Robert Smith(ロバスミ)のちょっといい話にて判明したロバート・スミス氏の
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お好み焼き大好き!
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と
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「キャリーダウンは存在しない」
手前のオイルがリアクティプボールで削れてボールのパワーが無くなってピン前でだらしない動きになるからオイルで滑っているような感覚になるんですbyろばすみ
この発言に共感し(∀`*ゞ)エヘヘなボウラーも居れば《 ゚Д゚》ノ ゴラアァァァァ!!!!
オイルが伸びる事によって起きてるのでは無いとするとこれは気のせいなのでしょうか?
そもそもキャリーダウンとはなんなのか?
恐らく一般的に一番多いキャリーダウンの解釈は↓
- レーン手前に引いてあるオイルがボールに付着してレーンのドライゾーンににまで運ばれ曲がり難くなる現象
- 日本ではキャリーダウンもしくはオイルが伸びた、先が甘くなったなどボウラーの会話の中使われている
このキャリーダウンと言う物に対しロバート氏は↓
曲がりが弱く感じるのは手前のオイルが削られる事で曲がりがだらしなく感じる
投球されたボールは回転しながら軸移動していくので、オイルのついていない面が常に触れていくためキャリーダウンはしない
果たしてプロボウラーはどういった解釈で認識している用語なのでしょうか?
キャリーダウンが有る無いで言い合っててもしょうがないので実験をし検証してまいります
実験には相応の設備とサンプルが必要と言うわけで揃えたのがこちら
NAGEYO枠からお馴染み松本妃永
- 曲がりが弱くなる、曲がる角度が浅くなる、ピン飛びが悪く感じたらキャリーダウンしたって思います
グラビア枠から中村美月
- ピンの飛び方が甘くなったり、曲がってたとこよりチュルって先に行く感じがしたらキャリーダウンしたなって思います
近隣の奥様方のアイドル枠稲葉竜太
- 曲がるタイミングが遅くなりフッキングが先になったらキャリーダウンしたって思います
レーンとオイル専門枠から酒井健次(Mrレンコン)
設備
埼玉県新座市、東武東上線『志木』すぐに有りますCOCOレーンカミヤボウルさん
駅チカ、綺麗、途中買い物もOKな所2BOXとメンテマシンを拝借
Mrレンコン持ち込みにてレーンモニターやメンテ用品一式
流石ABSテクニカルエンジニア!実験用BOXには各種機材がいっぱいでそれっぽくなってます
今回投手として参加するプロボウラー3人はそれぞれ「曲がりが弱く(浅く)なる」「ピン飛びが悪くなる」「チュルっと先に行く」「フッキングが先になる」とそれぞれの定義の中でキャリーダウンの存在を示唆していますがロバート氏の言ってるように手前のオイルが削れたことによるパワーロスで曲がりが悪くなったりしてるのでしょうか?それとも、先へ運ばれたオイルにボールが乗ってしまうことで現象が起きてるのでしょうか?
※チュルっとは上級者の表現なのであしからずご了承ください
キャリーダウン実験趣向
1:レーンはメンテホヤホヤ
今回ハウスコンディションと大会コンディションの2種類のコンディションにて計2回の実験を行います
2:1BOX4人打ち
プロボウラー3名とクランカー代表の4名、トーナメントと同じく練習投球15分後擬似ゲーム開始
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3:物言い
各々が定義しているキャリーダウンを感じたら元気にアピール
4:検証
全員のアピールが揃った所で目視観測(撮影)、レーンモニターにて数値測定
5:掃除
キャリーダウンしている場所のクリーニング
6:再度投球
各々の感覚的感想を集計
コンディションを可視化
今回Mrレンコンが持ち込んでくれたレーンモニター
こちらの機械は対象箇所のレーン上にテープを走らせ専用の機器で読み込ませる事でオイルの厚さをデータ化し本来見えないオイル事情を可視化することができると言う物
今回用意した2種類のオイルパターンをレーンモニターにて可視化した物がコチラ
ハウスコンディション、大会コンディション共にレーン上の【8ft】【22ft】【40ft】の部分を測定し変化を見ていきます
アプローチ側からピン側にかけてオイル量が下り坂となっているのがよくわかります
キャリーダウン存在確認実験スタート ハウスコンディション
最初の検証はハウスコンディション
ボウラーがボウリング場で投げることが多いコンディション
レーン中央がオイル多めで外側に行くに従い薄くなる点数を出しやすいコンディション
当初取り決めたレギュレーションに則り、トーナメント同様15分の練習ボールを経てアメリカン方式にて投球、きちんとスペアも狙って頂きます
練習開始
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終了
練習時間の15分の間の投球では各々16球の投球ができました
本戦の開始です
順調に投球が進んでおります
レーンの状態はどう変化してるのでしょうか?
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練習終了後9投目を終了した所でキャリーダウンとを感じた方
来ました
稲葉さん
10投目
松本さん
続いて11投目
中村さん
12投目
酒井さん
ほぼほぼみなさん同じようなタイミングにて各々の定義とする【キャリーダウン】に遭遇、実際レーンドライゾーンはどうなっているのでしょうか?
観測しに行きます
ドライゾーン観測
完全にドライゾーンにオイルがついていますね目視での確認では確定です
ただ、【伸びてる】と言う言い方には疑問が残ります
それはオイルが切れた箇所から離れた位置をスタートとしてオイル筋が確認できました
これは「伸びてる」と言うより「運んでる」のではないでしょうか?
「Carry」だけに(・∀・)
オイルの切れ目では伸ばしてる風が確認できるもののその先ではボールの付着オイルをボール自体が運んでるであろう現象も確認できました
レーンモニターにて実測
Mrレンコン酒井氏によるレーンモニターでの機器計測をして参ります。
レーンモニターによる実測結果はコチラ↓
図1
赤◯部分を参照ください、8ft部分は確実にオイルが減ってるのがわかります、また図1の黄色22ft周辺10枚目から20枚目付近オイルが増えています
また青で囲んだ部分45ft付近では当初なかった箇所でのオイルの存在も確認できました
清掃オイル除去
各々が自らの定義のキャリーダウンを感じた状態のレーン、「伸びた」「運んだ」オイルが一掃した場合感じ方がどうなるのでしょうか?
本来のドライエリア部分のみオイル除去の清掃を行います
スポンジにクリーナーをなじませ、ワイパーでしっかり水分を取り除き、仕上げに乾拭きし完了、ボウリングレーンを愛しオイルと会話するMrレンコンが丹精込めて仕上げてくれます
再投球
本来のドライゾーンの状態に戻った状態で再投球し各々の感じ方に変化があるのかを確認します
- 奥の曲がりはどうなのか?
- 投げ手に感想を聞いてみましょう
女性陣は違いを強く感じている様子
男子も違いを感じているようですね
中間結論
- 手前のオイルが削れる
- オイルは伸びる事も有りボールが運ぶことも有る
- 本来ドライエリアにオイルが付着することによってタイミングはボウラーによって違いはあるものの曲がりやピン飛びへ悪影響がある
キャリーダウン存在確認実験スタート 大会コンディション
先日の長崎国体で使用されたオイルパターンに若干手を加えてオイル多めコンディションを作成
今度はこのコンディションにて実験して参ります
コンディションはこちら
今回も同じように15分の練習ボールを行った上で開始します
このコンディションは外めから攻めてるようです
女子よりも中を投げているが曲がるところはかなりガターに近い所を使っている
スポコンで一番敏感なのは一体だれでしょうか?
しばし待ちます
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キタ━(゚∀゚)━!
11球目松本さん
15球目稲葉さん
17球目中村さん
そこからちょっと空いて
22球目酒井さん←不感症
先ほどよりもタイミングにバラつきが見られます、そして同じように目視とレーンモニター計測していきます
ドライゾーン観測
先ほどのハウスコンディションでも見えたようにドライエリアでのオイル筋がはっきり見て取れます
ただ
先ほどのハウスコンディションより相当オイルが多いはずなのに
それほど付着していない気がします
レーンモニターにて実測
数値データにて見て行きましょう
図1
このグラフでもレーン手前と右サイドが削られていて45ft近辺でオイルが存在しているのがわかりますね
清掃オイル除去
再投球
投げ手の皆さんに除去前との感想を聞いてみましょう
女子二人はあまり差を感じなかったようです
男子もオイル多いのにあまり差が無いと言っています
終了
実験結果を踏まててキャリーダウンを考える
ここまでの実験結果を元に、オイル事情のプロフェッショナル酒井氏の解説と共にこのキャリーダウンと言う物を考えてまいります
- N:
- まず最初にハウスコンディションと大会コンディションの実験をしました
- 全員がキャリーダウン感じた後にドライゾーンをクリーナーで拭いて投球しましたところ
- ハウスコンディション=曲りの違いを強く感じた
- 大会コンディション=さほど差を感じなかった
- このような結果となりましたがオイルが確実に多い大会コンディションだと違いが薄いのは何故でしょう?
- 酒:
- ハウスコンデションは外のオイルが薄く塗ってあったため、全員が12~13枚当たりの濃いオイルを使って右に向けていたので、オイルが先に運ばれやすい状況でした
- 対して大会コンデションは全体的にオイルが多いため全員がオイルの薄い5枚目辺りを投球していたことによりさほどオイルは伸びず逆に手前のオイルの削れを感じていたからです
- オイルの使い方に大きな違いがありますね
- 松:
- ではキャリーダウンはやはりあるんですね
- 酒:
- キャリーダウンはありますがロバート氏が言っていたように、ボールがフレアーするからキャリーダウンは無い!と言うのも正解なんです
- スピードと回転のバランスによってオイルの感じ方が違ってきます
- 回転よりもスピードが勝るボウラーはキャリーダウンを感じやすい傾向にあります
- 逆に、スピードよりも回転が勝るボウラーはキャリーダウンよりも手前のオイルが削れるほうを強く感じます
- 稲:
- 僕はキャリーダウン凄く感じますそれはスピードが出てしまう方だからってことなんですね
- 松:
- 私はスピードが無い方なのでどちらかというと手前の削れ方を強く感じます
- 中:
- 私は普段からキャリーダウンを感じるのはだいたい2ゲーム目位です
- 酒:
- そうなんです
- 人によってキャリーダウンって言うのは感じ方なので人によってかなりの差があります
- 今日の実験でレーンモニターとカメラを使用しオイルの変化をデータで取りましたが、確実にオイルはドライゾーンに運ばれます
- ですが、そのオイルを感じるかどうかはボウラーの球質によって感じ方は全く違うんです
- ロバートスミス氏が言うようにPBAの選手たちは日本人の選手に比べるとスピードも回転も強い選手が多いため、キャリーダウンよりも削れ方を気にする人が多いですし、オイルの使い方が日本選手と海外の選手とでは違ってきいます
- ナゲル:
- 酒井ちゃんさ~
- オイルの使い方の違いってどーゆーことー?
- 酒:
- 日本人選手はオイルの厚い所と薄い所の境、いわゆるオイルの壁を意識して投球する選手が多いですが、海外の選手はオイルの厚い所から薄い所にボールを向け曲げてくる選手が多いです
- そして、キャリーダウンの定義が無いのでいろんな表現の違いがキャリーダウンするしないという議論になります
- アメリカにあるKEGELトレーニングセンターでもキャリーダウンは無い物として話をしています
- N:
- 話を整理すると、オイルは確実にドライゾーンに運ばれて行くが、そのオイルを感じるかどうかは人による
- そして定義が無いからドライゾーンにオイルが付着していくのをキャリーダウンと言うなら、キャリーダウンは必ず存在するし、そのオイルを感じないならキャリーダウンはしていないと表現するわけですね
ロバート氏のキャリーダウンは存在しない発言で始まった今回の検証実験
すごい事がわかりましたね
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そもそも
「キャリーダウンの定義があやふや」
(T_T)
「オイルが伸びる事」を指してる人もいれば・・・
「伸びたオイルでの悪影響」を指す人・・・
オイルがドライゾーンに運ばれる事を指すなら存在する
悪影響を指すなら体感出来ない人も居るので存在しないと言う人も居る
この状況、そもそも定義があやふやな事に対し、「有る」「無い」と独自の理論を展開した所でお互い違った定義の元話してたららち開かないのは当然、、悪影響自体も人の感覚的要素が多すぎて定められない
この「キャリーダウン」と言う用語、2014年ももうすぐ終る事ですし、2015年新年からは共通認識の元使って行っては如何でしょうか?
「キャリー・ダウン」
改めキャリーだけに
↓↓↓
「キャリー」
と
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「ぱみゅ」
「ぱみゅ」
で表現すると言うのはどうでしょうか(・∀・)
「キャリー」=オイルがドライゾーンに付着している状態
「ぱみゅ」=気を抜くと曲がりが甘くなったりする状態
「ぱみゅ」=もうどうにもならないぐらいヌルっとしてる
使用例
- サトシ
- 今日のレーンすでに「キャリー」状態だね
- 俺にとっては「ぱみゅぱみゅ」レベルだからピン飛ばないでキッツいわー
- よしお
- お前玉早いからなー俺はまだ「ぱみゅ」ぐらいの感じだからまだ行けそうだよ
いかがでしょうか?