なんか良さげな玉ないかな~ってカタログ見たりボールの動画を見たり
プロボウラーのYOUTUBEを見たりしますよね?
動画見てると買う予定のなかった玉が気になったり、こっちも捨てがたいわーって数日を過ごす
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って
僕だけじゃないですよね?
↓
その動画の中に出てくる
レイアウトと呼ばれる
謎の3つの数字
「今回のレイアウトは~45°×4×40°で開けました」
とか
「玉なりに一番強い4×4×2」
とか
いかにも重要なことを言ってそうですが
いったい何を表現しているのか?
その答えをドリル歴25年超え
和義お兄さん(←突っ込まないでね)が
解説しまーす
その前にこちらの記事をご覧いただくと理解しやすくなると思います 良い子のみんな~ ・ ・ ・ こんにちはーーーー \(^0^)/ 今日はみんなに今さら聞けないボールのお話をするよ~ ↓ ちょっと難しいところもあるかもしれないけど 頑張ってついてきてね♪   ... 続きを見る
ドリラー和義お兄さんの今さら聞けないボールのお話 第1弾「PAP」
では早速3つの数字の答えを言っちゃいます
3つの数字にはコアの3方向の傾きを距離や角度で表されています
以上!
って言って終わると怒られそうなので、もうちょっと解説していきますね
この絵だとちょっとわかりにくいかな?って気もするので
説明に何かいいモノがないか探してみます
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発見!
日本伝統の文化でもある将棋の駒
しかも
「王将」を使って3方向のコアの向きを表現してみます
左右方向の傾き
主にボールの動く幅の大きさや動き出しに影響します
横方向の向き
主に動き方や立ち上がる速度に影響します
縦方向の傾き
主に転がりや走りに影響します
レイアウトに書かれている数字はこのようにコアの3方向を表しています
そもそもレイアウトって?
ボールの中にはコアが埋め込まれているのはご存じですね?
そのコアの傾きを変えることによってボールの立ち上がりや、曲がり方を少しだけ変えることができます
先までの走り重視
手前からの転がり重視
キレのある動き
ゆったりした動き
こんなことをレイアウトで特徴を際立たせることができます
ただし!
レイアウトだけではボールの性能を超えることができないことも知っておきましょう
たとえばものすごくオイルに強い表面素材に手前からの転がりが良いコアを積んだ玉があったとします
この玉を「レーンが遅い時に使いたいから先までシャーーーって走ってキュッ!って切れるようなレイアウトにしてよ」っていうのは難しいのです
それならば、オイルを感じやすい表面素材に直進力が高くてバックエンドの動きが出やすいコアを積んだ玉を投げたほうが良いのです
実際にあった話
ボールのスピードはゆっくりの女性がボールを持ち込みでドリルに来られたことがあります
投球を確認させていただいてPAPを確認し、今日ドリルする玉を見せてもらったら「ヘビーオイリー用の玉」でした
これを走ってキレるように仕上げて欲しいとの要望
スピードがゆっくりなのでかなり手前から動いてしまうことが予想されたので、持ち込まれたボールで走らせるのは困難なこととボールの特徴をお話させていただきました
せっかく買ったからということで持ち込まれたボールを極力走らせるように「表面をポリッシュ」して「できる限りの走るレイアウト」にしましたが、やはりバックエンドまで走ることはなくレーン中間でロールアウトしてしまいました
その後、持ち込まれたボールはオイルが多い時に使っていただくことにして、別途お任せで走るボールをドリルすることになりました
このようにレイアウトだけではボールが持つ性能を超えることはできないので使用目的に応じたボール選びが何よりも大切です 1番 センター 松本 2番 ショート 河埜 3番 セカンド 篠塚 4番 サード 原 5番 レフト クロマティ― 6番 ファースト 中畑 7番 ライト 吉村 8番 キャッチャー 山倉 9番 ピッチャー ... 続きを見る
オイルの長さやオイル量にあったボールを持って守備範囲を広げよう
話を元に戻します
レイアウトはボールそのもの性能にスパイスを加えるような「ちょっとした味付け」と思ってください
刺身にわさび、おでんにからし、焼きそばにマヨネーズ的な感じですね
デュアルアングルレイアウトが表しているもの
例えばこんなレイアウトがあったとします
45°×4×40°
■左の数字45°とは
ピンとマスバイアスのマークを結んだ線に対して右に(右投げの場合)45度の角度になってますという意味
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この角度ね
■真ん中の数字4とは
ピンから45°に引いたラインの4インチの場所をPAPとしますの意味
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この角度をボールの円周の距離で表してます
■右の数字30°とは
ピンから引いてあるラインに対して30°の角度にバーティカル・アクシス・ライン(VAL)を引きますという意味
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これで3つの方向(角度)が決まりました
↓
指で刺した場所がPAPです
↓
この3つの数字で決まったラインからボウラーのPAPまでの距離を逆算してラインを引いていくと指穴をあける場所が決まります
PSAレイアウトが表しているもの
例えばこんなレイアウトがあったとします
4×4×2
ハイスポ動画でプロボウラーの石原章夫さんが良く投げているレイアウトですね
■左の数字4とは
ピンからPAPまでが4インチですという意味
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■真ん中の数字4とは
マスバイアスのマークから4インチですという意味
↓
交わった点がPAPです
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この角度をボール表面の距離で決めてるよ
■右の数字2とは
ピンバッファーと呼ばれています
ピンから2インチのところに半円の線の引きます
↓
ピンバッファーの外周とPAPを結んだ線がバーティカル・アクシス・ライン(VAL)です
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これで3つのコアの方向が決まりました
この3つの数字で決まったラインからボウラーのPAPまでの距離を逆算してラインを引いていくと指穴をあける場所が決まります
ご覧いただいてわかるように「デュアルアングルレイアウト」と「PSAレイアウト」は角度と距離の違いはありますが同じことを表現しています
ストームやロトグリップはPSA表記をしていますが、それ以外はデュアルアングル表記が多いようですね
どんなレイアウトが良いの?
よく聞かれる質問ですが残念ながらコレに答えは出せません
球速や回転数などの球質
レーンコンディション
所有しているボールの数や種類
スキルや経験
色々な要素を考慮してボールの種類や表面仕上げ、レイアウトを決めていきますので一概にこのレイアウトが良いとは言い切れないのです
それよりも、あなたの要望に合うボール選びを手伝ってくれる専門家を身近に持つことがとても大切です
「わからないことがあっても良いです」
「専門用語を使わなくても良いです」
あなた自身の言葉で要望を出してみましょう
こんな動きのボールが欲しい
こんな時に使いたい
この色が好き
たくさんの事を伝えてみましょう
そうすればボール選びはもちろんレイアウトも含めたあなたの要望に限りなく近いボールができることでしょう