前回のレンコンが読めません記事はご覧いただきましたでしょうか?
「オイルが少しわかった」「記事を見ながら練習してみた」という嬉しい報告をいただきました。
レーンコンディションを読むにはオイルを感じることとお伝えしましたが練習量や投げる頻度によって個人差がありますので焦らず頑張ってくださいね。
その1はこちら
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松P先生!レーンコンディションの読み方がわかんないの教えてください。その1
ボウリングのレーンにはオイルが塗ってあって、そのオイル事情を読み取ってストライクを量産していく。こんな話って聞いたことありますよね?でもオイルって見えないしどうやったらレーンコンディションを読めるのだろうか?そう思うのはあなただけじゃない!松P先生がそのあたりの話をしてくれます。
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その1ではオイルのあるところ、無いところを感じるための練習方法をご紹介しました。
今回のテーマはこちら。
オイルの濃淡
オイルの境目
オイルの高低差
それらを表現するのによく使われるオイルの壁についてお話しします。
レーンコンディションの話によく出てくる壁ってなに?
初心者やキャリアの浅いボウラーには聞いたことがない、もしくはわからない言葉がオイルの壁だと思います。私もマイボールを作った後でも見えないオイルに加えて平面のレーンにあるらしい壁なんて全くわかりませんでした。
ボウリングを本格的に教わるようになって、その1で紹介したの練習をしてオイルを感じられるようになり、壁もわかるようになりました。
壁がわかるとなぜいいの?
そう、なぜオイルの壁がわかるといいのか?
それは、ストライクゾーンを広くするためです。
こんな経過ありませんか?
・
・
でも
狙ったラインとは違うところに行ってストライクが出るのはラッキーと言えばラッキーですが言うなれば
「ラッキーが多発するライン」
を見つけられているってことです。
オイルの壁を認識して利用することにより失投をカバーしてストライクゾーンを広くしてくれます。当然ストライクの数が増える可能性は高まりますし、ストライクにならなかったとしてもポケットに集まることでカウントが良くなってスペアも狙いやすくなります。ってことはアベレージも爆上がりです。
逆に言うと壁を見つけられないとスコアは伸びないと言ってもいいでしょう。
最近調子悪い。
ストライクが出ない。
アベレージが落ちた。
もしかするとその原因は「投球が悪い」とか「コントロールが定まらない」のではなくオイルの壁を見つけられないだけかもしれませんよ。
完全無欠な失投しない投球は簡単ではないし、闇雲にヘッドピンめがけて投げるのでなかなかストライクが続きません。
スコアやアベレージが伸び悩んでいる人は、この記事を何度も何度も読み直して壁マスターになりましょう。
松P先生が実際に壁を探してみます。
①レーンの外から投げます
ウォームアップも兼ねてだいたいの目安を決めて投げます。私だったら10枚前後から転がすように。
この時大事なのは、ボールの動きをよく見ることです。
ヘッドピンに当たるのか?
真っ直ぐ行ってノーヘッドするのか?
厚めにいったり裏まで行くくらい曲がるのか?
めっちゃ曲がって左にノーヘッドしました。
ココがポイント
②内側に寄ってオイルを探します。
今はスパットで7~8枚くらいを通過してかなり曲がったので次は5枚くらい内側の12~13枚を狙って投げてみます。
↓
ココがポイント
③もっと内側に寄るよ
②でポケットには行ったけど、もうちょっと内側を投げてみてオイルで滑るところを探してみます。
ってことで15~16枚を投げてみます。
↓
思っていたよりも曲がってしまった。
ココがポイント
④さらに中に寄って投げます
ツルっと行くラインが見つからないのでもうちょい内側の17~18枚あたりを狙って投げてみます。
↓
お!!
オイルで滑ってまっすぐ行ったってことは
壁の可能性大
ココがポイント
⑤ツルっと滑ったので微調整
17~18枚にオイルを感じたので少し外(右)に寄ってみます。
狙うは15~16枚あたり(③と同じ狙いですが立つ位置は内側から投げてます。)
↓
↓
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・
・
内ミスが効きそうな
オイルの壁
発見!
ココがポイント
④で見つけたツルっと滑るライン(17~18枚)を壁として、そのちょい外を投げると松P先生はストライクが出た。
もっと詳しく
①7~8枚のラインを投げてかなり曲がってくることがわかった。
②立ち位置と狙うスパットも中に寄って12~13枚を投げたらポケットに行った。
③立ち位置とスパットをもっと中にして15~16枚を投げたらかなり厚め(ヘッドピンのど真ん中)に当たった。
④ツルっと行くオイルを感じるために立ち位置スパット共に中に寄って17~18枚を狙ったらかなり薄め(ヘッドピンの右側)に当たった。(←壁になりそうなオイル発見)
⑤この前の投球でオイルを感じたのでちょっとだけ立ち位置と狙うスパットを外(右)にして15~16枚を狙ったらジャストストライク。
壁を見つけられたら起きること
内側にミスしてもオイルに助けられポケットにいく。
外側は曲がるゾーンなので外ミスしても戻ってくる。
コースに幅ができるので気持ちに余裕ができる。
ストライク率が上がる。
カウントが良くなるのでスペアも取りやすくなる。
壁を見つけられないとこうなりやすい
狙うところが狭く感じる。
ミスは全て投球のせいだと思ってしまう。
レーンコンディションの変化がわからない。
スコアが良くても悪くても内容がわからないから次に繋がりにくい。
松P先生からのアドバイス
いつも同じじゃない
ボウリング場によってオイルパターンや時間帯でレーンコンディションが違います。
ボールの動きに一喜一憂しないで観察しながら壁を探してみましょう。そのためにいろんなところを投げる練習が必要となります。
オイルの壁は変化していきます
せっかく見つけたオイルの壁もゲームが進行していくことや環境で必ず変化します。
いわゆるレーンコンディションの変化です。ゲーム数が増えればオイルが無くなり遅くなっていきますが練習の途中でレーンメンテナンスがあればオイルの量は増え早くなることもあります。それに伴いオイルの壁も変化することを覚えておきましょう。
一度見つけたら変わらない固定式ではないのでボールの動きや残りピンで調整していきましょう。
ボールを変えると見つかることもある
「上手くオイルの壁を見つけることができない。」
「壁を見つけたけどイマイチピンが倒れない。」
「壁を見失った。」
こんな状況でも諦めてはいけません。ヒントはどこかにあるはずなのでボールチェンジをしてオイルの感じ方を変えてみるのもいいでしょう。
気分や閃きでボールを変えるのも有りですが持っているボールの違いがわかれば戦略のひとつになります。
まとめ
壁がわかるかわからないかでボウリングの面白さ、スコアアップに大きく影響します。どんなに美しく投げてもロボチックに正確な投球をしても、レーンコンディションががわからなくては根拠のないハイゲームを出すしかありません。
■見えないオイルを感じる。
■ボールの動きを見て投げるところを調整しながら壁を見つける。
これが上達するのに大事なことで、ここから「考えて投げるボウリング」になります。1回の練習で絵や図のように壁が見えるようになるとは言いませんが何となくでもオイルがあって境目がわかれば次々にボウリングの面白さがやってきますよ。
スコアアップにはストライクやスペアを増やすことが必須です。
壁が見つけられれば偶然ではないラッキーを味方にできます。