みなさん!ボールを買う基準てなんですか?
- 値段
- メーカー
- 誰かにお任せ
- ピンアクション
それとも
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色ですか?
いきなりどアップで登場していただきました
ヒサカプロショップ代表 日坂義人さん
ボウリングボールを研究して40と数年、ボウリング界に足を踏み入れる前はエンジニアだったとの事、エンジニア的観点で実験を数々こなしボールを検証してたと語る日坂さんはもはやボウリングボールの教授と言っても言い過ぎではないでしょう
せっかく買ったニューボールが↓こんな風にならないようボール選びの基礎知識を学んでおきましょう
開講
まずボウリングボールはボウラーが選ぶことのできる重要な道具です
ボール選びも楽しいですしせっかく買うのなら満足のいくボールを使っていただきたいと思っています
競技としてボウリングを楽しむ方にとってのボール選びは非常に神経を使ってほしい大切な部分です
インターネットが普及した現在は様々な情報が簡単に手に入りやすく便利になりました
しかし情報があり過ぎてボウラーが混乱しているようにも見受けられます
新製品紹介カタログや投球動画などを見て、あたかも自分も同じような動きをすると思い購入したもののイメージが合わなかった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか
そうならないためにボールが曲がる三大要素があります
- 投げ方
- レーンコンディション
- ボール
これらを考慮してボール選びをすることがとても大切です
ボウラーの球速、球質、回転数、回転方向を観察してどんなレーンコンディションで投球したいのか?
これらを把握せずに自分に合うボールを探し出すのは非常に困難です
N:
僕もドリラーの端くれなんですが、「どのボールが曲がるの?」って質問をよくされます
コンディションによって全く変わってくるのでぶっちゃけ困ります
なぜ投げ方やレーンコンディションが重要なのか?
それはボールが曲がるために一番影響を与えているのはレーンとの摩擦だからです
レーンとの摩擦即ち、レーンコンディションとの関係がボールの動きに大きく関係してきます
例として、たくさんのオイルが塗ってあるオイリーなコンディションではボールが滑りやすいので、できるだけ摩擦力の強いボールを使った方が良い
反対にオイルの少ないコンディションで摩擦の強いボールを使うと早く摩擦してしまうためポケットへピンヒットする前にロールアウトと呼ばれる曲がりが終わってしまった状態になってしまいます
- オイルが多い=摩擦が少ない=摩擦の強いボール
- オイルが少ない=摩擦が多い=摩擦の弱いボール
皆が同じ球速、回転にて投球するのなら上記のように言い切れますが、投球するボウラーのタイプである球速が遅い・比較的縦回転のボウラーも摩擦の強すぎるボールはロールアウトしやすくなります。
こういう場合は摩擦力が弱めのボールを選んだ方がピン前で綺麗に曲がって行きます
したがって「曲がるボールとはレーンコンディション・ボウラーによって違う」のです
現在はボウラーのタイプやレーンコンディションの状況に合わせる為、大きく分けて6種類の摩擦力の異なる表面素材を各メーカーが販売していますので以下にて紹介します
パーティクル素材
摩擦力:最強
- リアクティブ素材の中に添加物を混入させてオイルに負けにくいのが特徴です
- オイルがたくさん塗ってあるコンデションに向いています
- レーン手前から徐々にレーンキャッチしようとするため曲りのイメージはゆっくりとしたアーク状の曲がり方をします
ソリッドリアクティブ素材
摩擦力:強
- リアクティブ素材に顔料だけ混ぜた物、パーティクル素材ほどではないがレーンキャッチは強いのでオイルに負けにくい性質があります
リアクティブパール素材
摩擦力:中
- リアクティブ素材にパールと呼ばれる素材を混ぜる事で摩擦が弱くした素材、その為オイルの上では滑りやすい傾向にありますがドライゾーンでは急激にグリップします
- いわゆる走って切れる曲がりはこの素材が多いです
ハイブリッド素材
摩擦力:強~中
- ソリッド素材とパール素材を混ぜ合わせてあります
- ソリッド寄りのハイブリッドやパールよりのハイブリッドその中間など比率を変えています
- ソリッド70%でパール30%で混ぜたり60%と40%と言うように比率を変えています
ウレタン素材
摩擦力:弱
- 20年ほど前に主流で使われていた素材
- 現在はショートオイルコンディションやライトオイルコンディションなど使うことも増えてきたため種類は少ないが数種類発売している
ポリエステル素材
摩擦力:最弱
- 摩擦力が非常に弱いため曲がりも非常に少ないので主にスペア用に使用されています
最近はレイアウト(ボールのどこに指穴をあける配置)ばかりに気を取らわれているボウラーが以外に多いです
が
ボールが曲がる最大の要因は摩擦
つまりボール表面の素材が非常に大切です
N:
投げるシュチュエーション+自分の特性を吟味してのボール(素材)選びが必要ですね
「ドライコンディションだから◯◯素材のボールだな!でも僕は回転少ないから◯◯素材にしたほうが良いかも」
こんな風にボールが選べるようになったら一人前ですね!
同じコンディションのレーンでも投球スタイルが違えば「使える」と判断する人も居れば「使えない」と判断する人も居る、メーカーの公開している軌道動画を見て購入し痛い目に合う所以はきっとココなのでしょう
NAGEYOの月1回企画軌道動画では同じレーン、同じボール、球質が違う5名でやってるのはこの理由です
案の定5タイプのボウラーが満場一致で高評価のボールは今のところありません!
新しく作ったボールの曲がりを出すためにアブラロンパッドで表面の仕上げを変えれば良いと思う方もいらっしゃると思いますが、ボール表面を電子顕微鏡で見ると泡の結晶のように複雑な構造をしています
これが強い摩擦力を生むために重要なのです
泡の結晶はアブラロンパッドに比べてものすごく細かい物なので表面を擦ったくらいでは泡の形状には大きな影響はありません
微調整として使うことは有効な手段ですが摩擦力を大幅に変えることは難しいです
アメリカのブランズウィックの投球ロボット使った実験データを見せてもらったことがあります
パーティクル素材のボールとポリステル素材のボールの曲がる量の違いを調べた実験の結果、板目で27枚の差が出たそうです
それに対し同じ素材のボールの表面仕上げをサンディング(艶消し)とポリッシュ(艶あり)で比べてみたところその差は板目10枚程度
表面素材の違いが大切かがわかる実験データだと思います
コアやレイアウトでボールの曲がりが大きく変わるという風潮になっていますが極端な例ですがポリエステルボールに曲がりが出やすいコアを使っても大した差は出ません
まずボールを選ぶために一番最初に考えて欲しいのはまず表面素材です
ではお客様来たので今日はこの辺で
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教授は初心者にもわかりやすく説明してくれます
日坂さんから皆様に伝言です
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- ボウリング場には大抵プロショップがあります。
- ボウリングの道具に詳しいスタッフがいますので相談してみると良いですね
- 投げ方を見ないで穴をあけるドリラーは信用しちゃダメ!
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ボール選びはそれほど重要なんですね
ボウリング上達のためには信頼できるプロショップやドリラーを持つことが重要ですよ
色々と相談してみましょう
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↑おととい来やがれ
店舗名 | ヒサカプロショップ |
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住所 | 横浜市金沢区泥亀2-13-1京急ビル2F スポルト八景ボウル内 |
TEL | 045-780-3081 |
営業時間 | 店舗により異なります 店舗へお問合せください スポルト八景ボウル店 045-780-3081 ハマボール店 045-311-4323 |
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