起きてから寝るまで1日の殆どをボウリング場で過ごす多くのプロボウラー達
投げている時あれば
ドリルをしている時もある
ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー
な時もあれば
オムそばを食べている日も
・
・
結構
ある
そうボウリング場に勤務している多くのプロボウラー達の多くは、自身が投げる事はもとより、時にボウラーを楽しませ、時に上達への手助けをし、時にプロショップにてボウラーの相談にものる、その他あんな事やこんな事をあーしてこーしてkjbだ;jだdjd
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ここまで来るとプロボウラーと言うよりもボウリングの「よろず屋」的立ち位置な人たち
その中でも、このボウリングよろず屋の最高峰に登りつめ支配人(店長)の称号を手にし店舗のボスとなって運営全般を見ているプロボウラーも多い
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単純な疑問として
「プロボウラーと店の責任者の両立って難しくないのだろうか?」
今回はこの疑問を解決する為、プロボウラーでありボス
略してProBoss
な3名に色々伺ってまいります
プロボウラーになる為にボウリング場へ就職した男
-
大宮亜津志
- おおみや あつし
- 浜松グランドボウル支配人
- N:
- 大宮さんはボウリングに携わったきっかけを教えて下さい
- 大:
- 小さい頃から将来はスポーツ選手になりたいと思っていました
- 中学生の時に父と兄の3人で近所にできたボウリング場に足を運ぶようになり徐々にボウリングにハマり出したのがキッカケです
- N:
- そこからプロを目指したんですね?
- 大:
- 家族でボウリングしているうちにプロボウラーになりたいと言う想いが芽生え18歳の時に浜松グランドボウルの募集広告を見て社員として働くようになりました
- 当時は180点くらいのアベレージでしたが、面接の時にプロボウラーになりたいという自分の夢を話して、そこから4年後にプロテストを受験してプロボウラーになる事が出来た
- N:
- 合格当時は支配人では無かったんですか?
- 大:
- その時は支配人ではありませんでしたし、試合にも行ける環境でした
- 殆どの試合に参加していましたし、会社から費用も面倒見てもらっていました
- 2008年にはシード権を獲得し2009年は念願のシード選手としてトーナメントに参加する予定でしたが、会社の経営が変わった事がキッカケで僕を支配人にするって言う話がありました
- その話を受けた事で、2009年は残念ながら試合には行けませんでした
- N:
- やっぱりトーナメントに行きたかったですか?
- 大:
- もちろんその気持ちは強かったですが、会社には散々良くしてもらって来ましたので個人的な事よりも会社の経営を立て直す方を選びました
- ただ、その後2年くらいは毎試合ではないですが出られていました
- その頃、所属の若手プロが増え、二人同時にボウリング場を留守にすることはできなくなりましたので、ここ最近は試合には出場していません
- N:
- やはりトーナメント出場となると数日間留守になると思いますし、売り上げとかスタッフの事とか心配になったりしてしまうんですか?
- それとも他に行けない理由が何かあったりするんでしょうか?
- 大:
- まず、トーナメントは週末が絡んで来ますし、何日も留守にするには、スタッフの協力ややりくりが必要になって来ます
- もしそこがクリアになったとしても
- う~~~~ん
- 行って来て良いよと言われても
- ・
- ・
- ・
- 今は行けないかなー
- ただ、シーズントライアルはワンデー開催で日帰りができるので、近くで開催される時は参加しますよ
- N:
- やっぱりトーナメントは楽しいですか?
- 大:
- 年の近いプロや、試合でしか会えないプロとボウリングの話をするのも楽しいですし、なにより自分のボウリングの事だけを考えていればいいので気は楽です
- 支配人やっていると変なプレッシャーが常にかかってくるので、支配人を経験する前よりも精神的にはかなり強くなったと思います(笑)
- N:
- それでは最後の質問です
- 大宮さんの今後の目標は何ですか?
- 大:
- 平成26年に店舗を移転しより良い環境になりました
- もっとたくさんの方にボウリングを楽しんでもらえるように、スタッフみんなで協力しあって喜んでいただけるボウリング場にしたいと思います
- もちろんプロボウラーとして試合に参加できるような環境も作れたらなと思います
大宮さんはスタッフやお客さんからの信頼も厚く、さわやかに優しく接してくれます
プロショップ用品もめちゃくちゃ品揃えが良く、大会イベントやレッスンなど盛りだくさんです
ボウリング場の閉鎖によって支配人の道を選んだ男
松Pがご紹介するのはプロボウラー歴32年、支配人歴6年
-
菅原洋司
- すがわら ようじ
- ココレーン新座志木店カミヤボウル支配人
- 松:
- 支配人になったきっかけを教えてください
- 菅:
- カミヤボウルにトーナメントプロとして30年勤務していましたが2010年に閉鎖することになりアイビーボウル越谷に支配人として入社しました
- 松:
- 支配人になりたかったんですか?
- 菅:
- いえ、支配人契約でと言われたのでトーナメントへ心残りはありましたが生活の事を考えて支配人になりました
- 松:
- では仕方なく支配人になったんですか?
- 菅:
- そんなことないですよ 元々ボウリング場の支配人に興味があったしボウリングが好きだから、いずれやってみたいと思ってました
- 松:
- 私の個人的なイメージですが支配人向きっていうか穏やかな性格で、なんでも器用にこなせるから直ぐに支配人業が出来たんじゃないですか?
- 菅:
- 初めは何をしていいのかわからなかったですよ
- 経営学が1番難しかった
- 松:
- 現在はココレーン新座志木店カミヤボウルの支配人ですよね?
- 菅:
- 家族の為に家の近くのボウリング場へ移りたいと思っていた時カミヤボウルが再オープンして既に入社していたプロボウラーの石井努から声をかけていただき戻ってきました アイビーボウルも心良く送り出してくれて感謝しています
- ※カミヤボウルは2010年閉鎖 2014年ココレーングループのココレーン新座志木店カミヤボウルとしてオープン
- 松:
- いつ頃から支配人業に慣れましたか?
- 菅:
- 支配人になって3年目くらいから面白さを感じるようになり売り上げが上がったりスタッフを育てる面白さがわかってきました
- 松:
- リーグ戦やチャレンジマッチではプロボウラーとして投げていますが支配人との両立は難しいですか?
- 菅:
- 営業に関して接客はやりやすいですよ
- 松:
- 支配人とプロボウラーどっちが楽しいですか?
- 菅:
- そりゃあプロボウラーですよ 毎日々、支配人として心休まる日がないです
- 現場責任者ですからね
- 松:
- トーナメントへ復帰したいですか?
- 菅:
- 現役のプロボウラーには悪いけど気が向いたら出たいな・・・ 去年のジャパンオープンに戦えるのかな?って不安いっぱいで参加しましたがマスターズに残これて復帰したいと思ったけど現実に戻るとセンターを何日も空けるのは難しいです
- 松:
- これからもずっと支配人を続けますか?
- 菅:
- 60歳まで支配人業をして、その後はプロボウラーとして契約してもらいます(笑)
- 松:
- 支配人業に専念していますがバリバリ打ちますからね
- 菅原さんはどんな支配人?かスタッフの方に聞いてみましょう
焼きそば派の稲葉竜太さん
- 松:
- 菅原さんはどんな支配人ですか?
- 稲:
- 困った時に助けてくれる支配人です
- 下神千聖さん
- しもがみ ちさと
- 大学3年生 アルバイト
- 松:
- 菅原さんはどんな支配人ですか?
- 下:
- 包容力がすごい!
- 菅原支配人はカミヤの『お父さん』です
- ボウリングの時は打ってカッコいい
- トーナメントに出て欲しい
- 松:
- 最後の質問です 支配人とは?
- 菅:
- 「一家の主」ですかね
- 松:
- ありがとうございました
菅原さんの人柄ともいえるアットホームなココレーン新座志木店は多くのプロボウラーが在籍しており、様ざまな大会やリーグやレッスンを行っており毎日元気に営業中です
肩書を超いっぱい持っててトーナメント出場をあきらめない男
-
塩山一美
- しおやま かずみ
-
大学ボウル総支配人
-
JPBA理事
-
JPBAインストラクター委員長
-
国体監督
-
日本体育協会公認コーチ
-
USBCブロンズコーチ
- N:
- 塩山さんはプロになって何年ですか?
- 塩:
- 21年目です
- 大学ボウルに就職してからは25年です
- 最初はボウリング場スタッフとして勤務していましたが、プロテストに合格したことで支配人にならないか?と言う話を頂きました
- 当時はボウリング場も景気がよく、社員も今の倍以上いました
- 勤務形態、業務内容も今と比べるとだいぶ違いますし、トーナメント参加もセンターを回せて、売り上げを落とさなければ参加して良いと言われていました
- トーナメント数も今の3倍はあったのでバリバリ試合に行けました
- N:
- 支配人でありながらバリバリトーナメントに行けるって最高ですね
- 塩:
- 試合に行って名前売ってこい!という感じでしたし、お客さんもプロトーナメントに興味を持っていただいてたので試合に行かないとお客さんからは「何で出ないんだ!」と言われました
- そういった面では、センター名を背負うと言う責任を感じていましたね
- N:
- だいぶ今とは環境が違う感じしますね
- 塩:
- 僕が思うにリーマンショック以降大きく変わったと思います
- お客さんの仕事が悪くなる
- ↓
- ボウリングする回数、企業コンペ、一般ボウラー減少
- ↓
- 売上落ちる
- ↓
- 勤務するスタッフ減らす
- ↓
- 1人当たりの仕事が多くなる
- ↓
- 当然試合に行ってる場合でなくなる
ざっと、こんな感じでしょうか
- N:
- 急に厳しくなってしまいましたね
- 塩:
- プロボウラーの仕事と支配人の仕事を比べてみると、売り上げが好調の時はプロボウラーとして忙しくなりますが、売り上げが落ちてくると支配人の仕事が増えてきます
- それに、人数も減らしていますしセンターを離れるのが不安になって来てしますんですよね
- それでも、やっぱりプロボウラーとしてはトーナメントに出たいんです
- それには、試合に行ける環境を作るしかないと思ったんです
- N:
- やっぱり売り上げを作る事ですか?
- 塩:
- もちろんです
- そして売り上げだけあっても人が居なくては動けないので、スタッフを育てる事にも力を入れました
- みんなの努力もあり、最近はセンターを任せられるようになりました
- N:
- 支配人としてボウリング場に一番必要な物は何ですか?
- 塩:
- 絶対に笑顔が大事です
- ボウリング場は楽しい場所なので、まずは自分たちが笑顔にならないとね
- N:
- ではプロボウラーとしては、どうでしょうか?
- 塩:
- 今年は試合に出るよ!ってお客さんに宣言しちゃいました
- N:
- おぉ~!
- でも試合出場するためにそこまでできるって何があるんでしょうか?
- 塩:
- プレーヤーとして一番充実しているはずの30歳代から40歳代前半で燃え尽きることができなかったからだと思うんですよ
- 理想としては50歳辺りからトーナメントはフェードアウトして行こうかなって若い頃は思っていましたが、今は悔いを残したくない気持ちが強くありますね
- でも、行ける環境がやっとできたのに試合が少ない(笑)
- 12月にリノのボウリングスタジアムでワールドシリーズがあるので挑戦したいなと思っています
塩山さんはとても面倒見がよく、多くの国体選手やナショナルチームメンバーを育てており、ジュニアはもちろん、初心者から上級者までしっかりと面倒見てくれます
動画解析や、スポーツコンディション研修会など上達のお手伝いをしてくれます
今回PBな御三方にお話を聞いて解った事は以下
↓↓↓
■支配人になると試合に行けない!
■売上と言うプレッシャーがだいぶ掛かってる
■試合に出たい気持ちでいっぱい
■自分の留守が心配な心配性
これらをまとめると
↓
■結論■
プロボウラーと支配人業の両立難しい!
そして
仮に両立できるようになったらなったで
試合が無い!(T_T)
最終結論が「試合が無い」に行き着くとは思っても見なかったですが、全国のPBな方々がうまく両立できるか出来ないかは店舗売上が鍵なのは多くの場合間違いなさそうです
皆さん如何でしょうか?トーナメント開催前月はいつものゲームに加え+1G多く投げてみてはw (余裕ある人は+5Gで)
今回お話を聞いてる中で御三方に共通して感じたのは、ボウリングの話をしている時の笑顔は最高だった事と合わせてみんな心配性、私感ではプロボウラーはやはり試合会場で見たい!
PBの皆さん!ライオンの育児のように「ジャ行ってくる」ぐらいの「放置」すると意外とスタッフの皆さんでうまいことやるかもしれないですよw
※万が一が起きても責任取れませんのでライオン実施時は自己責任でお願いします