの酸化があります。
例えばクギが錆びる、食品が劣化していくなどボールも酸化します。ボウリングバッグに入れるのはもちろんですが投げる頻度の少ないボールはビニール袋に入れて保管してください。
ボールが割れる原因は基本的には温度差です。特にボールの部分的な所が冷たくなったりする場合が多くの原因ですね。
冬より夏の方が割れも少ないですが、空調設備で冷たい風がよく当たるとか、夜中や朝方の気温差とかもありますから夏でも同じです。なるべく温度差の少ない、ボウリングバッグなどボールを入れる物に多少のクッション性があると良いでしょう。
弊社の耐熱ボールケースはその為に作ったので是非、使ってみてください。
ごっちんこと、ABS後藤さん
割れる原因で一番に考えられるのは膨潤収縮率の違いです。
現在市販されているボールは心臓部からいくと中玉(コア)・インナーシェル(インナーコア)・アウターシェル(カバーストック)の3層で構成されているものが多く、それぞれの膨潤収縮率が異なる為に温度高低差が激しくなることで割れる確率が上がると考えられます。
可塑剤もひとつの原因と考えられますが可塑剤は割れるというよりも柔軟性がなくなりGRIP力に影響を与える方が大きいと考えています。可塑剤は衣類でいうと柔軟剤の役割で車のタイヤゴムも同じく数年経つと硬くなりGRIP力が落ちたりひび割れたりします。
ボールも経年劣化があり空気中に触れていると可塑剤は常に抜けている状態で柔軟性を損ない割れる原因として全くゼロとは言えません。
割れを防ぐためには温度差がなるべく少ない場所でビニール袋などを利用して保管して頂くことが重要だと思います。
車のトランク(夏は高温度・冬は低温度)の入れっぱなしは特に気を付けて欲しいと思います。
まとめ
お二人のお話を聞くとボールは道具であり消耗品ですが“生きてる”ってことですね。
私は投げる頻度が多いボールは車に積んでいます。今まで車に置いてあるボールが割れたことが一度ありました。ビニール袋には入れずに箱は閉めないでいたため、おそらくエアコンの風が部分的に当たって割れたのだと思います。
ボウリング場や屋内に保管しているボールはビニール袋か布製の袋に入れてバッグに保管しています。表面の色が変わってしまったことはありましたが割れたことはありません。
ボールの性能は投球数によって変化していきますが投球数が少なくても保管の仕方でボールは劣化していきます。
MATSUYA氏、ごっちんのお話を踏まえて保管のポイントをご紹介します。
⚫︎クリーナーを使う
投球後にクリーナーなどでお手入れをしてからボウリングバッグに入れましょう。
⚫︎バッグに保管する
ボールをそのままロッカーに入れたり、車や家に置かずボウリングバッグに入れて保管してください。投げる頻度が少ない、しばらく投げる予定がないボールは買った時のビニール袋に入れるか市販のビニール袋に入れてから箱やボウリングバッグで保管してください。
⚫︎温度差の少ない場所に保管する
屋内で直射日光や極端な温度差を避けられるのがボウリング場のロッカーです。ボウリング場以外の屋内で保管する場合は、なるべく温度差が少ないエアコンの風が直接当たらない場所で保管してください。せっかく屋内で保管してもボールの一部分に温度差ができて割れの原因になります。
⚫︎屋外での保管は要注意
屋外の物置や車庫は屋内より温度差や湿気があるので必ずビニール袋に入れてから箱やボウリングバッグで保管してください。箱は湿気などで痛んでしまいますからボウリングバッグかプラスチック素材などの入れ物が良いでしょう。屋根がない屋外での保管は短期間でも劣化が進んでしまうので、なるべく避けてください。
⚫︎車内は直射日光に注意
車に積んである&保管している方は直射日光に気をつけてください。特に夏場は車内の温度は高くなりますので窓の日よけに使うサンシェードをボウリングバッグに被せると直射日光を防げます。ビニールシートや毛布よりもサンシェードの様な素材がお勧めですが車での保管は避けてください。
以上のようなことに気をつけてもボールが割れてしまうことは無いとは言えません。
面倒でも投球後はお手入れしてからボウリングバッグに入れ、保管する場合は必ずビニール袋に入れてください。
買った時のビニール袋は捨てずに持っていてね。