とある晩
黙々と集中してる中
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振り返れば
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・
・
- 久々登場
- ナゲルマン
つーかさー
これ
↓
コイツが聞いてくる問いほぼ
解かんない
そもそもボールスピードはギリ解るぜ!と思いきやマイル換算だったり事もあろうに回転数聞いてくるし
挙げ句の果てにはPAPだのアクシスなんちゃらだのまで聞いてくる
私!そんなもん知らないわけですよ!
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日本語訳の動画見たけどスマホ撮影しながらとか色んなの計測しなきゃならないって
なかなか難易度高いよ
途中でふて寝するレベルでもう
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とは言うもののやっぱり天下のストームがこの俺に何をチョイスしてくれるか気になるじゃない
だからさ
と言うか
測って
ぶっちゃけ難易度高いツール
ストーム社が自分に合ったボールを教えてくれると言う、ボウラーには嬉しいこのサービス、ただ全て英語な上に事前データが結構必要と言うなかなかの敷居の高いサービス、ナゲルマン同様に途中で心折れた方も多かったのでは無いでしょうか?
「このぐらいだろー」な感じでもボールチョイスしてくれはしますが、どうせなら本当に自分に合ったボール教えて欲しいじゃないですか
今回はこの難関を三人で乗り越えてみます
STORM マッチメーカ攻略
マッチメーカーを使用するにあたってあったほうが良いもの紹介します
スマホ、ハサミ、白のビニールテープ、メジャー、ペン、メモ用紙
そして友達(居ない人はそのへんの人でもOK)
図工の時間並みの準備が必要ですが頑張って集めましょう
準備できたら、スマホでこの画面を開きますよー
↑クリックするとマッチメーカーの画面に切り替わります
step
1自分のレベルを選ぶ
- アベレージ119点以下の人はNovice
- アベレージ120~199点の人はIntermediate
- アベレージ200以上の人はAdvanced
ここでは一番対象者が多いであろうIntermediateをチョイスしました
step
2ボールスピードを選ぶ
ハイスポ解説動画はこちら
マッチメーカーで表記されているスピードを表す単位はMPH(マイル/時速)
まずはボールが手から離れてからピンにヒットするまで何秒かかるのかを計測してマイルに変換しなくてはなりません
スマホのストップウォッチを使うと便利ですので友達に測ってもらいましょう
今回は3回投球して平均値を出す事にしました
松P 平均3.08秒
ナゲルマン 平均2.71秒
和義 平均2.57秒
計測した秒数をハイスポのマッチメーカーガイドにあるマイル換算表に当てはめます
↓
↑クリックすると全体表示
- 当てはめた結果
- ↓
松P 13.64MPH
ナゲルマン 15.73MPH
和義 16.36MPH
全員13-18MPH
step
3回転数を計測
ハイスポ解説動画はこちら
ボールにビニールテープを写真のように貼ります
↓
↓
3人分のボールにテープを貼って準備完了
次にスマホのカメラで動画を撮ります
テープの回転模様がわかるように出来るだけ大きく撮ったほうが良いでしょう
撮影したらビデオを再生してボールが離れてからピンに当たるまでテープが何回まわっているか数えます
いーち
にーい
さーん
しーい
・
・
・
作業的にかなり
地味
&
でっかいモニタ欲しい
スロー撮影、スロー再生機能ができるのならそっちのが回転測りやすいです
また、テープをあまり長く貼りすぎるとピン前でテープがグルグルまわって見難いのでNAGEYO的には3~4センチくらいが見やすいと思います
こんくらいね
計測した結果は
松P 11回転
ナゲルマン 16回転
和義 16回転
RPM換算表に当てはめてRPMを調べます
↑クリックで全画面表示
松P 220rpm
ナゲルマン 356rpm
和義 384rpm
リリースからピンヒットまでの回転数を計測しましたが、レーンコンディションによってかなりの変化があるかと思います
遅いレーンでは回転数が多くなり、はやいレーンでは回転数が少なくなる傾向にあり、使用するボールによっても違いはあると思います
step
4PAPを探す
ハイスポ解説動画はこちら
このあたりから聞き慣れない言葉が出てきますよー
まずはPAP(ポジティブ アクシス ポイント)を探さなくてはいけません
ちなみに最近一斉を風靡したのは
PPAP
(ペンパイナッポーアッポーペン)
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・
PAPとは簡単に言うと回転軸のことです
今回はコレを探していきます
ボールは回転するごとに回転軸が変わっていくためボールに縞々のオイル跡トラックフレアーが出て行きます
この縞々がトラックフレアーと呼ばれてます
一周目の回転軸を見つけます
グリップに近い側が一周目のトラック
回転軸は右投げフックボウラーの場合、このあたりにあるよ
↓
↓
ファーストトラックと直角に引いたラインのほぼ延長線上にPAPは存在します
↓
だいたいこのあたりに回転軸があります
↓
おおよその場所が決まったら小さく切ったビニールテープを貼りつけ
ひたすら投げます
ガイド動画ではアルマジロと呼ばれる専用の道具を使っていますが、一般の人は持っていないので、今回は昔ながらの方法で探していきます
PAPの上にテープが貼れている場合
↓
↓
スパット手前くらいまでテープがブレずに軸となって直進します
PAPの上にテープが貼れていない場合
↓
↓
テープがブレブレ
こうなったらテープの場所を変えて何度でも投げましょう
ココは根気がいる作業ですがPAPを見つけ出すことはとても大事なので友達に確認してもらいながら投げ続けましょう
全員分終わりました
↓
では
ボウラーの真後ろから
もう一度動画撮影します
step
5アクシスローテーションを測る
ハイスポ解説動画はこちら(PAPと同じ動画)
アクシスローテーションとはレーン直上から見た時の回転方向です
レーンを真上から見た図
PAP計測時に撮影した動画を再生して、ボールが離れる瞬間で一時停止
マッチメーカーのローテーションページを見てみると右上にガイドボタンがあります
そこを押すと網目上のゲージが表示されますので白いテープの角度を照らし合わせます
松P 、ナゲルマン、和義は50-70°に当てはまりました
step
6アクシスティルトを測る
ハイスポ解説動画はこちら
アクシスティルトとはレーンをファールラインからピン方向へ水平に見た時の回転の傾きのこと
測り方は投球した時に付いてくるファーストトラックの直径を計測します
一番グリップ側に近いローリングトラックを辿っていきます
↓
トラックフレアが出ているので気ファーストトラックを見失わないようにをつけてね
途中ナローポイントと呼ばれるトラックフレアが交差しているところが上面と下面に2箇所あるから迷子にならないように注意しましょう
ストームの動画ではクオーター・スケールを使用してファーストトラックの直径を計測していますが、ボウラーはまず持っていないと思うので今回は手元にはバキバキするメジャー(巻き尺)しかなかったのでコレを使ってファーストトラックの直径を測ります
間違わないようにしましょう
スチールのスケールは曲線図りにくいので
ビニールテープ、ジャージの腰紐、茹でたパスタ(茹で時間7分くらい)なんかを使うとやりやすいです
栃木の方はかんぴょう
名古屋の方はきしめん
も代用可能です
ボールがオイルを吸う前に3箇所くらい計測して平均値を出しましょう
計測が終わったらセンチメートルからインチに変換
↓
センチメートル÷2.54=インチ
えーっと松Pが31センチで2.54で割ると
えーっと
・
・
・
あ~
面倒くせーっ!
・
・
・
失礼
取り乱しました
落ち着いてやれば大丈夫
計算した結果
↓
松P 31cm=約12.2インチ
ナゲルマン 28.5cm=約11.2インチ
和義 29cm=約11.4インチ
インチに変換できたらアクシスティルト変換表に当てはめます
↑タップで全画面表示
- 3人の結果は
- ↓
松P 10
ナゲルマン 17
和義 13
step
7レーンコンディションを選ぶ
最後にどんなコンディションで投げるのかを聞かれます
今回はミディアムヘビーをチョイス
ストームのマッチメーカーが選ぶ
自分に最適な玉は?
- 松P
- ↓
- 和義
- ↓
ハイロードパール
ナゲルマン
↓
いいね
・
・
・
サンダーハイロード
3人で遊びながら、解説動画見ながらあーだーこーだ言いながらかかった所要時間は60分ほどで、ゲーム数はひとり2ゲーム以内
計測をやってみて思ったこと
難解だったのが回転数計測とPAP計測で、ぶっちゃけ動画撮ったり、投げたり、テープ貼り直したり面倒くさくて心が折れるか、折れそうになります
しかし、このマッチメーカー、ストームから毎月リリースされるボールが随時セットされると言うことで、苦難を乗り越え自分のデータを1度計測すればそのデータを元にデータ更新された中も候補に入って選んでもらえます長い目で見れば楽っちゃ楽かもしれませんね
但し、自分で選ぶと同じ傾向の玉ばっかりに偏っちゃうってことが意外と多いので、自分では買おうと思わなかった&思いつかなかった玉を提示してもらえるかもしれませんよー
それに、PAPやアクシスローテーション、ティルトなど使い慣れない用語の意味をわかる絶好の機会でもある
最後にこれまた特大のオチがあります
このサービスで提案されるボールは世界発売のボールのみです
国内のみ発売のボールは出ません!
既に日本では入手困難だったり、在庫が無かったりする玉を提示して来る場合もあります
日本限定製品は出ないんじゃ面白くないじゃ~ん
と思ったあなた!
その場合は、ストームのボールチャートをハイスポ社が手を加えている物があるのでボールの性能が近い製品を確認することができますよ
↑クリックで全画面表示
毎月新製品が更新されているそうです。
コレをうまく活用すれば、同じような玉を買っちゃう心配もなくなるし、欲しい動き、コンディションに合った玉をピンポイントで教えてくれます
過去の記事で守備範囲の話をしましたが、スコアアップにはボールチョイスがかなり大切ですから一度マッチメーカーをやって自分のデータを知っておくのは、今後ボウラーの常識となるかもしれませんね