前回の『陥ってはいけない実力が発揮できない思考パターン』でもお話ししたように思考が自分のボウリングを作ると言っても過言ではありません。マイナス思考は身体的には問題ないのに根拠がないことや思い込みで悪い結果を想像して動きが小さくなったり目的以外のことを考えてしまいます。そして気がつかないうちに、その状況になると陥ってしまうパターン化となっていきます。
しかし思考は自分の気持ち次第、考え方次第で今すぐ変えられる部分です。
本来の実力が発揮できないのがマイナス思考なら、発揮できるようなポジティブ思考に変えてみましょう。最初はウソっぽくても恥ずかしくても騙されたと思ってやってみると少しずつ習慣になってジワジワとポジティブ思考になりますよ。
今から打てる気になるポジティブ思考7種
今回は陥ってはいけない思考パターン7種をそれぞれポジティブ化し決して陥らない考え方、捉え方を紹介、今日今から投げる場合でも実践可能ですよ
危険な思考1
他人のミスを見ると自分もミスするんじゃないかと要らぬ心配をする
ポジ化1
「無」と「ガッツポーズ」
自分が投げることで頭がいっぱいなら周りは気にならないはずですが他人のミスを見ちゃったら、とにかく無です、無関心の無。
他人のミスを見ると自分もミスするんじゃないかと要らぬ心配をする…他人の出来事を自分の出来事と重ねて心配したり感情移入するのは意味のない習慣です。
もともと興味を持たなければたまたま目に入ってしまった際も森林の木々を見たかの如く平穏な心で動じません。
目に入ってしまった際に下手に「自分には関係ない…関係ない…関係ない」と言い聞かした所でそれは既に陥ってますのでそれよりも前の段階で周りへの興味を絶ち気持ちを動かさないことです。
周りは淡々と過ぎていくだけの風景です。
仲良しの友達と遊びで競ってるという楽しい場面では友達がミスした時はガッツポーズです。他人の失敗を喜ぶということではなく勝てるチャンス有りと自分にとって有利な展開到来考えましょう。
危険な思考2
嫌われるんじゃないかと自分の気持ちを言えない
ポジ化2
そんなに話たいのかいw俺(私)に興味もってくれてありがとう
プロボウラーやボウリング場スタッフ、常連さんからアドバイスされると緊張しますよね。
すんなり受け入れられる内容ならまだしも、求めてない助言は迷惑でしかない、それに嫌われるんじゃないかと自分の気持ちを言えない…そんな時は「俺(私)に興味もってくれてありがとう」と自分に興味を持ってくれた事に感謝しましょう、そして話すきっかけができたと考えましょう。
知り合いになれば一方的なやり取りではなく自分が今取り組んでいることや気持ちも伝えやすくなります。声をかけてくれる人は情報通が多いですから、そのボウリング場のことやお得情報も教えてもらいましょう。好意がなければ話しかけてきませんから緊張しなくても大丈夫です。
※但し好意では無くただマウンティング取りたいだけの人が寄ってくる場合もありますのでその場合はポジ1の「無」対応です
危険な思考3
反省から後悔へとエスカレートしていく
ポジ化3
次の投球のヒントをGETした
ミスしてしまったら「そっか、そこ投げるとダメなわけね」と次の投球のヒントにしましょう。ミスは失敗ではないのでゲームの途中に反省モードに入ってたら挽回できるチャンスも自分で潰してしまうだけです。例えば目標のスコアが200だとしたらミスがあっても達成すればナイススゲーム。勢いや、なんとなく上手くいっちゃう人よりもミスを経験にして引き出しを増やしていけばいいだけです。
危険な思考4
我慢を根性と勘違いする
ポジ化4
次のステップキタ━(゚∀゚)━!
道具や体の動きに違和感があっても気合で乗り切ると言う考え方はナンセンス、痛みが伴ってるようなら自分に合ってない事が明白なので我慢せず今の自分から「次のステップへ行くチャンスだ」と考え次のステップとなる策を探しましょう。
でも皆さんはボウラーですから自己診断せずにドリラーなど専門家に相談しましょう。
違和感は生理的、心理的にしっくりこない感覚ですから考えて投げている人にしか感じられません。上達する節々に新しいことを取り入れる時期があるので違和感もそのきっかけのひとつです。専門家と話す機会を作れば新しい道具の情報も聞けますよ。
危険な思考5
常に自分は何か足りないと思っている
ポジ化5
俺(私)ナイス!
できてないと思うのは上達したいたいという前向きな気持ちで意欲があるからです。言い方を変えれば上達したいというポジティブな考え方。
でも練習をしてひとつの課題をクリアしても、また次のできないことを探してしまうと前向きから不足感へと変わります。
自分のできること、できたこと、良いところや個性にどんどん○をつけましょう。
練習してることに○、人より曲がるに○、ボールに詳しいことに○、スピードがあるに○、大会に出た勇気に○。まだまだ可能性いっぱい伸び代いっぱいです。
危険な思考6
憧れと目的を混同する
ポジ化6
オリジナルを超すコピー
この人カッコいいなー、自分もこんな投げ方したいなー、自分にこのテイストをプラスしたら、この人よりカッコ良くなっちゃうな。
こんな風に憧れはただフォームを真似するのではなく自分の行動や考えがプラスになる良い影響を与える存在だと考えましょう。
やりやすい部分はどんどん取り入れながらオリジナリティを確立していけばコピー率だけが目的にはなりません。真似できるのは観察力があって器用なことですから自分の得意なことのひとつです。
危険な思考7
他人と比べる
ポジ化7
比べて超える対象は今の自分
他人と比べるのは良い意味で負けず嫌い。勝負事には向いているかもしれませんよ。
ビリにはなりたくない、どうせやるなら先頭にいたいと思う頑張り屋さんです。他人のことばかり気になったら自分の方向性、達成したいこと、同じペースで上達する必要がないことを思い出しましょう。自分には自分のボウリングがあるので他人の上達が目についたら「ほほぅ」くらいで。他人と比べるのではなく自分のストーリーを楽しく作っていきましょう。
どうせなら楽しい方を想像すれば…
マイナス思考もプラス思考も同じ出来事をどっちに取るかの紙一重です。
思い浮かべる言葉をポジティブにしていけばそれが当たり前になって行動も変わっていきます。
他人の評価は一瞬の出来事を見ただけであなたの実力とは関係ないことです。マイナス思考は自分が作り出しているのでとっとと手放しましょう。
ボウリングは投げている時間よりも考える時間の方が長い競技ですからポジティブ思考は体の動きも緩み実力が発揮しやすくなります。
陥ってしまいそうになったら楽しい方にハッピーな方に考えていきましょう。